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文字戦記  作者: 時夏
2/2

第二話 老人と出会って

所々拙い所があります。

承知してお読みくれると嬉しいです!

〜前回のあらすじ〜


敵から逃げようとサイファーは試みる。

が、敵に見つかる。

そして敵はロケット弾を発射する。

近づくそれに絶体絶命かと思われたその時。

突然脳内で声が聞こえる。

サイファーは頭の中で響く声に従った結果、なんとか難を逃れる。

そうして難を逃れたサイファーは遠くへ飛んでいった。


〜終わり〜


____________________________________________


「はぁ、はぁ、はっ…何だ、この疲れは…」


サイファーは技を連発した反動と闘っていた。


「これが…力の反動ってやつなのか…?」


サイファーは疲れ果てそう呟いた。


「指が震えて…」


その時、予想もしなかったことが起きた。

翼が、煙のように消えていく。


「ッ!?」


反応した時には、体は降下していた。


(このままでは…!)


地面の緑が迫って来る。その風圧は、迫るごとに強くなっていく。

気づいた。

このままでは死ぬと。


(…そうだ!あれだ!)


地面に落ちるギリギリで「浮」の字を書き終えた。

それでも、サイファーは地面とキスしてしまった。

「浮」の字が衝撃を弱くした。


「いたたた…」


痛みに悶えつつも、なんとか立ち上がる。


「なぜ翼が消えて…」


その時サイファーの前に文字が現れた。


【書切れ】


「か、書切れ…?」


サイファーは戸惑っていた。

練習もなしに、受け継がれた記憶だけで力を使用していた。

書切れという何がなんだかな文字に、どこかの

大草原に落ちて怪我。

サイファーが足を引きずりながら彷徨っていると、なにか人影が見えた。


「人…?」


サイファーは面倒事に巻き込まれないよう、無視しようとした。

だが、別の方向へ進もうとすると、その人影が近づいて来るように見えた。

そして、徐々に顔が見えてくる。


「65歳くらいかな…」


考えている間にも人影は近づいてくる。

すると、話しかけられた。


「君、どうしてここにいるんだ?」

「ちょっといろいろあって…」

「…そうか。まぁ来い。」

「わ、わかりました」


そうしてなんとか歩いていると、村が見えてきた。 


「ここは…?」

「わしらの村じゃ」


そう老人は言う。


「大きいですね」

「クライネ村だからな。」


誇ったように、村の名前を語る。


「クライネ村…?」

(どこかで聞いたことあるような…)



「おーい、お客さんが来たぞ〜」


老人は村に呼びかける。


「お客さんだって!?」

「迎える準備を!」


サイファーと老人の周りにぞろぞろと村人達が集まる


「お、おぉ…」


サイファーは狼狽える。


(なんか集まってきちゃったよ!俺とんでもないコミュ障なのに!ゼロは…いないし…)


すると、一人の村人が話しかけてくる。


「おいあんた」

「怪我してるのか?」

「えっと…」


サイファーが口ごもっていると、もう一人の村人に話しかけられる。


「ちょっとこっち来い」


そう言い、サイファーの腕を乱暴に引っ張る。


「は、はい」


サイファーは村の中へと案内される。


「ここに座って。」

「わかりました」


サイファーは言われるがままに、椅子へと座る。

そうすると村人が、包帯など応急措置セットを持ってきた。


「どうしてこんな事になったんだ?」

「えっと…」

「説明できないなら別にいい。

「いったたた…」

「とりあえずゆっくり休め。」


すると、村人はなにかハッとしたように閉じた口を開く。


「そういや、まだ自己紹介をしてなかったな。」

「わたしはクライス。あんたは?」


村人はそう名乗り、サイファーに名前を聞く。


「さ、サイファーです。」

「サイファーか。」


ここで一人の村人が入ってくる


「そいつ怪我はどうなんだ?」

「重症じゃないが軽症ではない。」


すると、クライスがサイファーに一つ提案する。


「今日一日泊まってくか?」

「えっと…」


すると、やってきたもう一人の村人が割り込んでくる。


「よし泊まるな!決定!」

「えぇ…」


半ば強引にサイファーの宿泊が決定する。


「こいつの名前は聞いたのか?」

「サイファーだとよ」

「なるほど」

「ちなみにこいつの名前はレイスだ」

「お〜い、俺から言おうと思ったのに!」

「レイスとクライス…なるほど」

「別に誰が喋ったっていいだろガキンチョ」

「はぁ!?誰がガキンチョだよこのジジィ!」

「ジジィだと?」

「まぁまぁ、ふたりとも落ち着いて…」


その時、サイファーは突然ゼロの事を思い出す。

無意識に指のリングに触れる。

冷たい鉄の感触、あの時の記憶が蘇る。

思わず拳を握りしめたが、それに気付いたレイスが声をかけてきた。


「何か気に触ったか?」

「…なんでもない。」

「そうか、深堀りはしないが、あまり顔には出すなよ。」

「ごめん。」


すると、さっきの老人が入ってきた。


「おお、怪我はどうかね?」

「ひとまず動ける。」

「そうか、ご苦労、休憩してこいクライス。」

「わかった。」

「レイス、お前もだ」

「え?あ、わかった」


二人は外へ出ていく。


「少し話そうではないか。」

「は、はい」

「そう固くなるな。」

「ちなみに、私の名前はグレイだ。」

「私はサイファーです。」

「サイファーか。」

「とりあえず早速なんだが、そのリングを見せてくれ。」

「わかりました」


サイファーは手を差し出す。


「ふむ。」

「どうしたんですか?」

「いや、少し見覚えがあってな…」


グレイは続ける。


「お主"能力者"だろう?」

「え、どういう…」

「さっきお主を見たとき、なにかの光が崩れる所が見えたんだ」

「そしてお主のリングを見て確信した。」

「はい」

「"書術師"だな」

「書術師?」

「あぁ。」

「それって、どういうものなんです?」

「まず、かつての人類が作り出した物に"字術"というものがある。」

「お主のように、その字術を扱う者達の事を書術師と言う。」

「なるほど」

「私も一時期憧れて字術や書術師に関する本を見て勉強していたことがある。」

「そうなんですか?」

「あぁ、意外といいものだ。」

「なるほど」

「…うむ。」

「どうかしましたか?」

「…今から字術のことを語ろう。」

「扱う者として、知らなければならないことを。」

「お願いします」


後編に続く…



読んでくださってありがとうございます!

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