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プロローグ 『ありえない転生』



「それじゃあ、もう一度言うわよ?」



 顔の前に指を出してそう説明する彼女たちは俺とこんなに親しげに喋っているが立派な天使さまらしい。

 実はさっき自己紹介されたのだが顔と名前とインパクトだけで人の名前は覚えれないので、もう誰が誰だったかは覚えていない。



「あなたを前世の記憶を引き継いだまま新しい世界に転生させます」


「これはその適正があなたにあったことによる正当なものです」


「あなたも新しい人生を生きてください」



 3人の天使は、言葉を区切りながら俺に言い聞かせるように言う。



「では、準備はいいですか?」


「あぁ、準備も覚悟もできている。前世に未練もない。それに……心の整理もついた」



 数分前に死んだ人間とは思えないほど俺の頭はスッキリしている。元々飲み込みが早い方だと思っていたけど死んだ事実まで飲み込めるのは、死んだって言う実感が無いからだろうか。



「では、あなたに祝福を」



 天使の1人がそう言うと光が降り注ぐ。

 そして俺の意識が落ちた。







「ねえ、さっきの人間って何か変じゃなかった?」


「そうそう。喋ってたしね。」


「死んだ人間が死後の世界で自我を保って、それも言葉を使うなんて普通ありえないけど。……ジークハイル神様に聞いてみたらどう?」


「うん。そうしよう」



 ジークハイル神は幾多もの世界で信仰される偉大な神であり、死後の世界の一つである転生の間をも支配する大神である。

 そして当たり前だが3人の天使よりも上位の存在である。




 地面からでは顔も見えないほどの巨体。

 そのジークハイル神が放った言葉は、



「その人間なら、息を吹き返してまだ生きているが、もう転生させたのか?」



 聞いていた3人の天使は驚いた。

 まだ死んでない人間が死後の世界に来て、もう新しい世界に転生させてしまったなんて。

 死後の世界始まって以来の緊急事態の中、神と天使たちはこの事態の原因究明を急ぐのだった。




 そして実は自分は死んでいなかったなんてことは、転生した人間は死ぬまで知ることはないだろう。




はじめて小説を書きましたが

書くのって難しいですね。

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