#2 うざかわ系王子さま
《それじゃあ本番! 4、3、2、・・・》
「はい、今日も始まりました、【おねえさんのおしゃべりラジオ!】 司会進行を務めます、朝はパン派の篠原 怜です」
「では、本日のゲストはこちら」
「リスナーの皆さん、ご機嫌いかがかな? ギラつくオーラは銀河を越える、聖 華奈です。ギランッ」
「はい、なかなかにイタイ挨拶ですね。ですが、効果音を口で言うところは共感できます。よろしくお願いします」
「ふっ、この美しい彼女に共感してもらえるとは、やはり私は魅力ーーー
(ズズィッと顔を寄せて) 「よろしくお願いします」
「ッ! ああ、こちらこそよろしく」
「えー、カンペが出ていますので読み上げます。人々の視線を独り占めする王子にピッタリな、今日のテーマはこちら」
「『意中のあの子を落とす、必殺ワード』 です」
「ふむ、必殺ワードね、これは難しいテーマだ・・・」
「難しいですか? それなら他のテーマにしましょう 」
「えっ、いやいや、大丈夫だよ。それじゃあ言わせてもらおうかな」
「ではどうぞ」
「やけに急かすね、君は。そんなせっかちな君でも、僕は受け入れるけどねっ(ウインクッ)」
「そんなバカな事してる余裕はないですよ(目を凝視しつつズズィッと顔を寄せる)」
「(ビクッ)ウゥンッ、えー、ではいきます。『君の瞳にーーー
《チャラララララ~》
《この番組は、誰でも自由に作品を、小説家になろうの提供でお送りしました》