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可哀想なクール社長令嬢、俺にだけデレる顔がものすごく可愛い——ただ、君の思う100倍は愛が重いですが、大丈夫ですか?  作者: 仲村アオ


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第16話 冷たい、熱い、冷たい…… 【♡♡有】

 いつの間にかお互い上半身裸だというのに自然に笑い合って、いい感じに肩の力が抜けてきた。


 啄むようにキスをして、笑って、またキスをして……そう繰り返しているうちに顔をこわばらせていた彼女からも笑顔が増えて、俺も嬉しくなった。



「ふふっ、そこくすぐったい……」


「んじゃ、ここは?」


「あはは! や、やめて。音無さん、わざとしてるでしょ?」



 耳たぶを甘く噛み、耳の縁を舌でなぞる。ビクンと肩を揺らす彼女の反応があまりにも可愛くて、つい範囲を背中から脇腹へと広げていく。



「そういえばさ、いつの間にか呼び方が音無に戻ってんだけど、何で?」


「え?」


「せっかく蓮って呼んでくれていたのに、残念だなー」



 俺の言葉に、澄恋は頬を赤らめて俯いた。


「理由は別にないけど……戻すタイミングが分からなかっただけで」


 照れる仕草に、思わず笑みが零れる。もう一度キスをして、見つめ合った。



「それじゃ、また呼んでよ。俺も澄恋って呼ぶから」


 お願いのドサクサに紛れて胸元に手を移動させて、下から添えるようにフニフニと揉んでみた。だが、それは流石にバレたようで、澄恋は慌てて首を振った。


「れ、蓮。この触り方は、ちょっと恥ずかしい」


「これ……? んじゃ、どんなふうなら恥ずかしくない?」


 説明できないと分かっていながらわざと聞く。真っ赤になってしどろもどろになる様子が愛しくて、今度は両手で包み込むように揉んでみた。


「やっ……! だめぇ……!」


「大丈夫。ほら、澄恋はキスに集中して」


 背後から胸を愛撫しながら舌を絡める。甘い声を堪えきれず零す澄恋が可愛くて仕方ない。指で転がす蕾が少しずつ硬くなっていくのを感じて、思わず喉が鳴った。


「……ん。もう少し……キスしたい」


「——これでいい?」



 キスに夢中になっている隙に、さらに弄ぶ。指先で転がしている突起も形を崩す乳房も興奮する。


「あっ、……ちょっと痛い」


「ん、ゴメン。もしかしてあまり気持ちよくない?」


「変な感じはするけど……気持ちいいってよりも痛いかも」



 困ったように笑う澄恋。その緊張で体が硬直しているのが伝わる。



(そうか……まだ敏感すぎるんだな)


「大丈夫、わかった。んじゃ、ちょっと試してみようか」


「え……?」


 俺は台所へと向かい、冷蔵庫から持ってきておいた小さな氷を摘んだ。澄恋は目を丸くして固まる。


「え、氷……? な、何する気?」


「雑誌で読んだことあるんだよ。冷たいのと温かいので、感度が変わるって」



 乳首に氷をそっと転がすと、澄恋はビクンと身体を弓なりに反らせた。


「ひゃあっ……! 冷た……っ、んん……♡」


「ほら、硬くなってきた。……可愛いな」


 次はその冷えた突起を口に含んで温める。じんわりと温度差に蕩けた声が零れた。


「やっ……だめ、そんなの……っ♡ 変な感じ……♡」


「だんだん感じやすくなってきたんじゃないか? もっと気持ちよくなるはずだよ」



 氷と口で交互に刺激するたびに、澄恋の呼吸は荒く、肌はほんのり紅潮していった。



「変な感じなのに……もっとしてほしい……っ。もう、身体が変になっちゃう……♡」


 その声が可愛すぎて、俺の理性も限界を迎えつつあった。


 下着越しに指を滑らせると、もう十分に濡れている。試しに指を挿れてみると、ぎゅっと硬く締め付けられた。



「んっ……いた……っ」


 苦しそうな顔に、胸が締め付けられる。これだけ濡れていたとしても、やっぱり初日から挿入するのは厳しそうだ。



(少しずつ馴染ませてあげるのがいいよな……)


 ここで寸止めするのはかなりキツいが、無理はさせたくない。指を抜いて抱きしめ直すと、澄恋は焦ったように首を振った。


「やだ……私は大丈夫だから、もう少しだけ……」


「でも痛いのに、無理はできないだろ」


「——でも……蓮を気持ちよくさせたいの。早く、蓮のものになりたいから……」


 背中に回された細い腕の力。その言葉の裏に、彼女の不安や恐れが透けて見えた。そっか、澄恋は怖いんだ。真由の存在が彼女を急かしているのだろう。


 でも、澄恋の痛みで歪んだ顔は見たくない。



「——俺はさ、挿入だけがセックスだとは思わないんだ」


「え……?」


「こうしてさ、キスして触れ合って、気持ちいいことをして、エロいことをして……好きな人と笑い合って、気持ちよさそうな顔を見ているだけで満たされるんだよな。澄恋は違う?」


 俺の言葉に彼女は唇を閉じて、気まずそうに目を泳がせた。


「挿れるだけなら簡単かもしれないけど、適当に終わらせたくないんだよな。まぁ、強引にキスした俺がいうセリフじゃないけど」


 苦笑を溢す俺を否定するように首を振って、澄恋は抱きついてきた。



「私、急ぎ過ぎてたかも。ごめんなさい……」


「いや、全然。つーか、俺、十分気持ちいいし! 澄恋の反応見てるだけで最高だし」



 チラッと視線を落とした彼女は、俺の下半身を見て黙り込む。


「……でも、やっぱり我慢させちゃってるんだよね」


「スルーしてくれ……っ!」


 思わず頭を抱えた俺を見て、澄恋は小さく笑った。


「じゃあ今日は……朝までイチャイチャしよう。いっぱいキスして、いっぱい抱き合って」


「うん……♡」


 こうして俺たちは、飽きることなく、互いのぬくもりを確かめ合い続けた。


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