表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

有能な将軍

 軍隊が行進をしている。軍楽隊が軍歌を流し、その音に乗せてパレードが行われていた。


 そのパレードには多くの軍人と兵器が参加していて、大量に予算が使われていることは一目で誰もがわかった。


 しかし、それをみる観客はまばらだった。


 カツ大将は最も若い将官、オズ少将を呼び寄せて尋ねた。


「なぜ人が少ないのだと思う?」

「軍歌が古臭いんじゃないんですか? もっと流行りに乗って、口ずさめるようなものがいいですよ」


「なるほどな。一理ある」


 カツ将軍は納得して、作曲家によい曲を作らせた。


 入隊者は年々上昇して、安定するようになった。パレードに来る観客の数も増えている。


 しばらくしてオズは少将から大将になっていた。


 オズは中将の頃と同じように宣伝についてを大切にしていたが、悩みができた。


「入隊者も観客も下がり始めているな」


 やがて、パレードの観客はまばらになってしまった。


 自分が昔やったことが通用しないので、オズはカツ大将の真似をして若い将校を呼んだ。


「なぜ人が少ないと思う?」

「軍歌が古臭いんじゃないんですか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ