表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/25

#3 関西の血が流れる少女

《ではっ! 5、4、3、2、・・・》


 「はい、始まりました、【おねえさんのおしゃべりラジオ!】 当ラジオの司会進行を務めます、最近のマイブームは、ちょっとお高い歯磨き粉を使う事、篠原しのはら れいです」(真顔から一切表情を変えないまま言う)


 「そして本日のゲストは・・・」


 「あ、あのっ、初めまして・・・中野なかの 琥凪こなぎですっ 本日はよろしくお願いしますっ」(頬を赤く染めながら)


 「・・・はい、よろしくお願いします。(ムムゥ…)ようやくマトモな方が来たのに、この心のもやはなんでしょうか・・・」(初めて曇る表情を見せる)


 「? どうしましたか? 」


 「いえ、何でもありませんよ。では、今日は何をしましょうか? 」


 「・・・エ、ヘエェッ!? 何をしましょうか? って、もう本番始まってますよね? 」(椅子を蹴り倒す勢いで立ち上がる)


 「? はい、それはもちろん」(首をかしげつつ)


 「いや、エライ落ち着いとるけど、普通はやる事が決まってるもんやないの!? 」(思わずツッコム)


 「まぁ、そういう番組も中にはあると思いますが」


 「いや、決まってるんが普通ちゃいます? 」


 「普通では今の時代、生き残れないですから」(ドヤ顔)


 「それはそうやけども、自信満々に言いはるなこの人・・・ いやほんま、この番組にしてこの司会者アリ、やね・・・」


 「おやっ? ふふふっ、初めて褒められました、嬉しいです」(単調なトーンだが、表情は少し緩む)


 「いや褒めとらへんで?! 」


 「瞬きするよりも早いツッコミ、さすがです。 ・・・今日はとても満足です。笑いの本場のツッコミを体験する事ができたので」


 「ゥエヘッ?! さっきまで自分、わざとボケとったんか? 」


 「はい、もちろんですよ? 」


 「適当やなくて、狙ったボケやったんか・・・ つまりウチは、篠原しのはらさんの手のひらで踊らされて、見せもんにされてたっちゅう事か? 」


 「いや、見せもんではなく聴くもんですよ」


 「ッ! 」(カッ、と目を見開く)


 「やりました、本場の人にツッコむ事ができました。もうこれで今日やり残した事は何もありません」


 「いやウチはめっちゃ不完全燃し《この番組は、誰でも自由に作品を、小説家になろうの提供でお送りしました》

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ