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ケンタウロスと私  作者: 吉田
本編
9/34

過去と今 ケンタウロスと部長と私



 なんて言われて素直に潰れる私ではない。

 ピッチャーのおかわり、日本酒頼んでから白ワインフルボトル、というコースをたどった結果、潰れたのは部長のほうだった。まだまだだな。

 謎の達成感に満たされながら、直接ではないにしても下の者の努めとして、言われるままに部長を送り届けた先に――テント。

 どこからどう見ても、アウトドア万歳なテント。しかも、広い。


「……素敵な、お住まいですね」

「遠慮無くテントについて突っ込め」


 アルコールで少し上気した頬が、少しだけ皮肉めいて歪む。どこかほの暗さを感じるその表情を、私は意外な思いを抱いて見つめた。自嘲、しているのだろうか。

 つかの間合わさった視線は不意にそらされ、部長は慣れた手つきでテントの入り口を開けると中に足を踏み入れた。

 ジッパー式の布扉の向こうから、かちりという音ともに光が漏れる。同時に、中から部長の声が私を呼んだ。


「なんにもないけど、まあ、上がれよ。茶くらいは出せるぞ」

「お、お邪魔します」


 導かれるように布出てきた扉からテント内に踏み入る。靴はどうしようかと一瞬迷い、見れば部長が靴のままなことに気がつき、そのままテントの中央まで進んだ。

 外から見るよりも快適そうな、意外と広い室内。アウトドア用だと思われる簡易ベットがひとつに、一人掛けのソファ。小さな棚に少しの本と、倒されたままの写真立て。必要最低限の生活用品に、なんだか寂しい気持ちになる。


「そこのソファにでも座っててくれ。もう少ししたら湯が沸くから」


 端に置いてある台の上にあるケトルをセットして、部長は私を振り返ってそう指示する。私は小さく頷くと、すぐそばのソファに腰を下ろした。

 部長はこちらに背を向けたまま、台の下から取りだした茶筒をこんこんと鳴らし、手慣れた仕草で急須に茶の葉を落としていく。その姿がなんだかひどく寂しく思えた。


「変だと思うだろ?」


 ぼんやりと見つめていた私に、背中を向けたままの部長が笑みを含んだ声を掛ける。

 突然の直球に、私はただ首を振って「いえ……」と言葉を濁す。返る低い笑い声。それがピーっという沸騰の合図に紛れて消えた。


「遠慮すんなって」


 ゆっくりとした動作で急須にお湯を注ぎ、手近にあったマグカップふたつに注ぎ入れる。ふんわりとお茶の香りがテント内に広がり、知らず知らず固くなっていた私の身体を解きほぐした。

 そのふたつを手にした部長が振り向き、黒いほうのカップを私へと渡す。


「あ、ありがとうございます」

「いや。……潰すつもりでこっちが潰されてりゃ、世話ないな」


 まだ赤い頬を照れたように掻いて、部長はソファの近くに置いてある簡易ベットへと腰掛ける。大きな体躯にベットがぎしりと音を立てた。


「裏にあるのが本当の家。ここは俺の避難所なんだ」

「避難所?」


 カップに目を落としたまま、自嘲気味に言われたその言葉に反応する。部長はカップに落としていた瞳を上げて、私を見返す。どこか、見覚えのある影の過ぎる黒の瞳。

 それは、小さな夏の終わりから私が鏡の中に見つけるものと同じものだった。


「俺の嫁が死んだって、聞いてるか?」

「……少し」

「家の中に、さ。あいつがいた時の空気とか、そういうのがまだ残ってる気がしてな。住み続けてると、それが消えていく気がして……そのままにしておきたいんだ」


 馬鹿みたいだろう、と部長の視線が倒れたままの写真立てへと流された。多分、そこに奥さんの写真があるのだろう。

 手の中にあるカップが次第に温度を失っていく。その間、私たちは言葉を交わすことなく沈黙した。


「どうして、私をここへ?」


 俯いたままそう問えば、部長はベットサイドにカップを置いて立ち上がった。その動きに顔を上げた私の頬を両手で包み込み、瞳と瞳を合わせる。

 少しだけ酔いの残った瞳の奥に見える、焦燥。


「同じだ、と思ったからかな」

「同じ?」

「何かなくしたことのある目だと、思ったから」


 何か言おうと開いた口は、部長のそれと重なってふさがれる。出ていくはずだった言葉はみんな彼の喉の奥へと消えて、私はもう黙ってその熱を受け入れるしかなくなっていた。



***



 私と部長はそんな風にして始まった。

 好きだとも、愛してるとも、お互いに何も口にしない。それが唯一のルールのように。

 時間が合えば外で飲んで、私の部屋へと流れ着くのがいつものこと。あれ以来、決して過去を口にしない部長に、少しばかりの寂しさを覚え始めていた。そんな時。


「尾野はなんでそんなに馬が好きなんだ?」


 いつもの飲み屋で、いつものお酒を飲みながら部長がめずらしく酔ったように訊いた。

 今日はなんだかふたりとも、どこか浮かれたような気分で、飲み過ぎていたのかもしれない。いつもなら、相手の中に踏みこむような、こんな問いかけはしない。

 ぼんやりとかすみ始めていた頭で、まあいいか、と私は口を開く。


「昔、祖父の家に預けられた時、馬を飼ってたんですよ」


 手にしたおちょこをぶらぶらと振りながら、私はまだ小学生だった頃のことを久しぶりに思い返す。

 今よりずっと体が弱く言葉も遅く、引っ込み思案だった私。その私を心配しすぎて、身体と心のバランスを少しばかり崩した母。多少ヒステリック気味になった母を心配した父は、私をしばらく田舎の祖父の所へ預けたのだった。

 最初は自分が両親に捨てられたんだとばかり思って、祖父母にも心を開かず、泣いてばかりの日々。

 そんな時、祖父が一頭の子馬を連れてきたのだ。

 よい血統を受け継いだはずのその子馬。生まれつき後ろ足に障害を抱え、期待されたような競走馬にはなれないことは一目瞭然だった。身体も弱く、手間ばかりかかるその子馬を処分するかというところで、祖父が引き取りを希望したらしい。

 栗毛の可愛い子馬だった。まだ小さいのに親から引き離されたせいか、その丸い黒の瞳を警戒心いっぱいにしていた。


『名前をつけてやれ、二十九日。こいつの世話は、今日からお前がするんだから』


 戸惑うばかりの一人と一頭に、祖父は優しく微笑んでそう告げる。その日から私は、日がな一日、厩舎でその子馬と過ごすこととなった。


「最初は馬が怖かったし、私がそんなんだから馬は馬で懐かないし。お互いびくびくしながら過ごしてました」


 懐かしく笑って、私は自分でお酒をつぎ足した。こんな思い出話、酔ってでもないとできないから。そういう言い訳を立てて、続きを口にする。


「それでも、世話をすれば可愛くなるもんですね。自分を頼ってくる子馬がいつの間にか可愛く可愛くて。子馬もだいぶ慣れて、身体ごと私にすり寄ってきたりして。そういう大事なものができたおかげか、よくしゃべるようにもなったし、世話をするからお腹も空いて、どんどん体力もつきましたし」


 ひと月を過ぎる頃には、子馬を連れて家の辺りを散歩してまわるくらいには活発さを身につけていた。

 ある日、子馬のところに獣医がきていたので、私はひとりで散歩に出かけた。いつもの草原でひとり遊びをしていた私に、声を掛けてきた少年がひとり。

 利発そうな切れ長の瞳に、さらさらと音のしそうな黒い髪。日焼けした顔は大人びていて、私よりもいくつ年上に思えた。

 肩から虫かごを掛け手には虫網を持った、典型的な田舎の少年は、私に向かって手を差し出した。「遊ぼう」と言って。

 その誘いにプチパニックを起こして固まった私を、その少年が引っ張って連れ出す。

 それは田舎に来て初めての、いや、私にとって初めての友達だった。


「初恋の相手、じゃないのか?」


 漬け物を行儀悪く手でつまみながら、にやりと部長がからかうように笑みを浮かべる。むっとした私は、その手から漬け物を奪い取るように口を付けた。

 ぐっと固まる部長に、私はさっきのお返しとばかりに笑う。渋面の部長が乱暴に、だけどどこか優しく私の頭を撫でる。


「とんでもない奴だったんです。なんでか意地悪ばかりされて。一度は川に突き落とされもしたんですよ?」


 もっと遊ぼうと言った少年に、子馬の世話があるからと断ったとたんだった。わんわん泣きながら帰ってきた私を、子馬が心配そうに鼻をすり寄せたっけ。

 その子馬は、最初に心配されていたよりもずっと逞しく、大人になることはないと言われたその評価を跳ね返すようだった。足を引きずるので負担は少なからずあるようだったけれど、獣医と祖父とで作った補助具を付ければ問題なく歩いた。

 きっとずっと、この子馬は私のそばにいてくれる。そう、思っていた夏の終わり。

 私が何度も戻りたいと願ったあの日。


「その男の子に誘われたんです。村の子供達とかくれんぼしようって。私、嬉しくて……家にいた時には仲間に入れてもらったことなんてなかったから。だから、私、連れていた子馬の綱をそばの木にくくりつけて、遊びに行っちゃったんです」


 後悔しても、したりない。

 すぐ戻るから、大丈夫だからと自分に言い聞かせ、小さくいなないて不安そうにこちらを見つめる子馬を残し、私は少年とともに駆け出した。

 それからはもう夢中で遊んで、かくれんぼに鬼ごっこに、川へ行っての沢ガニとりに。

 気が付いた時にはもう夕方だった。私の心にさっと冷たいものが走って、慌ててみんなに別れを告げると、子馬の場所へと駆けていった。

 思い出しながら、知らず知らず握りしめていた手を、部長の手がそっと包み込む。心配そうにうかがう瞳に、私は自嘲気味な笑みを浮かべることで答えた。


「身体が弱いって知ってたのに……ずっと、風のある場所に放っておいたから。急いで連れて帰ったけど、子馬は体調を崩して、そのまま。私の腕の中で冷たくなりました」


 大声で泣きながらたくさん、たくさん謝って。だからどうか生き返ってと。

 けれど温度を失った子馬がもう二度と目を開くことはなく、泣いて謝る私を祖父はただ黙って抱き締めてくれた。

 ひと言も私を責めることなく、「この子はもともと、長くは生きられなかったんだよ」とだけ言った。だけどその慰めは、私の傷を深くするだけだった。

 そんなことない、私がちゃんと連れ帰っていれば、子馬は死ななくてすんだはず。

 ごめんね、ごめんね、と心の中でひたすらに呟いて、翌週私は父に連れられ家に戻ったのだった。


「それ以来、なんか馬に執着するようになったんです。……あの子馬は二度と取り戻せないってわかってるのに」


 最後のお酒を苦く飲み込んで、私の思い出話は終わった。包まれたままの右手を自然にほどくと、それは再び部長の手に握りしめられた。さっきよりもっと強く。

 驚いて顔を見れば、部長はなぜだか悲しそうに私を見つめていた。


「それがおまえのなくしたもの、か」

「……そうです」

「同じものは二度と戻ってこないのにな。それでも、忘れられない……」


 そう言って、自分の左手に視線を落とす。光る、指輪。亡くしたものの影。


「それじゃあ、辛かっただろう」


 深くしみいるような声音で囁かれたその言葉に、私の目からぼろぼろと涙がこぼれ落ちた。ここが外だとか、人目だとか、そんなものは全て頭から消え去って。

 部長の言葉は、大切なものを失ったことのある人のものだった。決して浅い同情ではなくて、まるで自分自身に向けたような、そういうものだった。

 どこかで彼を拒んでいた気持ちが崩れ、私はその時初めて部長への恋を自覚する。


 だけどその恋は、始まった時にはもう終わっているような、そんな恋だった。


 何度目かに迎えた一緒の朝。私はそれを思い知らされる。

 無理なく、私たちのやり方で次第に馴染んでいく温度と空気に、私は少し甘えるようになっていた。あの過去を、なくした記憶を、忘れてしまえるかもしれない。

 私もこの人を甘えさせてあげられるかもしれない。そんな風に思い始めていた。

 一緒に寝るには狭いベットの上、部長はいつも私を抱き締めて眠る。安心できる体温。まどろみの中、セットしておいたアラームが起きる時間を告げる。

 まだぐっすりと眠りの中にいる部長を起こさないよう慎重に、その筋肉のほどよくついた腕から抜け出す。

 手櫛で髪をまとめ、昨日脱ぎ散らかした部屋着を身につける。そろそろ、着て寝ないと風邪をひくかも。そんなことを思って部長を振り返れば、ベットの中、彼の腕は私のいた場所を無意識に手で探っていた。

 子供が母親を探すような、そんな仕草に私の胸が限界までぎゅっとしぼられる。どうしよう、この人、かわいい。

 顔を見れば不機嫌そうにしかめられているし、無精髭はぼうぼうだし、もともと天然パーマな髪はもはや芸術的に爆発してるけれど。

 ぱたぱたと手のひらが上下して、部長がそれこそ熊のような唸り声を上げた。

 そうっと近付いてその手を握ってみると、予想以上に強い力で握り返される。つい嬉しくなってしまった私は、耳元に口を寄せ初めて部長を名前で呼んでみた。「慶太郎さん」と。

 言葉にすると急激に恥ずかしくなって、顔に血が昇るのが自分でもわかった。

 どこの乙女だよ!と心の中でつっこみを入れる私の前で、部長が応えるようにうっすらと瞳を開けた。

 まだ、どこか夢の中にいるような、そんな顔で。優しく笑って。


「……ゆきこ」



***



 目が覚めたら泣いていた。

 悲しくも、辛くもないはずなのに、涙は次から次へと流れ落ちて止まらない。それは確かに幸福の記憶だった。

誰も触れなかった柔らかな部分を、優しく包み込んでくれた人の、思い出。

 吹っ切ってここに来たつもりで、ただの自分の経験にしたつもりで、それでもこうして夢を見れば涙を流している。まるで忘れていない、恋の記憶。

 忘れてなんかいない、ちっとも忘れられてなんか、いない。

 止めどない涙になかば呆然として布団の上に座っていると、そんな私を叱りつけるように、裏の厩舎からアルカディア号のいななきが響く。

 はっとして枕元の時計を見れば、いつも起きる時間をとっくに過ぎ、私は慌てて身支度をして厩舎へと急いだ。ごめんっ、ごめんよう、愛しのアルカディア号!


「あ、おはようございます! 二十九日さん!」


 それで、なんでお前がここにいる、田中!

 脊髄反射で持っていたバケツを思いっきり投げつける。まだ特に何をされたわけでもないが、もはやこれは田中に対する礼儀のようなものだ。

 ぱかん、といい音を立てて水色のバケツが田中の頭をとらえる。ナイスコントロール、私。


「なんでですかっ、なんで!? 僕、挨拶しただけですよね!? 寝起きの二十九日さんが色っぽいだとか、寝坊して慌てて支度したからシャツの第二ボタン開いてるラッキーとか、後れ毛が残るうなじを舐めたいだとか、まだ全然口にしてませんよね!?」

「殴られるのが後か先かの問題だけどな!」


 指摘されたボタンをとめながら、私は律儀に投げつけられたバケツを拾ってこちらに近付いてくる田中を睨み付ける。だから、なんでお前がここにいる、田中!

 そんな疑問を口にしようと、少し高い位置にある田中を見上げて――私は無意識に息を飲んだ。

 そこにあったのは、いつもの柔和な笑みではなく。かといって先ほどのことに怒っているようでもなく。ただ何か重苦しいものを耐えているかのような、そんな表情だった。

 田中の冷たい色の瞳が、何かを探るように私に合わされる。伸ばされた節の目立たない綺麗な指が、瞼にそうっと触れた。


「泣いて、いたんですか?」


 低く、どこか切なげな声が吐き出される。まるでそれが自分の痛みであるかのように、田中はその整った眉をひそめた。

 少し乾いた指の腹がゆっくりと優しく、腫れて熱を持っていた瞼を撫でる。その感触に私は我に返って後ずさる。

 鏡も見ずに出てきたから、泣いて目が腫れているなんて考えもしなかった。あまりの恥ずかしさに腕で顔を隠すと、田中の体温が急に近付き、私を包み込んだ。


「泣かないで。隠さないで。あなたに泣かれると、僕は本当に辛いんです」


 制服から、かすかに田中自身の香りが鼻を掠める。それは太陽の香りで、草原くさはらに吹く風の香りで、よく干された乾草の香りだった。

 ひどく懐かしく、心地よい。思い出の中にある、子馬を抱き締めた時と同じ安心感。

 やわらかく背をたどる大きな手の感触に、自分がとても疲れていたことを思い出すような気持ちになる。自分よりも高い体温に包まれて、その逞しい両腕は私が甘えてすがることを許してくれているようで。

 このまま、大声で泣いてしまいたい。

 一瞬そう思った私が身体の力を抜こうとした、その時。


「尾野、か?」


 背後からかけられたその声に体が芯から震えた。

 しばらく聞いていなかったにも関わらず、すぐにそれが誰のものなのか私にはわかる。今朝、夢に見ていたその人の、声。

 抱き締めている田中の腕をふりほどき、私はゆっくりと後ろを振り向いた。


「……榊部長……」


 振り向く前からわかっていたはずなのに、その変わらない姿を目にして私は呆然とその名呟いた。

 癖の強い髪の毛を掻いて、その人は大らかな笑みを懐かしい顔に浮かべる。


「よお。久しぶり、だな」



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