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俺はガチで中二病なんかじゃない!!  作者: のとに館長
夏休み編
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何も無い。by圭介←タイトル大事って言わなかった?by綾子←白紙でも良いぐらい。by圭介

松城(まつしろ)市、かつて圭介はこの街に住んでいた。ごく普通の街である。


圭介は中学卒業後、家を出てこの街の学校に入学した。

そこで出会ったのが佐藤 結衣菜と渡辺(わたなべ) 和樹(かずき)、そして結衣菜の妹 優里菜(ゆりな)


ごく普通に遊び良き仲間であった。









優里菜が和樹に電話して五分後彼は到着した。


「おいおい仁!!久しぶりだな!涙出てくるぞ!」


大袈裟(おおげさ)だな和樹、一年もたってないだろ」


圭介は笑った。


「っとそういや」


和樹は結衣菜し墓に花を添えた。


「すまん結衣菜お前の事放置してた!詫びとして花やるよ」


「わざわざ買ってきといて詫びって…」


優里菜は少し呆れた。


「そんじゃ仁が来たことだし、色々と遊ぶか!」


「いや、俺帰ろうかなって」


「連れないこと言うなよ!ほら行くぞ」


和樹は圭介の腕を引っ張る。


「なら私も」


優里菜も圭介の腕を引っ張った。













小野田(おのだ) 圭介(けいすけ)の過去を少し教えよう。


かつて彼は 愛澤(あいざわ) (じん)という名前だった。

しかし両親の勘当により彼は名前を変えたのであった。そして今の名前になった。


皮肉にも彼の父親は国家議員である。














和樹と優里菜と圭介は市中を見回ったり、空き地で野球をやったりと、昔遊んでいた事をやった。圭介はとても楽しかった。

そして辛かった。


「もうこんな時間」


優里菜は携帯電話で時間を見た。


「もう八時か…仁俺んちに泊まれよ!」


「良いのか?」


「かまわんかまわん」


和樹は親指を立てる。


「なら飯食って帰ろうぜ、勿論飯と言えば…」


道道軒(たおたおけん)!!」


優里菜がはしゃぐ。


「まだやってたんだあのラーメン屋」


圭介は少し驚いた。














ご飯を食べ終わり圭介は和樹の家に泊まった。


「懐かしいな!昔は仁よく泊まりに来たからな」


和樹は布団を敷く。狭い部屋だった。原因は和樹の部屋が物とかでいっぱいになっているからだ。


「俺は初めて泊まるけど?」


「あれ?そうだったっけ。あっははは!まあいいだろ」


相変わらず能天気だ。


「それでよ仁、お前好きな子とかできた?」


「いきなり何だよ」


「いや、昔の仁と比べたら明るくなってたからよ。てっきり俺は自殺でもすんじゃねーかって思ってたんだよ」


「そうなのか…明るくなったか…」


圭介は暗くなった。


圭介は自分が明るくなった事を素直に喜べなかった。人の命を奪っておいて自分だけが明るくなれる訳がない。

しかし頭では分かっていても彼は…


「なぁ和樹」


圭介は真剣な顔で和樹を見る。この質問に適切に答えてくれるのはおそらく和樹しかいないであろう。


「俺は幸せになっても良いのか?」


和樹は真剣に考えた。彼は圭介の強い意思が伝わったのだ。そして彼は。


「二つの答えがある。とっちを選ぶかはお前に任せる」


そして人差し指を立てる。


「一つはお前はもう苦しむ必要は無い。幸せに自分の思うままに生きろ。はっきり言って仁は何も悪いことはしていない。何故なら今が幸せと感じているからだ!」


「何でそう思うんだ?」


「幸せに感じていなかったらそんな変な質問でねぇよ」


和樹はお見通しみたいだった。


「んで二つ目は」


和樹は人差し指と中指を立てる。


「一生その悔いを背負子(しょいこ)んで生きろ。今の幸せが罪だと思って一生悔やんで苦しんでろ」


「!?」


圭介は驚いた。最初の答えは幸せになれと言っていたのに今度は幸せになるなと言っている。


「どっちを選ぶかはお前自身だけどな。ただ結衣菜はどっちを望んで死んだのかはわかるぞ」


和樹は圭介の肩に手を置いた。


「幸せに生きろよ」


「そんなこと…出来るわけ」


「結衣菜はお前の人生を壊したと思って自殺した。けどなあいつだって本当は死にたくなかったはずだぜ」


和樹は立ち上がった。


「あのとき結衣菜を支えてやればこんなことにはならなかったかもな…」


「俺があいつらに報復しなければこんなことにならなかったのか…」


二人の間が静まりかえる。


「仁…やっぱり俺に聞いても答えはでねぇよ。良かれと思ってやったのに結果お前は何もかも失ったんだからよ…。俺は結衣菜しか失って無いんだ」


「そうか…ごめん」


「俺も適格な答え出せなくてすまねぇ。けど俺と優里菜はお前が幸せになること願ってるぞ」


「あぁ、ありがとう…」


圭介のモヤモヤした気持ちは晴れる事はなかった。












次の日、圭介は駅に居た。


「じゃあな和樹、優里菜元気で」


「また来いよ!少なくとも正月とかよ!」


「ああ!」


圭介と和樹は拳をぶつけた。


「じゃあ仁くんにこれあげる」


優里菜は可愛げのあるネックレスを渡した。見覚えのあるネックレスだった。


「これ結衣菜のしてたやつじゃないか!?」


「そうだよ。お姉ちゃんが大切にしてた物だから大切にしてよ!」


「良いのか?」


「多分…」


優里菜は首をかしこまる。


「本当は確認したかったんだけどね」


「死んだから確認できないか…」


「いや違うよ。聞きたくても聞けなかったの」


「はぁ!?」


圭介は優里菜の言葉に理解出来ない。


「そう言えば仁に言ってなかったな。実は結衣菜の遺体何処かに消えたんだよ」


「はぁあ!?」


もっと理解出来なくなった。














結衣菜が死んで葬式が開かれたさい結衣菜の遺体が忽然と消えてしまったそうだ。


しかも結衣菜が死因はビルからの飛び降り自殺だったらしいが遺体には何の外傷もなかった。ただ遺書があったので自殺となったらしい。


「どうなってんだ…」


圭介は駅の改札口に向かった。すると男の人にぶつかった。


「あぁ失礼」


圭介が先を行こうとしたとき


「ぶつかっておいて目も見ずに謝るのは良くないなぁ仁」


圭介は振り返った。そこに居たのは40代位のおじさんだった。しかし圭介はこの顔を知っている。

いやむしろ知らない人は居ないほど有名な顔だ。


「お久しぶりです愛澤さん」


「何しにきた一族の恥」


にらみ会う両者。


男の名前はこう呼ばれる

愛澤(あいざわ) 仁義(じんき)

そして愛澤財務相とも呼ばれている男だ。




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