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思い出レシピ帳〜お父さんの初めての自炊〜  作者: 地野千塩


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番外編短編・焼きおにぎり

 八月後半に差し掛かっていた。猫のクロ子との生活は楽しい。楽し過ぎるぐらいだったが、少々夏バテしていた。


 クロ子には手作りおやつや餌を作っているくせに、自分の料理は少々面倒だった。だからと言って外食というのも気が進まない。クロ子と1秒でも多くいたい。


 そう思った修司は、スーパーに向かい、冷凍食品を見ていた。


「今まで気づかなかたが、冷凍食品ってだいぶ種類があるな……」


 ピザ、唐揚げ、うどん、フレンチフライ、コロッケもある。パンや大判焼きまであり、無いものは無いんじゃないか。小分けされたお惣菜は弁当にピッタリだし、こういうものを活用するのも悪くない。


 海外の弁当を見ると、日本のそれより簡素だ。どっちが正しいとは言えないが、全部手作りの綺麗なお弁当が大正解とは言えない。愛情も弁当の内容では測れないと思う。


「まあ、今日は冷凍食品でいいか」


 修司は冷凍食品も焼きおにぎりをカゴに入れた。これだけあれば、今朝作っておいた味噌汁、冷奴と組み合わせれば普通に夕飯になる。


 味も美味しかった。冷凍食品と舐めていたが、表面はカリッと香ばしく、中のご飯はモチモチ。確かに少し冷凍食品の匂いはあるが、夏バテ中はこういうのでいい。いや、こういうのがいい。


「にゃ、にゃ」


 美味しそうに焼きおにぎりを食べる修司の側で、クロ子は小さく鳴いた。

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