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すれ違い

「お姉ちゃん、私春美と付き合うから」

「わ、私がいるのに?」

泣きそうにながら、深雪さんが私を見てきた

「まあ、元を正せば深雪さんが悪いわけですし」

ぐうの音も出ない様子の深雪さんは帰っていった

「はあ…疲れた」

今日一日色々起きすぎて思考が追いつかない…

「ごめんね春美巻き込んで」

「いいよ、いいよ。気にしてないって言ったら嘘だけど、なんだか楽しいし?」

梓にキスされたのは別に嫌じゃなかったしね…

このことは自分の胸の内に閉まっておこう。

「こうやって、二人でお風呂に入るの久しぶり」

「確かに。小学校以来?」

修学旅行とかでは一緒にお風呂に入ることはあったが、こうして二人は久しぶりだ。

「なあ、春美って着やせタイプだよな」

「そうかなあ?」

自分の体をペタペタ触るけど…よく分かんない。

「特にこことか、いいよなあ少し分けろよ」

「ちょっと…そういう梓だってあるじゃない」

なんで、私たちは胸の揉み合いっこなんかしているんだろう…

「ふふ…」

「どうしたの、笑って春美」

「いや、久しぶりに馬鹿みたいなことやって楽しいなあって思ってね」

そう言って笑う春美の笑顔はとても可愛いかった

「もう可愛いなあ…春美は」

翌日、私はお姉ちゃんを体育館裏に呼び出した。別に、告白とかじゃなくて謝ろうとした。

「あ、お姉ちゃん…」

「梓…」

会ったはいいが、お互い何を言えばいいのか切り出せずにいた。

「春美ちゃんなら…私は任せられる」

そう、姉さんが切り出した

「それはどういうこと?」

「私もね…妹離れしないといけないかなって思ってね。お互い干渉しすぎだったのかもしれない。ごめんね梓…」

そう言って、姉さんは去ろうとした。

「本当にそれでいいのお姉ちゃん?」

去りながら私はお姉ちゃんに訴え続けた

「はあ…全く意地っぱりな姉さんだね」

「春美…あなた見てたの?」

「まあね。喧嘩になったら仲裁しようと思ったんだけど…その必要はなかったか」

私は今日も春美の家にお世話になった。

「気晴らしにデート行こうよ春美」」

「いいよ。どこ行こっか」

明日は休日だ。姉さんのことは一旦忘れて、春美とデートすることにした。










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