メイド喫茶
「げっ…なんでお前らがここに…」
「先生こそ、なんでここに…」
時は遡り、出掛ける前日の夜。
「清香さんはいってみたい場所ありますか?」
「そうですね…メイド喫茶というのに興味がありますは」
メイド喫茶か…私も少し興味あるかも。
「じゃあ、明日はメイド喫茶行きましょう」
こうして、メイド喫茶に行くことが決まり、現在に至る。
「先生はここによく来るんですか?」
「まあな。プライベートのことはこれ以上話ないぞ。ほら、席に行け」
私たちは追い払われてしまった。
「あらあら、可愛いお嬢様がいっぱい」
席に着くなり、一人の女の子が来た。
「ねえねえ梓ちゃん、お嬢様だって!」
さっき、店に入ったときも言われたが、甚く清香さんは気に入ったようだ。
「白羽って呼んでください。本日は私がすべて承りますのでよろしくお願いします」
スカートをクイッと持ち上げ挨拶した。
「スカートクイッとしたよ!」
もう、清香さんは何やっても嬉しがるのでは?
「ふふ…可愛いですね。さて、メニューの紹介を軽くします。白羽の勧める、このセットなんかどうでしょうか?」
3000円か…以外と安い?私はそれに決めようとしたが…。
「清香さん、春美、私は大丈夫だけど…」
姉さんが、財布とにらめっこしていた。
「何だお前ら。私がいるの忘れてただろう」
先生が突然私の前に現れた。
「どうしたんですか先生?」
「ほら、これで今日は遊べ」
先生は私たちにそれぞれ1万円渡してきた…
「いや、先生貰えませんって」
「子供が遠慮するな。じゃあな」
そう言って先生は席に戻って行った。
「あの、よく来ている人先生なんですね」
白羽さんがそう言う。先生よく来てるんだ。
「お姉ちゃん。今回は先生の顔を立てる為にもありがたく、使わせて貰おう」
先生ありがとうございます。
「1000円にオマケしてあげるよ。良いものの見せてもらったしね」
「いいですか白羽さん?」
「いいよ。私店長だし」
店長なんですか…。
「あ、まだメニューの内容教えてなかったね」
白羽さんは、メニューの紹介をし始めた。
最初は、定番のオムライスだ。その後は歌ったり、遊んだり…
「ちょっと梓ちゃん借りていきますね」
メニューと一緒に、私は裏に運ばれた。
「なんですか、白羽さん?」
「これを着て先生の所に行ってください。これ、先生が好きなコスプレなんです」
そして、私に渡された衣装は…
「お嬢様、お待たせにゃん」
猫娘のコスプレだ…。
「いいか梓。それ、男の前でやるんじゃないぞ。お持ち帰りしたくなる…」
あ、喜んでくれたけど、お持ち帰りはしないで。
「先生、いつもお疲れさまにゃ」
恥ずかしくて私は先生に飲み物を注いで、自分の席に戻って来た。
「はあ…疲れた」
帰ってくると皆は先に食べていた。
「うーん…美味しいです白羽さん」
「あ、ずるい」
私は、着替えてないことに気づいていなかった。
「梓、その格好写真撮っていい!」
お姉ちゃんが、興奮気味に言うと皆もと…
その後、私の撮影会が始まったのでした。
「ポッキーゲーム!」
ふたりでポッキーの端から食べるゲームだ。
「じゃあ、最初は…梓ちゃんやります?」
なんで私なんだ。
「まあ、いいですけど」
「キスしても、構いませんよ?」
ポッキーを、くわえながら言う白羽さん…なんか女の私が言っていいのか分からないがエロイ…。
「しませんって」
姉さんの前でそんなことしたら後で怖い。
「近い、近い、近い…」
姉さんが、横からうるさい。
「ねえ…だめ?」
辛うじて、私に聞こえ声で白羽さんが言う。
「うーん…」
別に私はいいけど…。
「白羽さんダメです」
その場のノリで私はしたくない。
「えー。じゃあ今度ね」
この人そっち系の人?
「じゃあ、梓ちゃんと春美ちゃんやって」
私と春美か…。
「春美、キスしないでよ…」
「我慢できたらね?」
「後で、好きなだけしていいから」
「約束だよ」
まあ。その後、清香さんが興奮して鼻血出したり、野球拳で姉さんが全部負けて裸になりかけたり、色々大変だった。
「どうでしたか、清香さん?」
「楽しかった」
それは、よかった。
そして、いよいよ明日は校外学習だ。
色々起こりそうな予感がする。