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可哀想なクール社長令嬢、俺にだけデレる顔がものすごく可愛い——ただ、君の思う100倍は愛が重いですが、大丈夫ですか?  作者: 仲村アオ


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第34話 でも、結局バレる 【♡♡有】

「やっべ……歯止めきかねぇ」


 耳まで赤くなった顔を手のひらで覆いながら、鏡の中の自分を見た。まるで発情期の男子校生みたいに余裕がない。前の俺はもう少し余裕があったはずなのに。


「冗談じゃゃなくて、本当に愛想尽かされそうだな」


 深く深く息を吐いて、必死に気持ちを落ち着ける。そして皆がいるリビングへと戻ったが、澄恋と顔を合わせた瞬間、彼女の顔がカァァー……っと赤くなった。



(ヤバいだろ、その反応! いや、困るんだけど!)


 二人して赤面し合って、何かあったのがバレバレである。あえて離れた場所に座ったのだが、チラチラと澄恋の視線を感じて、気づかないふりを続けるほうが難しかった。


(やめろよ、今、そんな可愛い反応をするのは! 抱き締めたくなるだろうが……!)


 だが、そんな俺らの隣ではVRに夢中になっている佐久間や圭吾達。そしてお酒を注ぎ合っている凛と湊人だったが、その輪から外れて、俺の隣にちょこんと座ってきた。



「……蓮、私……ちょっと眠くなってきたかも」


「え……!? け、けど、待てって。そんな言われても」


「引っ越しって、思ったよりも疲れたから、その……」



 モジモジと恥ずかしがりながら、でも言いたいことは伝わる。うん、分かる。俺も同じだ。


 助け舟を出してもらおうと湊人さんを見ると、彼も察してくれたようで「うんうん」と大きく頷いてくれた。


「なぁ、皆。そろそろお開きにしよう」


 だが、ここにいるメンバーは、湊人さんの言葉でも素直に聞くようなタイプじゃなかった。ワガママ男子の佐久間を筆頭に「嫌だ、嫌だ」のコールが響く。


「今日は音無先輩の家に泊まるって決めてたんです! 俺は断固として帰らないッス!」


「いやいや、お前が決めるな、佐久間」


「えぇー、雑魚寝でもいいから泊まりたい! 遊び足りないんだけどー」


「いやいや、ほら、音無も澄恋さんもお疲れだし、ゆっくり休ませてあげようよ?」



 湊人さんの言葉に皆の視線が集まる。トロンとした表情で俺の裾を掴む澄恋——いや、これは逆効果!



「いや、絶対にイチャイチャする五秒前! こんな状態で二人きりになんて! ぐむっ!」


「圭吾! 佐久間を連れ出すのを手伝って! ほら、凛も寧ちゃんも帰るぞ!」


「えぇー、むしろ可愛い澄恋ちゃんを愛でたいんだけど♡」


「やめろ、本気でやめろ! 音無に殺されるぞ、凛!」



 こうして、嵐のように去っていった一同。

 俺は湊人さんと圭吾に感謝しながら玄関の鍵を閉めた。


 そんな俺の腰に、小さな腕がそっと回される。背後から甘えるように抱きついてくる澄恋の体温に、心臓が一気に暴れ出した。



「……澄恋、そんな可愛いことされたら、我慢できなくなる」


「私はずっと我慢してたもん……。蓮がキスしたのがいけないんだよ……?」


 身体を向き直して、彼女の顎をクイっと上げた。拗ねて尖らせた唇が愛らしい。親指で撫でて、そのまま口付けた。そしてもう片方の腕で彼女のお尻を握って、身体を擦り合わせる。


「んっ、激し……っ、あっ!」


「もう我慢する必要ないだろ? 俺も限界なんだけど」


 彼女の背を壁に預けて、分かりやすく押し当てる。布越しの熱に、互いの呼吸が乱れていく。



「でも、今からシたら、お風呂に入れなくなっちゃう……。蓮とのエッチ……長いもん」


「早く終わらせようと思えばデキるけど、それじゃ澄恋寂しくねぇか? 俺、気持ちよさそうによがる澄恋を見るのが好きなんだけど」


 わざとスカートの上から焦らすように指を動かし、徐々に下へ。裾をめくるたび、露わになる脚が光を帯びる。期待に染まった頬が愛おしい。



「——ん、あ……ねぇ、蓮……、まださっきのシャンパンが綺麗に落とせなくて」


 俺の胸元のシャツを握りしめたまま、上目で覗き込んで、お願いを口にする。


「ベタベタするところ、洗ってもらってもいいかな?」



 ————ベタベタするところ以外も、全部俺が洗います。いや、洗わせてください(土下座)



 俺は澄恋の身体を抱き上げて、そのままランドリースペースへと移動した。服を脱がせ、抱きしめ、互いの呼吸がひとつに溶け合う。


 あぁ、やっと満たされる——……!



「澄恋、好き。本当に好きだよ。もうお前のいない生活なんて考えられない……」


「わ、私も……大好き。ふふっ、嬉しいな。私、ずっと蓮と一緒にいれるんだね」


 一緒にいるだけじゃない。いつでもキスして、抱き締め合って、触れ合うことができるんだ。


 俺は彼女の口を指でなぞって、そのままゆっくりと入れ込んだ。熱く濡れた体液が絡んでくる。



「んン……っ、蓮、もっと」


 シャワーを浴びながら、俺達は互いの身体を絡ませるように埋め合った。


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