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おとぎ話/ガラスの剣   作者: 藍上おかき
2/2

後編

お伽話、後編。


 ヘンゼルはお尻丸だしのボディースーツのような装備となり、右手と左手に長さの違う見えない剣を手にしています。


 何が一体どうしてこうなったのか、ヘンゼル自身思考が追いついていません。

 

 ただ一つだけ言えるのは、『日付が変わる00時までに、魔王倒さなければならない』


 と、突如ヘンゼルの前に現れた女神を名乗る女装をした男性がおねぇ言葉で言ったことのみ。

 

あとは、ヘンゼルに力を与えるといって二振りの聖剣とアイギスギアと呼ばれる聖鎧を渡されたことです。

 あとはカボチャがの馬車にのり剣武会の会場へ到着したのです。


 ヘンゼルは、会場の向こう側にそびえる時計塔をチラミ。 残り半刻という時間で魔王を倒さなければならないという現実。


 しかし、残り半刻でヘンゼルには不可能な壁が立ち塞がっています。


 剣武会の会場へいくまでに上らなければならない、空へと続くような上り階段です。

 

 しかもキラキラに輝くガラスの階段です。


 <大丈夫だヘンデル!その比翼の剣とこのおれがいるんだ、こんな階段余裕だぜ>

 と頭にひびきます。

 ヘンゼルは「すべて夢よ!」 と開き直り一段目の階段に脚を掛け、にだんめと足をかけようとしたときです。

 自分自身の身体が鳥のハネや綿毛のように軽いことににきづきます。


ビューンとヘンゼルは一息で階段を飛び越えました。

 ヘンゼルの身体能力を補うのはアイギスギアーマーと呼ばれるボディースーツのおかげだ。




 

 キン!キン! と金属と金属がぶつかり合う音が鳴り響いている。

 グレーテルととシンデレラが王子様と剣をぶつけ合っています。

 

 お母様は歳のせいですでにギブアップ。 場外でシンデレラとグレーテルを応援しています。

 王子様に対してシンデレラとグレーテルの二人がかりで挑んでいるのですが、王子様は余裕の表情を見せています。

 

 ヘンゼルは闘技場にの上、丸だし

お尻を左右に振りながら近づきました。


  

「やっときたか」

 王子様はそれだけ呟くとシンデレラとグレーテルを場外に吹き飛ばしてしまいました。


 王子様はいいます!

「貴様に魔王を倒せるだけの実力があるか試させてもらおう!」

 そう言って、ヘンゼルに巨大な剣を向けます。


 ですが、対しするヘンゼルは二本の剣を握ったママ身動きが取れません。

 なぜならば、ヘンゼルには対人戦の経験がまったくないからです。


 「問答無用!」 

と、それだけ叫ぶと王子様は巨大な剣を振り上げて駆け出してきます。


<仕方のない奴だな>

 アイギスギアがそれだけつぶやくとヘンゼルの身体を動かして王子様の剣を木の葉が舞うように右に左に避けます。


 逃げるしかないヘンゼル。 ほとんどが王子様の鬼ごっことなってしまいます。 

ヘンゼルに戦う気力なんてものはほとんどありません。

 ですが、業を煮やした王子様は場外に吹き飛ばしたシンデレラとグレーテルに蹴りを入れました。


 そんな光景を目の当たりにしたヘンゼルはキレます!


 長さの違う二本の剣をしっかりと握り王子様に挑むのです。


 木の葉を巻き込み渦を巻く竜巻のように回転しながら王子様を追い詰めます。


 「ガラスの剣か、面白い!」


 王子様は巨大な剣を盾代わりにヘンゼルの攻撃を凌ぎます。


 ですが王子様、ヘンゼルの剣が全く見えません。

 王子様の不利。状況の悪化。ヘンゼルこのまま押し切ろうとしました。


 ーーキーンコーンカーンコーンーー

 ですが、ヘンゼルの決意虚しく制限時間の00の鐘が鳴り響きます。


 そして、それと同時にヘンゼルの持つガラスの剣の片方がパリンっ! とおれてしまいます。


 だけど、ヘンゼルはあきらめません。

 折れたのは一本だけ! と割り切りその一本の代わりに懐から中華包丁を取り出します。


 対する王子様は満身創痍で繊維喪失。

 ヘンゼルは諦めません!

  「まだ鐘は鳴り終わってない!」

 そういって自分の心に勇気を焚きつけ王子様に挑みます!


 「スターバーストストリーム!」

 それだけ叫ぶとヘンゼルの身体から一切の無駄がなくなり漆黒包丁が月明かりを映し王子様の持つ巨大な剣を真っ二つにしました。


 ヘンゼルは時計塔の針がカチリと00時に揃ったのを確認して、王子様に踵を

返して立ち去りした。



 翌日、割れたガラスの剣を持って「一緒に魔王を倒す相手捜しています」  と歩き回っている王子様の姿がありましたとさ。



 


 




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