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水着コーナー(200文字小説)
夏ですから。
「水着、新しいの買おうかなぁ」
「どんなのにすんの?」
色とりどりの水着が誘う。
「これなんかどうよ?」
「ハデじゃね?」
「そっかなー」
「見てこれ布ちっさ!」
「攻めすぎだろー」
「だよねー」
エグいカットや、紐みたいな水着なんて誰が着るのかなあ。
「でもさ、なんで男女で水着の値段あんま変わんないよね」
「そう?」
「男は下半分なんだから女の半額でもいいのになあ」
そう言いながら、俺は選んだ海パンをレジに持って行った。
男だよっ。