表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はガチで中二病なんかじゃない!!  作者: のとに館長
三島 綾子 編
9/189

関わりたくない人って居ますか?by圭介←基本的には女子と関わりたでごさるby大坂←話し聞けよ!by圭介

小野田(おのだ) 圭介(けいすけ)は憂鬱だった。

大坂(おおさか) 四郎(しろう)の痛々しい話を聞き、それを見ている女子がどこか冷たい視線だった。


だからせめて昼休み位は冷たい視線も中二病の噂聞こえない何処に移動したい。

そんな昼休み圭介は学園の屋上にいた。明彩学園はとてつもなくデカイ。

普通の高校の校舎を二個足したものが明彩の校舎と同じ規模である。そのためか1棟と2棟に別れている。ちなみに圭助のクラスは1棟である。勿論オカルト部も。いや悪魔研究部も。


入部してから1週間色々驚く事があった。まずは部活の名前


「オカルト部ってなってるけど正式名は悪魔研究部だから間違えないでね。」


綾子は早口に言う。


「後悪魔の出しかただけどこの本に載ってるから覚えておいて。それから…」


っと沢山話をしているが耳に入って来るのは3割、後は全部抜けていった。



一応説明しておこう。悪魔の召喚には二種類ある。一つは悪魔と取引をして契約をして召喚させる契約型、

もう一つは悪魔を力でねじ伏せて従わせる命令型の二種類である。

圭介はこの契約型に当てはまるようだ。


そして、部長である三島(みしま) 綾子(あやこ)が実は悪魔を召喚出来ないという事実も驚いた。

正直一番驚いたかもしれない。だから今までどうやって悪魔を倒してたかと言うと


「トラップ仕掛けておいてそれで何とかしてた。」


意味不明である。

結局圭介は理解できぬまま入部から1週間半過ぎていた。そして、屋上の話しに戻る。






いつもとは違って屋上で1人食べる飯はどこか気分が良いもんだった。だがそんな気分も一瞬でなくなった。


「あれ?圭ちゃん。こんなところで飯食べてんの?寂しいね~」


横を見るとショートアーで茶髪の女が圭介を見ていた。


圭介はこの女が苦手である。名前は青葉(あおば) よしね、佐々(ささき) (あかね)の友人である。


彼女の出会いは茜が圭助に助けたお礼を言った次の日、いきなり話し掛けられたのであった。よしね言わく、


「友達の友達は友達。」


と言ってそれから事あるごとに話し掛けられている。

苦手な理由としては余りにもフランクな態度で話し掛けられているからである。

後話しの話題も無いのに話し掛けられて


「圭ちゃんつまんねー。」


と言われたときは少し泣きたくなった。てなわけで圭介はよしねを軽く無視する


「ちょっと無視すんなよ。一緒に食べようぜ。」


軽くボーイッシュである。こういう事を普通に言ってくるとドキドキするもんだと圭介は思った。


そして、よしねは持ってきた弁当を開けて厚焼き卵を食べて


「今日はしょっぱいね~。ご飯が進むよ。」


本当に何言えば分からない圭介は


「よかったな~。」


と軽く言ってコミュニケーションを放棄した。そして、よしねはおもむろにこんな愚痴をこぼした。


「いやー昨日は大変だったよ!部活の査定なんてさ何でやんなきゃいけないのかね!」


「査定?」


圭介は聞き慣れない言葉を聞いた。


「あー、圭ちゃん知らないんだったっけ。この学校さぁ色々部活動やってんじゃん。だから部費も結構するらしいんだよね。だから経費削減の為に毎月一回査定が有るんだよ。」


「それなら部活減らせば良いだろ。」


圭介は当然のように言った。


「甘いね圭ちゃん。ここは沢山の部活動がやれるからそれ目当てでこの学校に入学する人が多いんだよ。だから部活動を減らす事は出来ないんだって。」


誰から聞いたんだと思った。だがそれについては余り興味は無かった。

むしろ興味があったのは


「それでその査定では何すんのさ。」


「基本的には活動記録を見る感じかな。うちバレーボール部だからさ、何処と試合したかとか記録して査定の時に提出するんだよね。んでここからが本題な訳だけと…」


圭介は息を飲んだ。


「査定に落ちた部活動は廃部になるのさ。」


何となく予想通りだったので余り驚かなかった。よしねは


「イヤー昨日は何とか査定クリアしたから廃部にはならなかったけどやっぱり怖いねー。」


そう言って今度は圭介の弁当の中にあったミートボールを食べた。


「うん、旨い!」


やはり圭介はよしねの事が苦手である。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ