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ご褒美

 おぉう、なんかいっぱい来た。

 レベルアップにスキルにメール。

 これは、勝ったのかな。


 眩暈が収まって辺りを見回すと、そこにあったのはカブトムシの残骸。

 やった、わたし勝ったんだ。

 はっはっはっは、どんなもんだい。

 いくらレベルが高くて異常に強いカブトムシでもわたしには敵わなかったみたいだな。

 はっはっはははは、あー、疲れたぁああ。

 体痛いし、お腹もすいたし。

 どうしよう。

 おっぱいもないし、ミルクもない。

 まだ我慢できるけど、このままじゃ持たないかも。

 せっかくカブトムシに勝利したのに飢え死にしてしまう。


 何かないか。

 うん、システムならなんとかできないかな。

 システムにはショップと言うのがあった。

 通貨を使って買い物できるみたいだけど、食べ物もあるんじゃないかな。

 ていうか、なかったら死ぬ。

 よし、試してみるか。


「あうあぅー」


 メニューっと。

 そんで、ショップ。

 ......あれ? 開かない。


 ショップ。

 ショップ。

 ショップ。


 なんど唱えても、押してみてもショップは開かない。

 えー、なんでー?

 かみさまどうなっているの?

 って、なんかメールの所が点滅している。

 こっちを選択しろってことなのかな?


 えいっ、あ、なんか出た。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 タイトル:おめでとうございまちゅー

 差出人:かみさま


 かみさまでちゅよー。

 初戦闘勝利おめでとうございまちゅー。

 赤ちゃんなのにすごいでちゅねー。

 かみさま、ご褒美をあげちゃいまちゅよー。

 これからも頑張ってくだちゃいね。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんだこれ、やっぱりかみさまはわたしのこと見ているのかな。

 見ているくらいなら助けてくれてもいいのに。

 まあいいや、えーと、ご褒美ってこれかな?


 ーー『無限哺乳瓶』を入手しましたーー

 ーー『ミルクセット(ポーションミルク×5、エーテルミルク×3、おいしいミルク×10)』を入手しました

 ーー

 ーー『5000ベイビー』を入手しましたーー


 お、なんかいろいろくれた。

 これらはアイテムにしまわれるんだな。

 5000ベイビーは通貨ね。

 あ、タッチしたら詳細情報が出てきた。

 出てくる情報は、名前とレアリティと効果と解説か。


 〈無限哺乳瓶〉

 レアリティ:ミソロジー

 効果:無限にミルクを飲むことが出来る哺乳瓶。不滅。

 解説:かみさまパワーによって作られた不思議な哺乳瓶。どれだけ飲んでも中身が減ることがない永久機関。中身のミルクも栄養価が高く、大の大人でもこれ一本で生涯を過ごすことが出来る。ただし、味はそこそこ。飲みすぎに注意してね。


 〈ポーションミルク〉

 レアリティ:コモン

 効果:HP回復(小)

 解説:ミルク味のポーション。またはHP回復効果のあるミルク。〈無限哺乳瓶〉にセットして使えます。


 〈エーテルミルク〉

 レアリティ:コモン

 効果:MP回復(小)

 解説:ミルク味のエーテル。またはMP回復効果のあるミルク。〈無限哺乳瓶〉にセットして使えます。


 〈おいしいミルク〉

 レアリティ:アンコモン

 効果:おいしい

 解説:普通よりもおいしいミルク。特に栄養価に変化はありません。自分へのご褒美に飲もう。〈無限哺乳瓶〉にセットして使えます。



「あうあぅー」


 いろいろと突っ込みどころはあるけれど、今、手元にあるアイテムはこの4つか。

 〈無限哺乳瓶〉だけレアリティがおかしいけど、今はありがたいね。

 これで飢え死にする心配はなくなる。

 早速飲んでみよう。

 アイテム欄の〈無限哺乳瓶〉を選択すると何もないところから哺乳瓶が出てきた。

 いただきまー、いや、待て。

 その前にステータスを確認しよう。


「あぅぇーあう」


 ステータスと言ったつもりです。



 名前:シノン

 職業:赤ちゃん

 称号:創造神の加護

 装備:高価なオール、おむつ、メリオールのアミュレット

 レベル:6

 HP:6/15

 MP:12/12

 筋力:6

 魔力:6

 体力:10

 俊敏力:6

 知力:160

 器用さ:3

 スキル:『頭突きLv1』『石頭Lv1』

 ステータスポイント:6

 スキルポイント:160



 おっと、こっちもいろいろと突っ込みどころがあるぞ。

 いろいろと項目があるけれど、それぞれが何なのかはまあ、なんとなくわかる。

 うん、なんていうか知力が群を抜いて高いな。

 なんで知力だけこんなに高いのかはわからないけど、これのおかげでわたしは赤ん坊なのにこんなに鮮明に物ごとを考えることが出来るのかな。

 まあ、わからないことはわからないしひとまず置いておいて、問題はHPだ。

 思った通りやっぱり減っている。

 さっきのカブトムシとの戦いで減ったんだろう。

 HPは生命力を表していて、0になったら死ぬ。

 だから早いところ回復させないと。

 そこで登場するのが〈ポーションミルク〉。

 HP回復効果があるし、ひとまずはこれを飲むべきだろう。

 えーと、どうやって使うのかな。

 アイテムをタッチしたらいいのかな。


 おっ、〈無限哺乳瓶〉の中身が変わった。

 ちょっと緑っぽい?

 大丈夫かな?

 ちょっと食欲が失せる色なんだけど。

 ......ええいままよ!

 ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ。

 うーん、まずくはないけど、おいしくもないかな。

 若干さわやかな感じがするくらい。

 ふぃいいい、飲んだ飲んだ。

 結構お腹にも溜まるな。

 まだまだ飲めるけど、一度に大量には飲めなさそう。

 あ、空になったら元々入ってたミルクが補充されるんだ。

 それで、HPはと、おお、回復している。

 そう言えば痛みが引いている。

 すげー。

 これがシステムの力か。

 かみさまがくれただけあって、実はとんでもなく破格なのかもしれない。

 〈ポーションミルク〉だけでこれだけの力があるんだ。

 システムの力を使えばもっといろいろなことが出来るのかもしれない。

 たぶん、かみさまはこのシステムを使って生きろって言ってるんだよね。

 メールの文章からはあんまり意図が伝わってこないけど。


 ここがどこだか知らないけど、わたしは生きてお家まで戻ってやる。


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