Ep.1
( *・ω・)ノヤァ( _ᐛ )ノユゥ(*゜▽゜)ノヨォ
初めまして、#モノです。普段はBLを書いています。
よろしくお願いいたします( ˙꒳˙ )v
この日…僕と彼が住んでいた町が大雨によって流され、跡形も無くなった…
良い思い出なんて一つも無い町だけど…実際に無くなってしまうと、何とも虚しい気持ちになってしまう…
「…どうして、こんな事に…
青威くん…ごめんね…」
僕の親友が起こした破滅的な豪雨…
正確的には僕の親友に憑いたあの化け物のせいだ…
なんでこうなったのか…どうして親友に化け物が憑いたのか…事の発端はあの日から始まる…
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「あっ、あーおーいくーん!」
中学校に登校している道中、僕は親友の青威くんと出会って、一緒に登校しようとする。
昨夜は雨が降っていた為、水溜まりに気をつけながら学校へ向かう。
青「あっ…時雨、おはよう…」
時「うん、おはよう
今日は大丈夫なんだね」
青「あぁ、そうだな…」
青威くんは中学校でいじめを受けている。
何の前触れもなく、ある日突然僕以外のクラスメイト達は青威くんを無視する様になってから、陰湿ないじめが始まる様になった。
「おい青威!時雨!」
時・青「!」
「おはようっ!!」
青「ッ!?」
僕達のクラスメイトがわざわざ傍にやって来て、青威くんを水溜まりに突き飛ばした…
そして青威くんは水溜まりに入ってしまい、濡れてしまった…
時「青威くん!お前ッ!!」
「へっへーん!雑魚共め!」
時「ッチ!待て!」
青「待って!時雨!」
時「!」
追いかけようとしたら、青威くんに引き止められる…
時「…青威くん」
青「大丈夫…大丈夫だからさ…」
青威くんはゆっくり立ち上がる…
ずぶ濡れなだけでなく、泥も着いてしまっている…
時「本当に良いの?アイツ、懲りもしないでキミの
事を…」
青「別にコレぐらい、慣れたもんだよ
それに俺の事になると、お前は加減を知らなく
なるだろ?
だから、良いんだよ」
時「でも…僕は許せないよ
アイツと学校の奴らはキミの事を…」
僕がどうこう言っても、青威くんは“気にしないで“と言い放ち、逆に僕の事を心配してくれる…
なんて心の器が広いんだろう…
青「…でも、学校は…駄目かもしれない…」
時「………うん、そっか
どうする?帰る?」
青「帰ると…母さんにいろいろ面倒だから…」
時「分かった、じゃあ何時も通り僕の住処…
神社に行きなよ
神主さんなら、またいろいろ相談に乗ってくれ
ると思うよ」
青「あぁ、何から何までありがとな…」
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青威くんと別れて、僕は中学校に到着して教室に向かう。
学校は嫌いだ、煩いクラスメイト達…青威くんのいじめに対して何も対策をしない教師達…
神主さんに言われて学校に通っているけど…コレなら神社で掃除をしていたり、ぼーっとしていた方が有意義だと言うのに…
時「…はぁ」
(ぽさっ)
時「…?」
頭に何かが落ちてきた…
確認してみると、黒板消しだ…しかもチョークの粉が凄い付いている…
時「………」
「よぉ、バカ時雨
朝からお似合いだなw」
時「………」
「青威はまたズル休みか?おい?」
名前も知らないクラスメイトに威張られるが、僕は無視して席に着く。
「…おい!無視かよ!!」
時「知らない人に話しかけられたら、無視しろって
言われたからね」
「ッ…!俺は有馬 カヤノだ!」
時「有馬バカ野郎ね、30秒ぐらいは覚えてあ
げる」
僕が有馬をバカにすると顔を赤くして、僕の胸ぐらを掴んできた…
有「てめぇ…調子乗んなよ?」
時「わー、すぐに手が出るなんてー
短気だねー、名前通りだねー」
有「くっ!!」
有馬は思いっきり僕の頬に拳を入れてきた。
けど対して痛くは無い、有馬は見た目はガキ大将なくせして、対して力は無い小心者で弱虫な奴だ。
時「………」
有「…お前と遊んでも、つまらない
やっぱ青威じゃないとな」
時「自分より弱い奴を狙うなんて、やっぱり小心者
で弱虫だね」
有「………」
(キーンコーンカーンコーン)
朝のチャイムが鳴り響く。
僕達のやり取りを見ていたクラスメイトは自分の席に座り、何事も無かったかのように、朝の読書を始める…
有馬も去り際に何かを言っていたような気がしていたけど…ボソボソと言っていたので、聞き取れ無かった。
時「(やれやれ、暇人の相手をするのは大変だな
僕は…どうせ本は隠されてると思うから、寝よ)」
「………」
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今頃…学校では朝読の時間だろう…
学校を黙って休んでしまった…また母さんに叱られてしまいそうだ…
俺はモヤモヤと考えながら、時雨が住む神社へ向かう。
時雨は複雑な事情があって町にある小さな神社に引き取られていると、この前教えてもらった。
俺も学校や家庭の問題等が合った場合、お邪魔させてもらっているけど…神社はとても居心地が良い…
時雨と神主さんが優しく向かい入れて、話しや相談に乗っくれるからだ。
けど、最近は2人に頼り過ぎているような気がする…
青「…俺も
…俺も時雨達見たいになりたいな…
時雨の奴…俺なんかと居るせいで、いじめに巻
き込んでるし…」
「ねぇ、そこのキミ」
青「!!」
ぶつくさと独り言を言いながら歩いていたら、交番に居たお巡りさんに声をかけられてしまった…
青「あっ…」
「キミ、近所の中学校の生徒だよね?」
青「そっ…あっ…」
「もう学校は始まってるよ?行かないの?
それに…どうして濡れているんだい?」
青「………」
「…?」
(バッ!!)
「!?
こっ!コラ!キミ!待ちなさい!!」
説明が面倒になり、俺はダッシュで逃げる事にした…
お巡りさんなんかに…警察になんか話したって、俺の苦労や辛い事を分かる訳が無い…
1年の頃は普通に友達だったクラスメイトも…優しかった母さんも…何故かココ最近で人が変わってしまい、俺の事を目の敵にしている…
青「(…俺の事を分かってくれるのは…時雨しかいな
いんだ)」
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無我夢中に逃げていたら、知らない場所に居た…
走って来た道なんか覚えている訳が無い…スマホを利用して、時雨の神社に向かおう…
青「…あっ
スマホの充電が…」
頼みの綱であるスマホもバッテリーが約8%しか無い…昨夜、充電し忘れたのだろうか…
青「…俺は充電も碌に出来ないのか?」
自分の無力さに絶望してしまう…
近くにある石階段に腰をかけて、何か良い案があるかを考えてみる…
青「………はぁ…」
『…ょ……ん』
青「…ん?」
暗い気持ちで考えていたら、何処からともなく声が聞こえたような気がする…
青「…なっ?」
『…ょうね…
き……るか……ょ……ねん』
青「なっ…なんだ?」
声は上から聞こえる…
俺は階段を登った先に何か居るのではないかと思い、石階段を登って行く事にした…
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(キーンコーンカーンコーン)
昼休みのチャイムが鳴り、お昼の時間になる。
今日は移動教室が無かったから、1時間目からずっと睡眠学習をしていた。
時「ふあ〜〜〜っ……と
…青威くんが居ないと暇だなぁ」
僕はお弁当を持って、何時もの場所へ向かおうとする。
そこは普段、僕と青威くんが利用している場所であり、誰も知らない穴場なのだ。
「あの…時雨くん?」
時「…?」
移動しようとした瞬間、クラスメイトの女子が声をかけてきた…
時「………何?てか誰?」
「えっ………
あっ…私は…」
時「………あぁ、この前僕に告白してきた石室さん
か」
思い出した、確かこの人は石室さん(下の名前は忘れた)。
僕の事が一目惚れで好きになったと言われて、告白されたのだけど、僕自身は彼女に興味が無かったから、振ったんだった。
時「…それで何?なんか用?」
石「あっ…あの、朝の事なんだけどさ…」
時「朝?何かあったっけ?」
石「えっ…」
時「悪いんだけど、僕お昼食べるから
じゃあね」
石「あっ!待って!」
時「…朝の事だけどさ」
石「!!」
時「“大変だったね“ってもし言うつもりだったんな
らさ、僕が殴られたり、黒板消しが落とされる
前に何かする気は無かったの?」
石「そっ…それは…」
時「キミは正義のヒロインぶってるけど、ただの偽
善者だから
僕だけじゃくて、青威くんのやつも同様だから」
僕は石室さんに伝えたい事を伝えて、ご飯を食べに行く。
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変な所で時間を食ってしまった…
このままではお昼ご飯が食べられ無くなってしまう…
『…おい時雨』
時「ん?」
僕の目の前に、蒼い鬼火が現れる…
いや、この炎の揺らめきは鬼火ではなく、狐火だ…
『さっきのは言い過ぎやったんちゃう?
そんなんやから、クラスメイトの反感買うんや
で』
狐火はやがて人の形となり、僕の目の前に佇む…
神社で過ごしているからなのか、血筋なのかは分からないけど、僕はたまに変なのが見える…
時「…煩いぞ晴雨
ってか、何時から居たんだよ」
晴『キミが学校に着いてから、ずっとやで』
時「…最初からじゃないか」
僕に気安く話しかけてきたのは晴雨という管狐だ。
見た目は僕と同じぐらいの人間であるが、狐火の面を被って、尻尾が生えており、法被と褌、何故か提灯を持っていて、何とも酔狂な奴である。
ちなみに、僕にしか見えていないらしい…
時「そんで、今日は何の用?」
晴『お前、いつものとこでお昼ごはん食べようとし
てるんやろ?』
時「…そうだけど」
晴『あの辺、今日から先生が見回りに入るみたいや
で』
時「………は?
はぁ~~~!?!?なんで!!」
晴『“なんで“って…十中八九、キミのせいやろ』
時「何?僕は悪い事してないんだけど…」
晴『時雨、キミは立ち入り禁止って言葉知って
るか?』
時「………」
確かに、僕達が何時も利用している場所は4階に続く階段…
そこで先生にバレないように隠れながら何時も食べていたけど…
晴『立ち入り禁止って書いてあるのに、ルールを無
視する奴が居たら、そら怪しむやろ』
時「…ッチ、そういう時は仕事が早いんだな」
晴『(今回の件は時雨が悪いけどなぁ…)』
時「じゃあ、なんか良い場所無いの?
あそこが近所されたら、次から青威くんと食べ
る時困るじゃないか」
晴『うん?せやねぇ…
便所飯とかええんちゃう?』
時「…却下」
…はぁ、なんでこんな奴が見えるんだろう…
ってか、なんで付きまとってくるんだろう…
色々疑問に思いつつ、僕は晴雨と共にお昼を食べに行く。
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俺は声の正体を知る為に、石階段を上って行く…
天候も怪しくなってきたから早く調べようと思い、駆け足で上る。
青「はぁ…はぁ…着いた…か?」
最後の1段を上り終わり、俺は息を整えながら、辺りを見渡してみる…ここは…神社だろうか?
寂れた神社がポツンと建っており、人の気配も無い…
青「なんだ…ここ…時雨の神社とは全然違うな…」
山の上に建っている神社は長らく使われていない様に見える…
狛犬らしき像も苔むしているし…参道もひび割れているし、剥がれていたり…手水舎も枯れている…
青「こんな場所にも神社があるなんて…
知らなかったな…」
生憎、ここがなんという神社なのかは分からない。
けど神秘的であり、何だか居心地が良い。
青「俺…神社が好きなのかな…」
『よく来たな少年』
青「!?」
神社の雰囲気に見とれていたら、下で聞こえた声がハッキリ聞こえた…
声の主は神社に居るのだろうか?
雨も降ってきたし、神社の方へ行ってみる事にする。
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神社の中を覗いて見ても、中はもぬけの殻だった…人が居た様な形跡も無いし…
青「…やっぱり、気のせいだったのか?
…まぁ良いか、雨が上がるまで待とう」
賽銭箱の裏にある階段に腰を下ろして、雨が上がるまで待つ事にした。
心の中で今日の事を時雨に話したらどんな反応をするかなと考える。
青「…時雨の奴、大丈夫かな」
『友が心配か?』
青「…!?
えっ!?なんっ…!」
さっき聞こえた声が、また聞こえた…
俺は立ち上がり、立て付けが悪い障子を力強く開ける…
青「…っ!?」
『やぁ少年、ようやく気づいてくれたな』
青「なっ…誰だ…あんた…」
『私か?
私は…簡単に言えば、この神社の主だ』
青「…主?」
『あぁ、どうぞよろしく』
神社の主と名乗る着物姿の男は、ゆっくり立ち上がり、俺の方へ近づいてくる…
こういう時は逃げた方が良い筈なのに、何故か動く事が出来ない…
青「ッ!?」
『…ふふっ、大丈夫
何もしないよ』
青「………えっ?」
『キミの事を理不尽に殴ったり、陰口を言ったりす
るキミのクラスメイト達とは違うからさ』
青「なっ…なんでその事を…」
『私はキミの事を全て知ってるよ
今日の朝の事もね』
青「!!」
『私はキミを救いたいんだ
理不尽で不条理な日常から、キミに救いの手を差
し伸べたいんだ』
男は俺の手を握りながら、スラスラと俺の事を話してくる…
何とも言えない恐怖と不気味さを感じているけど…なんでか分からないけど、心の底からホッと安心してしまう自分も居た…
青「えっ…あの…」
『まぁ、突然こんな事言われても怖いよね』
青「まっ…まぁ…はい…」
『でも、キミを救いたいのは本当なんだ
だからコレをあげるよ』
男から差し出されたのは青い御守り…
俺は受け取ろうとしたけど、こんな怪しい人からこんな物を貰って良いのだろうかと葛藤している間に、男から無理やり御守りを渡された…
『コレを持っていれば、周りで起こる災いから護っ
てくれるよ』
青「はっ…はぁ…」
『それじゃ、もう帰りなさい
雨も上がった事だし』
男の言う通り、外を見てみたら雨は上がっていた…
そして神社の方を振り返ってみると、男の姿は無かった…
俺は怖くなり、神社から逃げ出す様に走って階段を下りる…
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青「はぁ…はぁ…
…アレ…ここは…」
「…青威くん?」
青「!!」
不気味な神社から逃げる様に走っていたら、どういう訳か、時雨が住んでいる神社の前に居た…
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青「…っていう事があったんだ」
時「………へぇー」
その日の夜、僕は青威くんと一緒に寝る準備をしながら、青威くんに今日あった出来事を話される。
不思議な神社に変質者の男…それに…
時「コレがその変質者から貰った御守り?」
青「あぁ」
時「へぇ、なんか気持ち悪いね」
青「気持ち悪い…まぁ、確かにそうだけど…」
時「神主さんに頼んで、祓ってもらいなよ
下手したら、特級呪物かもしれないよ?」
青「まぁ、お前の言う事も分かるよ
でも…何だか分からないけど、この御守りに
は効果があると思うんだよ」
時「ほんとかなぁ…」
まぁ、青威くんが幸せになってくれるなら、別に良いや。
もし何か問題が起きたら、神主さんに言っておこう。
青「…ん?時雨お前…」
時「ん?なぁに?」
青「頬が何だか赤いぞ
学校で何かあったのか!?」
時「えっ?
あー…何とかバカ野郎に朝一に殴られたかな」
青「…はぁ!?なんだよそれ!」
時「別に大した事じゃないよ」
青「コレも俺のせいだよな…
悪い…」
時「………」
落ち込んでしまった青威くんの顔に触れて、僕は顔を近づけさせて、口と口を付ける。
青「………!?
うわっ!?なっ…なんだよっ!?」
時「へへっ♪落ち込んでるキミに元気が出るおまじ
ないだよ♪」
青「………ハハッ!
やったなぁー!!」
青威くんに押し倒されて、くすぐり攻撃を仕掛けられる…
僕もやり返したり、くすぐりを受けたりと、共に笑っているうちに眠りに就いてしまったようだ…
あぁ、幸せだなぁ…
|
『…晴雨、晴雨居るか?』
ウザったいご主人様…梅雨狐様に呼ばれ、僕は主の元へ向かう。
周りには同じ管狐が居って何やらブツブツ言っているけど、僕は無視する。
晴『…なんでございましょう、ご主人様』
梅『キミにお願いしている件なんだけど…』
晴『なんかありましたか?』
僕がとぼけた事を言うと梅雨狐様は怒り狂い、僕のギリギリに攻撃を飛ばしてきた。
梅『馬鹿言っちゃあ困るなぁ…
キミ、私の野望を知らないのか?』
晴『知りませんねぇ』
梅『”依代”が必要な為に、君たち従者の力が必要な
んだ…分かるだろ?』
晴『さぁ?』
梅『管狐達が心を乱してくれない限り、私は次
のステップに行けないんだよぉ…』
って言われても…アイツは中々手強いんだよな…
まぁ、別に僕にとってはどうでも良いけど。
梅『キミの仲間は完璧にこなしているのに…』
『梅雨狐様ー!そいつは落ちこぼれですよー!』
『無能無能!クソ狐ー!』
仲間の管狐達から罵詈雑言を浴びせられるが、別に痛くも痒くもない。
むしろ煩いなとしか思っていない。
梅『悪いけど、私も我慢の限界なんだ
早めにやってくれる事を願っているよ』
晴『…………』
はぁ、めんどくさい事この上ない…
時雨に青威を嫌わせるなんて、土台無理な話しなのに。
晴『(はぁ、めんどくせ)』
To be continued
この作品は不定期に更新させてもらいます。
気長にお待ちくださいませ。m(_ _)m
なるべく早く投稿しますけど…( ̄▽ ̄;)




