人魚美味しいです。(味的な意味で)
どーもー。
異世界転移だか転生だかした松井百合です。
チート能力「食べても食べても太らない」とアイテムボックスを神様から貰いました。
もちろん程々の戦闘力もね。
特大のフォークとスプーンで戦います、
フォークで刺す!
スプーンで叩く!
そして、食べる!
あらゆる異世界のモンスターを狩っては食べ、狩っては食べしてます。
ちょうど一緒に転生だかした彼氏さんも一緒だから寂しくないゾ☆
しかも彼氏さんは異世界でネットショッピングできるチート持ちです。
この前、バーベキューセットを出してくれてオークを狩って、バーベキューパーティーしました。
優しいでしょ?
しかも魔法騎士だし。
え、私の職業ですか?
私の職業は『食いしん坊』です。
ま、それはさておき今日は伝説のモンスターである人魚を食べに来ています。
村の人の話では、このキラキラ光る虹の入江にいるはずなんですがー………。
目の前にキラキラと海が七色に光ります。
爽やかな潮風が鼻をくすぐりました。
彼氏さんが手をキュッと繋いでくれて、なんだかデートみたいです。
「よしっ!」
透明なつり糸の先に特大のフォークを付けて垂らしました。
岩場に座って片手で竿を持ち、もう一方の手は彼氏さんが離しません。
ちょっと釣りづらいですが。
待つ事20分。
ピンッと糸が引きました。
「フィーッシュー!!」
バシャー! という水しぶきと共にフォークをしっかり掴んだ人魚が釣れました。
「地上の人の物! 私の物!」
なんだかよく分からない事を言ってます。
このフォークは私の物です。
キラキラした金髪に青い目の人魚が釣れました。
貝でブラジャーしたボインの女の子の上半身です。
先日、魔王を見た時も思ったのですが、人型は食べる所が少ないです。
下半身は鯛みたいで美味しそうなのに。
「百合ちゃん。これ下半身だけ食べるの?」
「上半身がここまで人型だと食べづらいです」
私と話す彼氏さんに人魚の目が向います。
色気を含んだ目がナイスですね。
「あら、綺麗な男ね。私と産卵しない?」
それは産んだ卵にアレをかける的な?
モロに魚の産卵ですね。
「僕は百合ちゃん一筋なんで、すみません、っと」
色々な意味で、と言いながら彼氏さんが人魚の顔面に向けて火魔法を放ちます。
「ギャーッ! おのれ、喰ってやる!」
人魚の上半身は巨大な魚になり、鋭い歯が並んだ口を開けて私達に襲いかかりました。
「ラッキー!」
私は向かってきた魚の頭に特大のスプーンの側面を振り下ろしました。
私の馬鹿力に魚の頭が半分に割れます。
見たか、今までモンスターを食べて蓄えた力を!
ややあって力なく倒れる魚。
地面にくっつきそうになる所で、彼氏さんが水魔法で魚を包み込みます。
「ありがとう、彼氏さん」
「どういたしまして! 座ってね、百合ちゃん。僕、寿司を握ってあげるよ」
海辺にガーデンテーブルセット、簡易キッチンを彼氏さんが出してくれます。
私が席に着くと、彼氏さんがネットショッピングで買ったごはんでパパッとお寿司を握ってくれます。
「いつか百合ちゃんにお寿司を食べさせたいと思ったから寿司を握れるようにしといたんだ。調理師免許もとったし」
ニコニコする彼氏さんによって次々と人魚寿司が出来上がります。
「いただきまーす」
握られたはじからドンドン食べていきます。
新鮮な白身で美味しいです。
「はい、彼氏さんもあーん」
「あーん」
綺麗なお箸で彼氏さんにも人魚のお寿司を食べさせます。
「人魚の肉を食べた事だしずっと一緒だよ。百合ちゃん」
彼氏さんがニコニコ笑います。
私も彼氏さんとずっと一緒に居たいです。
「はいっ! ずっと一緒です!」
私は力強く頷きました。
「………永遠にね」
彼氏さんが何か呟きましたが、申し訳ない事に人魚に夢中でよく聞こえませんでした。
今日も御飯が美味しくて彼氏さんも居て幸せです!
読んでくださってありがとうございます。
とても嬉しいです。
ポイントありがとうございます。




