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思い出レシピ帳〜お父さんの初めての自炊〜  作者: 地野千塩


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番外編短編・炊き込みご飯

「あっつー」


 もう九月に入ったのに残暑が厳しい。必然的に修司の料理のやる気が落ちていた。


 SNSをみると、自炊が正義という情報もたくさんある。確かに節約を考えると、自炊は良い。


 ただ、時間、気力、場所など一つでもかけると自炊は難しいだろう。例えばスーパーが遠くにあったり、労働で忙しく時間が取れない時などは、 自炊の難易度は一気にあがる。その点、修司は運のいい方だった。調理器具やキッチンは妻の遺産をまるっと引き継げたし、食材をタダでくれる美加子もいる。


 ただ、そんな修司でも連日の残暑でウンザリすていた。とりあえずスーパーに行ってみたが、献立がうまく思いつかない。


「お?」


 しかし、惣菜コーナーでは駅弁フェアをたっていた。全国各地の美味しそうなお弁当がいっぱい陳列されている。特に釜飯やカチサンドが美味しいんだよな……。


 思わず駅弁に惹かれるが、値段を見せて背筋が冷える。惣菜コーナーのお弁当の2倍以上もする。残暑でウンザリすていた修司だったが、これで一気に目が冷めた。


「なんか、釜飯っぽい炊き込みご飯でも作ってみるか」


 献立も決まり、恐ろしい駅部コーナーから立ち去る。


 今日はきのこや鶏肉いっぱいの炊き込みご飯を作ろう。せめて炊飯器の中だけは秋っぽくしたら、すぐに夏が終わるような気もしていた。

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