言葉の約束は役立たず。契約書を作っておきましょう!by綾子 ←お前が言うな!by圭介
「で、どうしてくれるわけ?」
机の上に仁王立ちをして圭介を見下ろす。圭介は土下座させられてた。
「ちゃんと弁償するわよね720円。」
「あの…本当にすみませんでした。弁償するんで勘弁してください。本当に…。」
身体中ボロボロにヤレられた圭介の気持ちは後悔していた。そして、三島綾子は言った。
「処で、あんた誰?」
圭介の頭の中から後悔は消え、怒りという文字が浮かんだ。
「お前昨日の今日で忘れたのかぁ!?昨日散々脅されて生徒手帳奪って挙げ句の果てには俺が中二病みたいなこと言い刷り回して!悪魔追っ払ってやるから入部しろって言ったのに忘れたのかこのアバズレ!!」
「んだとコラ!そもそもそんな地味な雰囲気出してるから悪いんだろ!後私はアバズレじゃないわこの童貞!!」
「うるせぇまな板!」
「黙れ厨二!」
こんな口喧嘩が一時間続いた。
辺りも暗くなってきた頃、漸く口喧嘩も終わった。勝者やはり三島綾子だった。というか最終的には三島綾子は鉄拳制圧をしたのだ。
「状況はわかったわ。いや、すまなかった。今日はあの日だったんで。」
「どの日?」
「空気読め厨二!」
「すみません…。」
何故か怒られた。三島綾子は窓の方へ行き
「取り敢えず昨日の記憶がいまいち無いんだ。だから今から入部テストを始める。」
「えっ何で?」
「君の力を見てみたい。それにそろそろやって来る頃だしな…。」
「誰が?」
「空気読め厨二!」
「よめるか!!!」
今回ばかりは空気を読めなかった。
春でも夕方6時はとても暗い。
だから、大抵の部活はもう終わってる。でもそれは外の部活の話し、校内の部活はまだやっている。
そして、吹奏楽部のある四階に圭助と綾子は到着した。
綾子はケータイを取り出し画面を見た後ケータイをポケットに入れた。
「これからなにやんだ?」
「入部テスト。」
「だから、その入部テストの内容は?」
「空気読め厨二!」
「読めるか!てかその言葉言いたいだけだろあんたは!」
「来たぞ!さあ君の召喚する悪魔を使って奴を倒せ。それが入部テストだ。」
圭介は見た。奴を、紛れもなくそれは悪魔だった。