表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/343

1-16.「今日から始める」

 ガーベラ王女とベルベット王女が帰った後。

 もう今日の予定は無かったので、そのまま夕食前まで昼寝をする。

 そして、起きたら着替えてそのまま夕食を食べに向かう。


 食卓の部屋の扉が開かれて部屋に入ると、部屋には兄弟全員が揃っており、俺と父と母を待っていたみたいだった。



「今日は、父上も母上も別で食事をとるとの事だ。なので私たちだけで食事をとる」



 モナーク兄の説明の通り、兄弟4人に食事が運ばれてくる。

 ちゃんと料理は美味しかった。



「モナーク兄さま、ベルベット王女との話を聞きたいですわ」

「朝の約束か?」

「はい。聞きたいです」

「……そうだな。予定の、中庭を見せることは出来たな」



 食後、アシュレイ姉がモナーク兄に今日の話を聞く。


 俺は、あまり会話がなかったからか、1度昼寝をしたからか分からないけど、なにを話したか、もう覚えていない。

 あ、特になにも話してないんだったっけ。



「アシュレイは、『相手に宝石を渡す』ことが何か分かるか?」

「いえ、兄さまが分からないことは、私には分からないですわ」

「兄さま、イルシックス王国では結婚前に、宝石を贈り合うみたいですよ?」

「そうか。ハルトはそれはなにで知った?」

「えぇ……確か、前に城に来た探索者から聞きました」

「そうか。『結婚の前に贈り合う』のか」



 何故か、俺の兄たちは宝石について詳しかった。


 兄たちの会話を聞きつつ、俺もちびちびと紅茶を飲む。

 そして、モナーク兄の『美味しかった』という食事終了の言葉で食事を終え、部屋に戻って、そのまま寝た。





 翌朝。

 目を覚ますと、ベットの隣の椅子には、いつもの通り婆やが座っている。

 婆やの挨拶に返したあとに、今日もメイドと執事に着替えさせられて、そのまま食卓で食事をとる。



「今日からジークも、剣技を学べるな」

「あら、ジークは今日から魔法も始めますよ。 お兄さまも仰いましたけれど、ジークは頭がいい子ですから。将来が楽しみですわ」



 食後に、ハルト兄がとアシュレイ姉が話しかけてくれる。

 なんでも俺は今日から、剣と魔法を始めるらしい。

 楽しみだけど、1日で2つのことを始めるなんて、疲れそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ