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沸点が低い(200文字小説)
私は繁華街のはずれに店を構える占い師。今日もお客がやってくる。
「あのー、私って怒りやすいタイプでしょうか」
知らねーよ。でも私はプロだ。
「思い当たる節はおありのご様子。一つ占ってみましょう」
私は占いの小道具を使う。
「ね、ね、少しのことでイライラしてしまって」
「今占っていますから」
「あのね、やっぱり怒りやすいのかしら。ねえ、ねえ」
私は勢いよく立ち上がる。
「安心しろ! あんたよりあたしの方が沸点低いわ!」
なんとなく怒りに任せて書いてみましたが、オチも読めるしインパクトに欠けたので。ボツの仲間入りです。