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ほうき星(200文字小説)
そろそろ暑くなる季節。温暖化と言われて久しいですね。
「古来からの天体観測の積み重ねと近代の爆発的な科学の向上がついに結実したのだ」
大きすぎる物体が宇宙空間で建造された。
まるまる一つの国土が入るサイズで移動可能な宇宙コロニーだ。
避暑船。
温暖化が進み今後はかなり暑くなるそうだ。
一時は金持ちの道楽だったが、ついに一般市民にも利用が認められることになった。
「今回の太陽最接近時には自然発火温度になるからな」
そして我らが住んでいた彗星は、放棄された星になった。
久々の新作です。
もう墓場なのかなんなのか、といった感じですけどね。