表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

第三話:別れの夜

初めはベリッチと二人三脚となり麻薬取引き、強盗、張込み調査、などの多数の事件をチームとして乗り越えてきたのだが、彼はもうすでに独立できるほどの立派な刑事となって居た。


なので


ベリッチ

「お前には今度最終試験を受けてもらう、それに受かれば一人前だと認めてやる」っと告げた。

クライトンは色々な事件を探してわベリッチに

「これを見て下さい」、

「これはどうですか?」っと言い続けたのだが全て断わられるばかり、

ついに諦めようとした時だった。

何気なく新聞を開いた時、新聞一面に出ていたのはあの(残虐殺人)と書かれた記事だった、そしてそれが彼の目に飛び込んで来た。

 彼はこれだと思い彼の元へ駆け付けた。

だがもうすでにベリッチは現地に向っていた。

ベリッチが戻って来るのを待っていたのだかなかなか帰って来ない。 事件は日に日に悪化して行く。

そうこうしている時だった…。

ベリッチの自宅から電話が来た。彼はその時少しの期待をした。


だが電話の声の主はベリッチではなかった。

聞けばAFCからの友人のチャイルドだった。

チャイルドが低い声で鼻をすすりながら彼にベリッチの死を伝えた…。


クライトン

「…うっ、嘘だろ何言ってんだ、冗談はよせ」


チャイルド

「………。」

この感じ多少リアルだった。

クライトン

「オイ!なんか言えよ」

少し怒鳴りながら言った。


チャイルド

「嘘なんかじゃないさ。」


クライトン

「ふざけるな!?」

微かにそう答えた。


チャイルド

「言いたくなかったが、俺の後ろにはベリッチが居る、……俺の見る限りでは、…っん…死んでる。」

チャイルドは目の下に涙を溜め、うるうるしながら後ろを振り向きそう言った。 クライトンは電話の受話器をその場にぶら下がった状態で置き。慌てて車のキーを取り、車に飛び込んだ。


無我夢中でベリッチの家に向かう。

家の前にはやじ馬、警察、家族の人らがたくさん見えた。

彼はそれを思いっ切り無視し、道路の端の方にこれ程っといったほど雑に車を置き、 走った…。


やじ馬の群集を掻き分け、家の前の(立ち入り禁止)と書かれた看板を抜けると警察二人がやって来た。 警察

「そこの君、ここは関係者以外立ち入り禁止なんだ出て行ってくれないか。」


クライトン

「………」

何やら何かを取り出そうとしてしる

警察

「オイ!いい加減にしなさい。」


クライトン

「てめ〜らよりずっと関係者だ」

彼は片目でにらみながらバッチ(警察)付の身分書を二人に投げ付けた。


警察

「アッ、あっ、……。」


中には多数の警察と奥の方でチャイルドがまだ受話器を片手で持って柱に横たわっている姿があった。


中央には顔が青ざめて多数の銃弾の傷跡を負い、しかも顔には殴られたとされる痣が残るとてもグロテスクな状態のベリッチが居た、っというよりは死んで居た。


でも何かが邪魔してどうしても信じれなかった。


クライトン

「ちょっと、起きて下さいよ」

「まだ終わってない(事件)ですよ。」

ソファーの上に横たわるベリッチのそばに崩れるように座る。


医師

「残念ながら、…息を引き取りました。」


その時完全にプライドという何かが一気にして解けていった。

クライトン

「今まで二人でやって来たじゃないかよ」

クライトン

「一人前になんかなんなくていいさ。ベリッチと一緒に居れるならな。」

クライトン

「………。」

クライトン

「もう死ぬのかよ?」クライトン

「オイ、何とか言ったらどうなんだ。」

クライトン

「聞いてんのかよ!」

クライトン

「まだこれからだろーが!!!」

熱くなっていて、何故かベリッチの胸ぐらを掴み殴りかかろうとした…。その右手をチャイルドが掴み静かに首を振った…。


チャイルドはこれまでポーカーフェイスと言われ続けたクライトンしか見て居なかったため、動揺を隠すのに必死だった。


クライトンはやっと少し正気が戻った。そして……。


ポケットからハンカチを出し、ベリッチの聞き手の左手に握らせ、

クライトン

「刑事は人前で泣いたりしてはいけないっていつも言っていましたね。」

クライトンは心の中で『もうこんな真似はしない』ことをベリッチに約束して

涙を殺しながらボロボロの体をチャイルドの肩に身を任せ、二人は去って行った……。


おそらくハンカチを顔にかぶせずに手に握らせたのは何かの奇跡を信じたのだろう。


だか その奇跡は報われなかった…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ