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01-脆弱性

この小説に目を向けてくださりありがとうございます。そこそこ頑張りますのでそこそこ見守ってほしいです

――おはようございます、被検体――


「……は?」


――御気分はいかかがでしょうか――


「ええ?ここは?どこ?ってか誰?」


――会話続行不可能、サクリファイフェーズに移行――


「いや、待って待って。分かる、分かるよ?あなたの言っていることは分かる。」


――よかった。見た目に反して会話出来るほどの知能はあるようです――


「んで、君は誰なの?真っ暗でなにも見えないんだけど?」


――ああ、あなたの感覚器官のスペックは予想よりよほど低いようです。最低位生物用の照明を使用します――


「おお、明るくなった」


――続けて言いますが、私の名称はDungeon-Research-And-Defense-Operation-System、あなたの知能を鑑みるに、オーバーフローを避けるためにも『ドラドス』と呼ぶことをおすすめします――


「で、ドラドスさん、だっけ、結局ここはどこなの?見た感じ洞窟の中なんだけど」


――地中の実験区域……『ダンジョン』のようなところです。本当は違うのですが、あなたの僅かな知識で該当する物はこれしかありませんでした――


「ダンジョン?何でそんなところに僕が?」


――特に理由はありません。強いて言うなら、あなたの世界で、世界に最も影響力の少ない人物を選んだところ、あなたが選ばれました――


「それひどくない?あと、『あなたの世界』っていうことはここは別の世界なの?」


――ええ。そういうことです――


「マジで!?ってことはあれか?魔法とか使えるの?」


――落ち着いて聞いてください。なんとあなたは、下等生物である細菌類ですら持つ、魔力を、持っていません。全くないのです。0です。どうして今まであなたが生存できたのか不思議でなりません――


「そ、そうかぁ。残念」



「えっと、ところで、出口は?見た感じ上も下も右も左も茶色い岩何だけど」


――出口……とは?――


「だから、地上にはどうやって出るの?」


――なぜそんな危険なことを……ああ、理解しました。あなたの種族の性質上の行動ですね。しかし、残念ながらあなたには自殺の権限は与えられておりません。代行措置として醸造スライム毒の注入を行います――


「え?今なんて?いたっ何を刺しっt――」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ」

「いだいぃ!いたい痛い痛い痛い痛いいい!!!」

「ああ゛ぁぁっ、死ぬっじぬぅぅぅ」

「ぐっグギギっ、げほっ、お゛えぇぇ!」

「あっ  つぅぅ! ……くきゅぅぅぅ」

「    」

「   」

「 」



――え?被検体からの魂の分離を確認……ここまで脆弱だとは……脳からの記憶の分離……さらに移植……成功。記憶の複製……失敗……さすがに無理でしたか。被検体は……まあなんとかなるでしょう――



「ぐはぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

「な、何……を、はぁ、はぁ、したん……だ?はぁ、はぁ」


――申し訳ありません。今、あなたの体が子供でも平気なはずの毒によって活動を停止したため、仮の体にあなたの魂を縫い合わせております――


――スクラップ置き場の材料で作ったはずなのですが、元の体より高性能なようですので不便はないかと思われます――


「はい?どういうこと?ってうわっ気持ち悪っ何コレ?触手?」


――あなたの見た目は、あなたの知識でいうところの、クラゲのような物ですね。前の体よりずっと知性的です――


「うわぁ、嘘でしょ。あり得ねぇ……マジでこんな体になってるのか……」


――その体の方がダンジョン制作もより効率的に出来るはずなので、この体をお使いください。返品不可です――


「そ、そんなぁ」

こんな感じで物語が進む……予定です。気に食わん方はブラウザバック!

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