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フォンデュ(200文字小説)

「ねえ、チョコレートフォンデュ好き?」


 満面の笑みを浮かべて俺を見る。

 チョコレートの匂いが辺り一面に充満していた。溶かしているのだから香りも強い。


「あたし、大好きなの」


 それはチョコレートフォンデュなのか俺のことなのか。


 猿ぐつわをした俺は言葉を出せない。

 俺は天井のクレーンからチェーンで吊り下げられていた。

 下には火にかけられたドラム缶。

 中は煮えたぎるチョコレート。


「ねえ、チョコレートフォンデュ好きぃ?」

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