Ep.3
( *・ω・)ノヤァ( _ᐛ )ノユゥ(*゜▽゜)ノヨォ
どうもこんにちは、#モノと言います。
そう簡単に死んでやるもんか!
私は1年生の頃から彼を好きになっていた。
可愛くもあり、カッコイイ顔…辛辣だけど、甘く優しい声…
私は勇気を振り絞って、2年生になった春に告白しようとしてみた。
石「あっ…あの!時雨くん!」
時「…ん?石室さん?
どうしたの?」
石「こっ…この後、予定ってある?」
時「別に無いけど」
石「あっ…あの、話したい事があるんだけど…
人気の無い所に来れる?」
時「…?」
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時雨くんを体育館裏に呼び出して、勇気を出して告白する。
友人達からもエールを貰った、だから大丈夫…
時「…それで?話したい事って?」
石「スゥ〜………ハァ〜………
あのっ!私…時雨くんの事が好きなんです!
付き合ってください!」
時「!」
言えた!噛む事なく、時雨くんに思いを伝える事が出来た!
時「………」
しかし、時雨くんは黙ったままだ…
突然の告白に戸惑っているのだろうか…
時「…石室さん、ありがとう
けどごめんね」
石「…えっ」
時「僕、もう心から誓ってる人がいるから
キミのお願いには答えられないんだ」
石「そっ…そん…」
時「じゃあ、またね」
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私はその場に座って塞ぎ込む…
夕焼け空が異常に綺麗で、なんだか心がズキズキする…
石「心から誓ってる人
一体…誰の事なの?」
時雨くんは余り人と関わっている所を見た事が無い…
1年の頃…同じクラスだったけど、基本的に1人で居た様な気がするんだけど…
石「………ん?」
賑やかな声が聞こえる…声的に男の子2人だ。
石「誰かしら?」
私は気になって、ゆっくり覗いてみると時雨くんと青威くんが居た…
青「時雨、本当に良かったのか?」
時「うん
だって僕にはキミが居るし」
青「ちょっ!時雨!」
…青威くんの手を握っていた時雨くんは青威くんに抱きつく…
青威くんの方も、戸惑いながらも満更でも無さそうに時雨くんを抱き返した…
石「………」
時雨くんの心から誓った人って…もしかして青威くん?
いやいや…ありえない…だって…男の子同士だもん…
漫画や小説みたいな創作物ならともかく…現実で…現実なんかで男子同士が付き合う筈が…
時「青威くん♪」
石「…!」
時雨くんが青威くんの名前を呼んだ瞬間…時雨くんは青威くんと…口を付けた…
石「…………………」
そんな…ありえない…ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない!
時雨くんが…男の子と付き合う筈が無い!
これは悪い夢なんだ!何かの間違いなんだ!時雨くんは青威くんに誑かされているんだ!
『そうよ』
石「……!?
だっ…誰?」
突如脳内に声が響く…
そして、声はそのまま私に語りかけてくる…
『貴方の好きな人はあの子に騙されてるの…
本当なら、さっきの告白は成功する筈だった…』
石「………」
『貴方が不幸になったきっかけはあの子…青威く
ん、彼のせいよ』
石「……えっ」
『彼が居なければ、また貴方にチャンスはある…
いろいろアドバイスしてあげますから…
一緒に青威くんを貶めましょう』
甘く囁く声は、私の心を揺るがした…
青威くんさえ消えれば…青威くんさえ居なくなれば…私は時雨くんと…
石「…えぇ、よろしくお願い」
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授業が始まろうとしているのに、青威くんの姿は何処にも見当たらない。
トイレを探しても居ないし、空き教室に行っても人の気配は無かった。
時「何処に行ったんだろう…
またアイツらに変な所に閉じ込められてるのか
な?」
思い当たる節が無い中、残酷にも1時間目が始まろうとしている。
僕はため息を吐きつつ、重い足を歩かせる。
時「…あれ?」
教室に戻ろうとした瞬間、僕はある違和感を感じる…
空き教室の時計を確認してみると8時50分なのに、チャイムが鳴っていない…
時「…故障してるのかな?
まぁ、関係ないから早く戻っ…!?」
僕のが教室に戻ろうとしたら、クラスメイト全員が何故か廊下に立っていて、僕の方を黙ったまま見つめて来る…
時「なっ…何だよ!
探しに来なくたって、もう戻るよ!」
一同「……………」
時「おい!なんか言えよ!」
一同「……………」
時「!?」
クラスメイト達はゆっくりと近づいてくる…
何の言葉も発さず…瞬きもしない…ロボットの様に、僕の方にジリジリと…
時「んなっ!?
……!」
背後からも何か人の気配を感じとり、振り返ってみるといつの間にか隣のクラスの奴らも居て、同様に近づいて来る…
僕は囲まれてしまい、階段の方へ誘導されてしまった…
時「………ッ!」
『…時雨』
時「……?
誰…?」
クラスメイト達からクラスメイトでは無い声が聞こえた…
『お前が居ると、梅雨狐様が復活出来ない』
『梅雨狐様の復活までもう少しなのに…』
『あのボンクラのせいで時間が掛かってる』
ボンクラ?梅雨狐?何を言っているんだ…
でも…とてつもなく嫌な予感がする…
『待ちきれなくなった梅雨狐様は我々に命じた』
『『『”時雨を抹殺しろ”と』』』
時「!?」
『お前は計画の邪魔だ今すぐ死ね』
『死ーね!』『死ーね!』『死ーね!』『死ーね!』
不気味な声達は僕に死ね死ねとコールをしてくる…
なんだか心が折れそうだけど…
時「…残念だけど、僕はまだ死なない!」
『!?』
時「例えどんな奴らから嫌われようが、憎まれよう
が、敵に回そうが…
僕は青威くんと一緒に居たいという思いがあ
る!
そう簡単に死んでやるもんか!」
『………
そうか、なら…』
立ち止まっていたうちのクラスメイトの1人が僕の前に近づき、再び立ち止まる…
時「!!」
『抵抗した事を後悔するんだな
さようなら』
さようならと言ったタイミングで、僕は階段に突き落とされた…
…流石に階段から突き落とされたら、無事では済まない…
どうする…どうすれば…
『…時雨』
時「…えっ?
おわっ!?」
階段の下に晴雨が現れて、僕を受け止める…
時「えっ…晴雨…何処から現れて…」
晴『話は後や
…それより今は』
時「!」
晴雨が上を見ると、クラスメイト達が無の表情で僕達の事を見下ろしてくる…
そして僕は下の方を確認して見ると、3年生らしき人達が居て、同じように僕の事を見上げてくる…
時「コレは…」
晴『この学校はもう呪われてる』
時「…!?」
晴『僕の同族達のせいでな』
時「…同族?」
『晴雨』
時「!」
僕を突き落としたクラスメイトが前に出てきた。
そして、そのまま口を開く。
『お前、なんで邪魔をする?
役たたずのお前のしり拭いの為に、私達は…』
晴『別にしり拭いをしてほしいなんて、頼んでへん
よ?
何を勘違いしてるん?』
『んなっ!?』
晴『僕はただ、友達を助けただけ
それは普通の事やろ?』
『きっ…貴様!梅雨狐様を裏切るつもりか!?』
晴『裏切るもクソも、僕はアイツの事は主だと
思った事あらへんよ』
…一体、何の話をしているのか分からないけど、とりあえず晴雨が僕の事を助けてくれたのは理解出来た。
晴『時雨』
時「えっ?」
晴『逃げるよ』
僕は晴雨に持ち上げられる…
僕の腕より全然細いのに、どっから出る力なんだろう…
時「にっ…逃げるってどうやって!?」
晴『僕がなんて言われてるか分かるか?』
時「知らないよ!?」
晴『”神出鬼没の晴雨”
僕はどんな隙間や穴があれば何処にでも行ける
んや!
壁のヒビでもな!』
『くっ!逃がすな!!』
時「まっ…待って!逃げるなら青威くんも!」
晴『青威はここには居ない』
時「…!?」
晴『とりあえず、逃げよう』
晴雨は何かブツブツ喋りながら壁に向かって走りだす…
僕はぶつかると思って身構えるが、周りに水色の膜が現れて、そのまま壁に入って行った…
『クソっ!探せ!
晴雨が何処に現れるのかしらみ潰しに探しだせ!』
『私は梅雨狐様に知らせて来ます!』
『コイツらは皆用済みだ、捨てて行け!』
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「…アレ、俺達…なんで階段に…?」
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ドアの向こう側は教室では無く、この前来たあの神社だった…
相変わらず寂れており、人の気配なんて物はない…
風の音と木が揺れ動く音しか感じない…
青「なっ…!?
どう言う事だ!?」
俺はドアの方を振り返るも、もうそこにはドアなんて無かった…
『やぁ、青威』
青「!」
『よく来たね』
俺の前に現れたのは神社で出会った謎の男…
ポケットに入っている御守りをくれた張本人だ…
青「あっ…あんたは…なんで…」
『ようやく準備が出来たんだ
キミを向かい入れる準備が』
青「なっ…何を言って…」
『ここまで長かった…長かったよ
肉体は滅し…魂だけになった今、ようやく私は復
活出来る!』
青「!?」
男の周りに水が集まり水柱が出来る…
そして中からは呻き声が聞こえ、何かに悶えている…
『ウウゥゥヴヴ……………
アァアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!』
大声と共に水柱が無くなり、中から何か出てきた…
『…ふぅ、人の姿は疲れるな』
青「………ばっ…化け物…!」
現れたのは大きくて白い狐…
尻尾が9本あり、鋭い牙も持っている…
『失礼な、これでも私は高貴な九尾様だぞ』
青「きゅっ…九尾…」
『いかにも
私は雨を司る九尾、梅雨狐だ』
青「………」
梅『おや?怖いか?
なら、人の姿に戻ろう』
俺は夢でも見ているのか…
嫌…飛んできた水滴の冷たさや風のせいで、夢でない事を示唆している…
梅『さて、本題だ』
青「…?
うわっ!?」
いつの間にか梅雨狐は俺の間合いに入り、右手を掴み、腰に手を回す…
青「はっ!離せ!離せ化け物!」
梅『それは出来ない
あの御守りで有馬 カヤノの死を望んだ時
点で、キミはもう私の物だ』
青「助けて…誰か!時雨!」
梅『こんな時でもアイツの名前か…
しかし青威よ、残念なお知らせがある』
青「…?」
梅『………時雨は死んだ』
青「………
………は?」
梅雨狐は何か変な事を言っている…時雨が…死んだ?
青「なっ…な…」
梅『私の従順な管狐達が時雨を始末した
アイツは私に取って邪魔な存在だからな』
青「………」
嘘だ…だって…朝、一緒に学校に登校して来た筈だ…朝の会が始まるまで喋ってた筈だ…
青「はぁっ…はぁ…」
梅『……ふふっ』
青「うわっ!?」
梅雨狐が…俺の腹に手を入れてきた…このままじゃ…俺は…
梅『おやすみ青威
永遠に』
青「(……し…ぐ……………)」
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梅『…………クククッ
ハーッハッハッ!!!
ようやく依代を手に入れる事が出来たぞー!!』
青威の体なんて軽やかなんだろう…
手先足先を動かして、肉体の良さを知る。
梅『ここまで長かった…あのお方に感謝しなく
ては』
『梅雨狐様!!』
肉体を得て、喜んでいた私の元に1匹の管狐がやって来た。
梅『なんだ?今肉体を得て喜んでいると言うのに』
『大変申し訳ございません!緊急事態でございま
す!』
梅『どうした?』
『晴雨が裏切りました!
…時雨と共に、何処に消え去りました!』
梅『…そうか』
晴雨の奴が裏切るのは想定内だ、別に驚き等無い。
梅『しょうがない、裏切り者を排除しに行くか
新しい体でな』
私は黒雲を作り出し、雷と雨を発生させる。
町を沈めると同時に、晴雨と時雨を抹殺してこよう。
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晴雨に連れて来られたのは、僕が住む神社…
何をどうやって来たのかよく覚えて無いけど…とりあえずは助かったのかな?
晴『ひとまず神社に来れば安心だろう』
時「晴雨…キミは一体…」
晴『…時雨、僕は今から今までの事をあらいざらい
話す気やねんけど、聞く覚悟はあるか?』
時「…え?」
晴『まっ、お前に拒否権は無いからな』
|
時「…梅雨狐の復活?」
晴雨から、今までの僕達の境遇や晴雨自身の事について教えてくれた。
青『そうや
簡潔に言うと、青威が絶望して生きる気力を失
うと同時に体を乗っ取るてい算段や
その為に下僕である管狐を利用して、い
じめやら家庭問題を起こしてたんや
全く、胸糞悪いわ…』
時「………なんで青威くんが対象に?」
晴『さぁ?それは知らん?』
時「………晴雨」
晴『ん?』
時「キミは僕担当って言ってたけど…」
晴『あぁ、そうやけど?』
時「僕、キミに何もされて無いような…」
管狐は取り憑く事で本領を発揮すると、晴雨から説明された。
そのせいで、クラスメイト達が青威くんの事をいじめたり、先生も何もしなかったのだ。
けど晴雨は僕に取り憑かずに、僕の話し相手になってくれたり、一緒になって青威くんのいじめの対策について話し合ったりと、他の管狐とはやっている事が違う…
晴『あぁ、それはな…』
時「それはな?」
晴『僕はクソ上司…梅雨狐様が嫌いだからや』
時「…はぁ?それだけ?」
晴『うん、それだけ
梅雨狐様だけじゃない、仲間の管狐もや』
時「………」
晴雨ってのらりくらりしていて掴みどころが無いから、言っている事が事実か分からないけど…
長い付き合いだからか、嘘を言っているようには見えない。
晴『(まぁ、時雨の青威に対する愛が強すぎたって
いうのもあるけど、言わないでええや)』
時「…じゃあ、青威くんを探しに行こう!」
晴『せやな
でも雲行きが怪しくなってきたで?』
時「それが何だって言うんだ!
準備して行こ!」
『その必要は無い』
時・晴「!?』
鳥居の方から、聞いた事の声が聞こえた…
僕と晴雨は鳥居の方を向いて、誰が居るのか確認してみる…
時「…え?」
晴『…!』
時「青いく…んっ!?」
青威くんが鳥居の下に佇んで居たので、名前を呼ぼうとしたら晴雨に口を塞がれる…
時「っ!!晴雨!何する…」
晴『時雨、よく聞け』
時「…?」
晴『アイツ…青威だけど青威じゃない』
時「え?」
晴『アイツはもう…梅雨狐だ』
To be continued
Ep.3をご覧になって下さり、誠にありがとうございます。
プロローグ(と言えるのか?)も佳境です。
次で終わると良いですね(≧∇≦)b




