#15 ツンデレ少女は忙しない
《はーい、本番よーい、5、4、3、2、・・・》
「はい、始まりました、【おねえさんのおしゃべりラジオ!】 当ラジオの司会進行を務めます、家ではしっかりだらけます、篠原 怜です」
「そして本日のゲストは・・・」
『桃井 英美里よ。今日はよろしく』
「はい、よろしくお願いします」
「桃井さんは声優をされているんですよね? 」
『えぇそうよ。それが何か? 』
「いいえ何も」
『何もないならさっさと進行しなさいよ。私もヒマじゃないんだから』
「進行・・・ですか? 」
『えぇ、進行よ。それで? この後はどうするの? 』
「それは、特に決まってませんので、自由にして頂いて大丈夫ですよ」
『はい? 自由にしていいって、そんなのでいいの? 』
「はい、それがこの番組の特徴なので」
『あっきれた・・・ そんなんじゃいつか、この番組打ち切られるわよ』
「それは困ります」
『そうでしょう? もっと色々と考えてやっていかないと』
「考えるといっても、何をすればいいのか見当もつきません」
『色々とあるでしょ? 万人ウケするテーマを取り上げるとか、人気のゲストを呼んだりとか』
「あぁ、それならもう大丈夫ですね」
『んんっ? どこに大丈夫な要素があった? 』
「だって、聴くと誰もが癒される声を持った、人気の方がすでにいますので。これでこの番組も安泰ですね」
『ッ! ちょ、ちょ~っと! さすがに良く言いすぎじゃない? 』
「いえ、これだけじゃ全然足りませんよ。もっとこの素晴らしさを表現したいのに、伝えきれない語彙力の無さが憎いです」
『ふっ、ふーーん、そ、そこまで言ってもらえると、悪い気はしないわねぇ』
『あなた、なかなか素質があるんじゃない? 私がこんな事言うのはそうそう無いんだからねっ! 喜びなさいよ! 』
「まぁさっきの全部私の事なんですけどね」
『オイィ!! 』
《この番組は、誰でも自由に作品を、小説家になろうの提供でお送りしました》




