解き放って得る時間
こんな簡単だったのか。懐刀でアマガの連中を振り切るのは。
ヨヅキ3歳半ば。「そうだ。スピカ大学に進もう。」これから先を切り開こう。
周囲の大人は口をそろえて「結婚して、子供たくさん産みなさいね。」
覚悟もなく子作りにはげめとでも?こっちは覆い被さり、田舎に逃げてるだけの屁たれ男とは、顔見知りにもなりたくないもんだ。気持ちは察せなくもない。口を挟んだら最後。自分が骨までしゃぶられるんだ。
ヨヅキはその度、満面の笑みを浮かべつつ、アマガに骨を埋めるなんて御免だ。と、の心情が脳内に膨らんだ。
ここまでくると、妥協だけで結婚した両親に辟易していたのも誤魔化せない。
両親は、ヨヅキを目の前にしながら罵り合っていた。
親父のはガリジはアルコール依存を認めず、職に探さず、もっぱら発泡酒を朝から就寝まで口に流し込んでいた。「体を壊す程働いて、お前らを食わせてやってたのは僕なんだ。」と、虚勢を張っては、医者に止められていたアルコールドリンクを次々と買い込んでは、威張り散らしていた。
そんな日常に、母親のクサはヨヅキと二人きりになると「もっとお父さんの機嫌とってよ。お母さんは疲れてるから。」と、人身御供になるよう、実の娘を納得できない突き放し方をしつづけていた。
自分の置かれている状況を冷淡に覚え、不毛な仮面夫婦と言える両親の未来は離婚で終わるんだな。
やはり毎日こうオチがつく。
ヨヅキがどんな事態でも、空は自由を夢を見せてくれた。