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01 迷宮散策1

記念すべき本編1話です。



長い道のりだった……………………

 ―地下迷宮―







 「ハァハァハァッ」


 背後からは巨大なワーム(worm)が追いかけてきている。

 今にも倒れそうな位疲れている中必死に安全区セーブポイントに向かって走っているパーティがいた。


 「ハァハァハァッ。みんな……そろそろだ……ハァハァ……クッ……頑張れっ……ハァハァハァ……」





 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―



 ―地下迷宮入り口―



 試験が終わってから未だ一年弱。ランクアップする試験は面倒臭いから受けていない。ランクBからでもダンジョンに入れるので上げなくてもいいのかもしれない。

 そうそう、イーリスにあった地下迷宮は怪我人が多かったけど1人でも余裕だった。難しいといえばトラップの数が多いって所かな?

 今私がいる場所はイーリスから少し南の最終レベル的な迷宮の入り口。東→北→西の順に攻略して最後の迷宮になる。他のとは違い大規模なので未攻略の迷宮で攻略隊やどっかのパーティが攻略に励んでいるが帰って来れていない。

 帰りに道を間違えたとかそういう考えが挙がるけど主魔物ボスを倒せば帰ってこれるようになっているからそれは無いし、攻略済みのダンジョンのボス部屋に転送陣が有りそこに乗れば外に出られる。

 話が変わってしまったから戻すわ。私が来た南の迷宮の名は―異端者之迷宮ヘレティック・ラビリンス―と言ってボス部屋にアイホートと言う名前の巨大な蜘蛛がいる。道中にケイロンやネッソス、ケンタウロス、ミノタウロス、巨大なワームに蜘蛛がいる。

 迷宮の入り口にいる王国騎士が心配そうに見送るところ


 「さて、そろそろ迷宮に入るとしましょうか。」


 そんな独り言を言って私は1人でダンジョンに潜った。




 ―第七安全区への通路―



 迷宮に潜って10時間。


{安全区への道は一直線なので迷わずに済んでいい。}


 そんなことを思いながら私は安全区に入る。

 安全区に入ると向かい側の扉が開いた。

 そこからはボロボロの冒険者のパーティが入って来た。

 リーダーらしき剣士の男性は


 「ハァハァハァ……これで……ハァもう……もう、来ないだろうハァーーーー〜〜〜〜」


 次に


 「何ですかあのワーム。聞いて無いですよ〜リーダー。」


 と聖術師らしき女性が


 「リーちゃんだって、ケンタウロスやケイロンを見て人だとか言って近付いて……」


 と拳士の女性が言った。

 あと2人の男性は疲れ切っていて喋れなさそうだった。


 「ちょっ、あれは上半身しか見ていなくて服も着ていたし見間違え……」


 聖術師の女性が私の方へ顔を向ける。そこに拳士の女性が


 「ちょっとどうしたの?」


 と言って聖術師の向く方へ顔を向ける。

 座っている私を見た2人は私の方へ2人が歩み寄る。


 「えーと貴女、他のパーティメンバーは?」


 どうやら私のことを知らないらしい。


{良かった……知らないみたい……}


 「パーティのメンバーはいません。あっでも実力で此処に来たわけでは無いですよ。ただパーティの組み方が分からないから1人で来てたらたまたま……」


 「えっ、じゃあ今まで1人でレベル上げを?」


 「お恥ずかしながら……えへへへ……」


 勿論嘘に決まっている。ランクアップするための試験で思いっきり上がっただけである。


 「この前Bになったばかりでよく分からないですけどね。」


 「良かったら私たちのパーティに入らない?丁度一枠空いてるし女性陣も少ないしね。」


 「そ、そんな!迷惑になりませんか?」


 「いいのいいの。私リーダーに話してくるね〜」


 そう言って拳士の女性はリーダーの男性の所へ戻った。

 様子を見ていたがあ、リーダーのお腹を殴った。これは見なかった事にしよう。そう思った。







 今私は、装備を変えている。

(装備は……コンバットナイフ二本でいいか。ボス部屋まであの二本は温存温存。)


 「お待たせしました。リアナ・エリュトロンです。今回のダンジョン攻略に途中から同行させて頂きます。呼び方はお任せします。」


 「ああ、宜しくリアナ。一応このパーティのリーダーを演ってるクルト・エーヴァンスだ。俺のことはクルトで良い。」


 「私はリースア・ケルト・エレミデス。聖術師で回復、修理メンテナンス担当してるの。このパーティの中で最年少だよ〜。私の事は――」


 エレミデスの紹介に割り込んで、


 「リースア・ケルト・エレミデスのことはリーちゃんで良いわ。って私がパーティのサブリーダーのアルラ。アルラ・テヌスよ。簡単にアルラって呼んでね〜」


 そう言いながら文句有り気なエレミデスの頭を抑えている。

 やっと疲れが取れたのか、残りの2人の男性冒険者が自己紹介をする。


 「俺はヘルブド・アウタスだ。見ての通り剣士の二次職の≦盾剣士ガーディアン≧だ。夜番を担当している。」


 「そんで俺がオーレット・サイアス様だ!このパーティ最強はぁ俺の事よ!」


 このオーレットと名乗る男性はよく足を引っ張っているのだろう。パーティメンバー全員が苦笑いしていた。


 「あ〜、馬鹿さいきょう……ねぇ……」


 どうやらパーティの中で一番頭が残念な人らしい。


 「ところで皆さんの役割を聞いたところ御飯を作る担当の人が見当たらないのですが?」


 「「「「「居ないよ。」」」」」


 「!!」


 驚くことしか出来なかった。


 「い、居ないのですか?じゃあ今までどうやってダンジョン攻略を………」


 「そりゃあ普通にボスのところまで行くに決まってるじゃん?」


 と自称最強は言うらしい。


 「そうではなくて……えーっと、その……腹拵えとか……」


 「確か倒した魔物を焼いて食べてたっけ。」


 「ああ、そんな感じだな。」


 後のメンバーも頷いていた。


 「なら私が料理当番やります。調味料とかは大丈夫ですから今持ってる魔物の素材を下さい。今から作りますから。」


 そう言って私は食材を貰い昼食を作り始めた。





 現在、昼食が完成し食べながらこのダンジョンについて話をしてもらっています。ボスの名前はアイホートと言うらしく彼らがダンジョンに入る少し前に情報屋から聞いたらしい。容姿は、白い巨大な蜘蛛なのだが脚が8本以上で目が大凡100個と想像することを躊躇いたくなるくらい気味が悪い。私もアイホートと言う名を聞いてこのダンジョンに入る前に聞いた事を思い出した。けど、まぁいいか。





 昼食を済ませ少し休憩中。





 休憩をして30分後、私は知らない疑問を抱きながら彼らと共に安全区を後にした。

この話を投稿しておそらく一ヶ月は反応が無くなると思いますが死ぬ予定はありませんから御安心を‼︎

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