Ep.5
( *・ω・)ノヤァ( _ᐛ )ノユゥ(*゜▽゜)ノヨォ
どうもこんにちは、#モノと言います。
目覚めの気分はどうだい?
「時雨くん、今日はとっても良い天気だから、
お散歩に行かない?」
時「………」
「行きたくなったら、声をかけてね」
看護師の佐藤さんは僕の体調を確認しながら、声をかけてくれた。
見習い看護師さんである佐藤さんだけど、身分も何処から来たのかも分からない僕の事をお世話してくれる優しい人だ、蓮實神主と似た様な雰囲気を感じる。
時「…佐藤さん」
佐「ん?」
時「いろいろ…ありがとうございます…」
佐「………
そんな…私は看護師として当たり前の事をして
るだけだよ」
あの日から1週間が経過した…
雨守町で降った大雨の事はニュースやSNSで話題になり、歴史的大災害の1つに数えられる事になった。
僕以外の生存者は0人、ほとんどが死亡したか行方不明になっているらしく、今も警察や救急隊達による捜索や専門家達が大雨が降った原因を考えていたりと、話題が尽きなかった…
僕は晴雨のお陰でなんとか助かったけど、佐藤さん曰く僕は病院前で高熱を出して倒れていたらしく、保護されたらしい。
だから僕は入院していて、今に至る。
命を救ってくれた晴雨にお礼を言いたいのに、最近は僕の前に現れない…
自分のせいだと責めて消えたのか、1人で青威くんを探しに行ったのか…それは分からない…
時「………
(晴雨…何処に行ったんだよ…
蓮實神主も…早く迎えに来てよ…)」
─────────────────────
病院の外は雲ひとつ無い青空が広がっており、僕は憎らしくなり、窓に枕を投げ飛ばす。
気分が悪くなったので僕はテレビをつけて気を紛らわす。
「病院の裏側!今日は霊安室について…」
時「………(ピッ)」
「赤い文字に念を込めると呪いがかかると噂が…」
時「………(ピッ)」
「折り紙教室の時間です、今日は千羽鶴の…」
時「………(ピッ)」
やっているテレビも実につまらない…テレビを消して、僕は再び眠りに就く。
今の僕に出来る事は眠る事しか出来ない、早く元気になって青威くんを助けに行かなくてはいけないからだ。
時「はぁ………」
「「「きゃぁぁぁあ!!!」」」
時「!?」
「輝元くぅうぅん!!
大丈夫ぅうぅ!?」
時「………」
僕と同じ病室で入院している患者の元に女子の煩い声が響き渡る…
耳を塞いでいても煩さは変わらずに、ベッドの周りでキャーキャーしている…とても不愉快だ…
輝「みっ…みんな?
声…抑えて…」
「私たち!貴方が早く元気になるように願っていま
す!」
「これ!お花とお見舞い品です!」
「また明日来ます!」
輝「あっ…あはは…」
女子達は叫ぶだけ叫んで、帰って行った…
相変わらず迷惑な奴らだなと思っていたら、輝元くんと目と目が会ってしまった…
時「…あっ」
輝「あっ…時雨くん…」
時「……何?」
輝「あの…その…煩かったよね?」
時「うん、凄く」
輝「ごめんね…みんなにお願いしてるのに…」
時「お願いするなら、もっと力強く言わないと
“うるせぇんだよこのクソアマァァ!!“
…って、言わないとダメだよ?」
輝「………」
輝元くんにお手本を見してあげたら、顔を青ざめて固まってしまった…
時「そんな訳だから、もっと強く言った方が良いよ
じゃあ、おやすみ」
輝「あっ…うん…」
布団を被って、僕は眠りに就く。
でも、そんなに眠れそうに無いけど…
|
時雨くんと初めて話したけど…あんな可愛らしい顔していて、あんな恐ろしい声が出るなんて…
輝「………」
佐「テルくーん」
輝「!
あっ!はい!」
佐「検診の時間だよ」
担当看護師の佐藤さんが検診の為に病室にやって来た。
佐藤さんは新人なのに僕と時雨くんの担当をしている凄い人だ。
佐「…あら、時雨くん寝ちゃった?」
輝「あっ…はい」
佐「さっき時雨くんの大声が響いてたんだけど…
何かあった?」
輝「あぁいえ…大したことじゃないんです
ただ僕が優しすぎるって怒られちゃいまし
た…」
佐「えー?
うふふ、何だか時雨くんらしいね♪」
輝「…あの、佐藤さん?」
佐「ん?なぁに?」
輝「時雨くんの事なんですけど…」
佐「どうしたの?
喧嘩しちゃった?」
輝「違います違います!
ただ…時雨くんの事を教えてもらいたくて…」
佐「え?」
時雨くんと同室になってから1週間が経過したけど…僕はまだ彼の事を何も分かっていない…
お話をしようにもつっけんどんな態度を取られたり、話しても一言二言話しただけで終わってしまう…
輝「僕、彼と仲良くしたいのに…」
佐「…そっか
それは私も知りたいかな」
輝「えっ?」
佐「私も時雨くんとお話出来るようになったのはほ
んの昨日なんだから
それまではなんか距離を置かれていた様な気が
するの」
輝「そっ…そうなんですか…」
佐「うん
全く…初めての患者さんがあんな子なんて…
ちょっとビックリしちゃったな〜」
輝「はぁ………」
佐「でも、時雨くんの境遇を考えると…ね」
輝「…え?」
佐「あっ………
ごっ!ごめんね!検診始めよっか!」
佐藤さんは明らかに時雨くんを見て哀れんでいた…
僕は聞いてみようとしたけれど、佐藤さんは集中して検査を始めた…
輝「(…時雨くん、一体なんなんだ?)」
佐「あっそう言えば」
輝「?」
佐「輝元くんにってコレが届いてたよ」
佐藤さんは僕に千羽鶴を見してくれた。
色とりどりな折り鶴が綺麗に折られていて、僕は口が開いてしまう…
輝「すっご…誰からだろう?」
佐「男の子だったよ
眼鏡をかけた」
輝「眼鏡かけた男の子?
……すいません、ちょっと分からないです…」
佐「あら…」
輝「でもコレ凄い綺麗だから佐藤さん、コレ飾って
くれますか?」
佐「うん、勿論♪」
佐藤さんに千羽鶴を渡して飾ってもらう事にする。
今度、お礼の手紙を書かなくちゃ…
「あのーすいませーん♪」
佐・輝「!」
「ココに時雨くんって居ますかー?」
─────────────────────
時「…………ハッ!?」
…だいぶ長い時間眠っていたみたいだ…なんでだろう?
ここ1週間まともに眠れなかったのに…
時「(薬のお陰かな?
ふぁ〜あ…なんか頭がスッキリしたな)」
僕は寝転んだまま体を伸ばす…
すると右手に何かが触れたい様な気がした…
時「ん?なん…」
(クシャ!)
時「…ん?」
何か紙が潰れる音が聞こえて、僕は起き上がる…
時「………
何これ…」
僕のベッドに…紙で作られた花が沢山置かれていた…
4つ角に黄色い花を基盤として、赤青紫…色とりどりな花が…僕のベッドを覆い尽くされている…
僕は理解が追いついていない…誰の嫌がらせでこんな棺桶の中見たいにして、僕を死人の様にした奴は…
「ふんふっふふ〜ん♪」
時「!?」
窓側から鼻歌が聞こえる…
僕はゆっくりと窓側の方を見ると、知らない男の人が上機嫌に折り紙を折っている…
「ふっふ〜…ん?お?
起きたかな?」
時「あっ…え?」
「お〜♪おっはよう少年!
目覚めの気分はどうだい?」
時「………」
「お兄さん、キミがいつ起きるんだろうってずっと
待ってたんだよ♪
いや〜中々起きないからベッドが棺桶みたいに…」
(びぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!)
「アレ?」
部屋の中に不審者が入り込んでいたので、僕はナースコールを押して、看護師さん…佐藤さんを呼ぶ。
不審者はなんでナースコールを押してるんだろうという目で見てくるが、僕は気にしないで力強く押し続ける。
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佐「…えっ、じゃあこの人時雨くんの知ってる人じ
ゃないの?」
時「知りませんよ、あんな金髪でグラサンをかけた
陽キャ人間」
「お兄さんはキミの事知ってるよー♪」
佐「…って言うもんだから…
てっきり…時雨くんの親族の人が迎えに来てく
れたと思って…」
時「さっ…佐藤さん…」
佐藤さんは涙目になりながら説明してくれた…
感極まって泣いているのだろうけど…口に出して言った通り、僕はあんな金髪でグラサンをかけた男なんて知らない…(しかも若いし、高校生ぐらいだ)
服装も何故かお寺のお坊さんみたい…いや、お坊さんそのものの姿をしている…
「まぁ、会うのは初めましてだけどねー♪」
佐「え!?」
時「…で、アンタなんなんですか?」
「お兄さんは日輪草だよ♪
よろしくね♪あっ、日輪って呼んでね♪」
時「にちりん…」
佐「そう…?」
陽「うん♪」
時「…変な名前」
陽「うん♪
本名じゃないからねー♪」
…なら本名を名乗れよって言いたいけど、もうどうでもいいや。
とりあえず…日輪さんに話しを伺ってみる事にした。
時「…で、なんなんですか?」
日「君に話したい事があるんだ♪
二人っきりで♪」
時「…二人で?」
日「うん♪
だからさ潮ちゃん(佐藤さんの下の名前)
出て行ってくれるかい?」
佐「あっ…はい…分かりました…」
日輪さんの要望に答えて、佐藤さんは病室から出て行ってしまった…
ちなみに輝元くんも居ないから、正真正銘2人きりだ…
日「じゃあ、始めようか♪」
時「…何をですか?」
日「雨守町の生き残りのキミに色々聞きたいんだよ
ね♪」
時「………え?」
─────────────────────
時雨をとりあえず病院の前に置いて、僕は蓮實の奴を探しに行こうとしていた。
晴『さてと…蓮實の奴、何処に行ったんや…』
「おい、お前
ちょっと良いか?」
晴『…?
!?』
僕の姿が見える時点でおかしいと思ったんや…
僕を捕らえた奴は霊力を持っている…どっかの寺の僧侶か神社の奴やったんや…
そんで僕は時雨と離れ離れにされて、酷い尋問を受けている…
なんでかは知らんけど、朝顔の蔦で手足を拘束して、雨守町で起こった事や梅雨狐についてを問いただしてくる…
「早く言えよクソ狐」
晴『…だから知らん言うてるやろ
お前執拗いねん』
「いや…お前が早く言えばこんな事する必要ないん
だよ」
僕を尋問してる奴はなんや野球帽子を被った珍しい僧侶で、しかも袈裟や帽子に朝顔の蔦や花が咲いている。
とても変な奴や…
「はぁ…お前が梅雨狐に従ってた管狐の1人って聞
いてたのに…
まさか裏切り者だったなんてな」
晴『最初から言うてるやろ
話聞けや』
「いや…聞いてたから」
「牽牛花くん!」
晴『!
(この声は…)』
尋問部屋に勢いよく入って来たのは時雨を育てた男、蓮實の奴やった。
晴『…蓮實!』
牽「水芙蓉さん?
どうしたんですか?」
蓮「その管狐なんだけど!僕の知り合いなんだ!
だから…」
|
蓮實のお陰で、拘束を解いてもろうた。
そんで僕は蓮實に色々聞きたいことがあるから、質問をしてみようとする。
晴『おいはs…』
蓮「晴雨くん!!!!」
晴『おわっ!?』
蓮「時雨くんは!?青威くんは!!?
何処に居るの!!!何をしてるの!!!!!
キミの様子は…」
晴『ちょちょちょ落ち着け…離せ…
気持ち悪ぅなって…き…』
蓮實に激しく揺らされて気持ち悪くなる…
蓮實をビンタして、気をしっかりさせる。
牽「水芙蓉さん、そいつとはどんな関係で?」
蓮「あぁ!
この子は時雨くんの………何だい?」
晴『さぁ?』
牽「いや…知っとけよ」
蓮「まぁ、友達だよ
管狐だけど、悪意は少ない」
牽「はぁ、そうですか」
晴『アイツは何や?
…ってか、水芙蓉って何や?
お前、一体ここで何してた?』
僕は蓮實に質問責めをする。
コイツがあの時居れば、時雨も青威も無事だったのに…
蓮「…ここは花葬院っていうお寺だよ
僕はここのお師匠様に呼ばれたんだ」
晴『はぁ…』
蓮「ちゃんと説明するから、時雨くんが居る場所も
教えてくれるかい?」
晴『…勿論話すよ、時雨はあぁ見えて寂しがり屋さ
んだからな』
To be continued
Ep.5の閲覧、ありがとうございます。( ̄▽ ̄)
一応、新章になります( *˙ω˙*)و グッ!
葬送鎮魂華はここからが一応本番です。
時雨の行方はいかに…
また次の話で会いましょう(*´︶`*)ノ




