#罰ゲームに出会いを求めるのは間違っているだろうか
「かわいいについて語らせろー」
「ようやく昼休みにありつけたどこにでも居る普通の社会人に虚無送りつけんのやめろ」
「聞いてくれよー、語りてーんだよー」
「このラーメン食い終わるまでに終わるなら」
本日も倉元は平常運転だ。
さっさと割り箸を準備して食べよ。
「最近さ、パイセン……でわかるよな？パイセンがアニメの勉強してるとかいってたんよー」
「……おん」
「で、昨日八重咲とコラボしててさー。アニメの話をパイセンが振ってよ。したら八重咲が止まんなくなって、ずっとパイセンがオロオロしててさー」
「……おん」
「こう、何の話してるか分からないし、止めたいけど止めるのも相手に悪いかもとか思ってるパイセンが、かわええんだー」
「……おん」
「わかる？分からんかったらアーカイブ見てみ？あれはかわいい。もう権化よ」
「……おん」
「聞いてるか？」
「……終わった？」
「おい！」
「……麺伸びてるぞ」
「あー……」
【マシュマロ】絶対にやってはいけないタブーゲーム【八重咲紅葉、吹雪菫、春風桜、兄者】
「私は人間を辞めるぞジョジョ！！！P.S二期生、八重咲紅葉です」
「お前の精神テンションどうなってんの」
「貧民街時代に戻ってます！」
「お前にそんな時代はない」
コメント：ジョジョネタすこ
コメント：このやり取りすきやわ
コメント：高速で返せる兄者
コメント：タイトルの意味がわからん
コメント：キャラ濃いヤツしかおらんぞ
「紅葉ちゃん〜、今日何すんだっけ？」
「春ちゃん、そこは把握しておこうよ」
「今日は、設定したキャラで配信していきます！」
「毎度の事ながら俺に対する説明皆無なんだよな」
「今日はマシュマロ食べていくんですけど、この配信中は決められたルールでトークしてもらいます」
「タブー、反則とかの意味だよね。例えば、カタカナ禁止とか悪口禁止とか、あといじわる禁止とか？」
「兄者なんもできなくなるね〜」
「人を悪口の権化みたいに言うな」
「そんなわけでそれぞれの縛りを用意したので発表していきましょう！」
「八重咲が決めんのかよ」
「今日のわたしはプレイヤー兼ゲームマスターなので！わたしがルールです！」
「帰りてぇ」
コメント：プロ野球か何か？
コメント：俺がルールブックだ
コメント：俺自身がルールになることだ
コメント：卍解は草
コメント：最期のビースト八重咲
「いきますよ。まずはスミレ先輩！『な』を『にゃ』に代えて話して下さい」
「ネコみたいだね」
「羽川じゃねぇか」
「そして桜ちゃん！カタカナ語禁止です」
「あ、さっき聞いたやつ〜」
「そして兄者さんは、ドS禁止です」
「それは何をどうすれば禁止事項に触れるんだよ」
ドS禁止って何。
まずドSじゃないし。
あとそれ性格そのものの否定じゃん。
それは愚妹にアホ禁止って言うようなもんだぞ。
俺は別に関係ないが。
「兄者立ってるだけでアウトじゃん」
「お前がアウトだな」
「え、あ……えっうそ！？始まってる〜！？」
「まだルール説明中なのでギリセーフですね。ちなみに、タブーをやっちゃったら、ガチの告白ボイスをしてもらいます。文言は即興で」
「厳しいなおい」
「告白って……えっ、誰にするの？」
「リスナーさんでいいですよ。あ、兄者さんは三人の中から選んでください」
「実質二択だし。そこはフェアにしろよ」
「チッ……」
「なぜ舌打ち」
「ではでは、そろそろいきますかね。あ、わたしのタブーは──」
「オタクムーブ禁止な。判定はスミレさんか愚妹に伝わらなかった時」
「え……」
コメント：あ……
コメント：罰ゲーム不可避w
コメント：八重咲の告白ボイスが約束された
コメント：約束された告白ボイス
コメント：今すぐ始めてくれ
コメント：兄者やったれ
コメント：これはガチ恋勢が増える配信
「待って下さい！わたしがルールですから！」
「はやくマシュマロ読もうぜー」
「聞いて下さいって！ドS判定しますよ！罰ゲームさせますよ！？」
「横暴な」
「兄者いるとき〜大体紅葉ちゃん暴走するよね〜」
「兄者くんくらいしか八重ちゃんの知識に追いつけないからね」
「褒めてないなうん」
「いいんですか？ずっとわたしの告白ボイス配信になりますよ？」
「どんな脅しだよ。少しは自制心を持て。あとまだスタート言ってねぇだろ」
「はいスタート！兄者さんS！罰ゲーム！」
「ゲームマスターとしての最低限の矜恃すらねぇのかよ」
ゲームマスターの矜恃ってなんだって話だが。
ところで、普通にゲームをすると呼ばれて来た俺は誰を殴ればいい？
SとかMとか関係なく、責任問題として。
こういうことするからDV男だの魔王だのクソ兄者だの言われんのかな。
俺悪くないと思うんだけど。
「まぁまぁ、八重ちゃん。ほら、マシュマロ読ま……にゃいと」
「え、パイセンかわいい〜」
「そ、そう？えっと、ありがとう？」
「どう思います兄者さん」
「なんか、凄いな」
「ですよね」
「ネコ言葉使ってあざとくないのが特に」
「ですよね！」
「それは、褒めてるのか……にゃ？」
「まぁ、一応？」
「な……にゃんで疑問形にゃの？」
「……八重咲、そういやお前に借りがあったな」
「おお！ということは！」
「今のうち返しとく。ん、んんっ。スミレさん」
「は、はい！」
「兄者〜？なんか声違くない？」
「今から僕が言う言葉を復唱しろ」
「え、タメ口！？」
「斜め七十七度の並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺め」
「え？え、えぇ？」
「あ〜なんか早口言葉のやつ〜」
「八重ちゃん、テキスト送るの速いよ……」
「これくらい当然です」
「えっと……にゃにゃめ、にゃにゃ十にゃにゃ度の、にゃらびで、にゃくにゃくいにゃにゃく、にゃにゃハン、にゃにゃ台、にゃんにゃく、に、にゃらべて、にゃがにゃがめ！言えた〜」
「「かわいい〜！」」
コメント：かわいい
コメント：かわいい
コメント：かわいい
コメント：尊死
コメント：結婚したい
コメント：結婚を前提に結婚したい
コメント：ライナーおって草
コメント：結婚してくれ兄者と
「これで貸し借りなしだな」
「ご馳走様です兄者さん！」
「ところで、スミレさん。これの元ネタ分かります？」
「あ、これアニメとかのやつにゃんだ」
「ほい、八重咲罰ゲーム」
「えぇぇぇ！？」
「兄者えっぐ〜」
「待って下さいよ！これ話振ったのは兄者さんじゃないですか！」
「スミレさんに文章送ったろ？」
「あ……すぅ──」
「んじゃ告白ボイスまで、3・2・1・キュー」
「わたしの人生半分やるからお前の人生半分くれ！」
「やり直し」
「えぇ！？」
コメント：半分と言わず全部やる
コメント：全部くれ
コメント：ハガレンw
コメント：これオタムーブでは？
コメント：君のようにカンのいいガキは好きだよ
「スミレさん、今のセリフ分かります？」
「今のも、アニメネタにゃのかにゃ？」
「つまりオタムーブに該当するわけだ」
「いやいやいや！罰ゲームはノーカンで！わたしがルールなんで！」
「もう話進まんからいいや。早くマシュマロ読んでくれ」
「兄者さん、ドS判定しますよ」
「純粋な指摘しかしてねぇっての」
そこまで横暴されたら即帰るわ。
つかドS禁止に関して完全に主観判定なのきちぃ。
マシュマロ
『八重咲と菫さん。プリンが大量に送られてきたらどうしますか？』
「なんでアタシにはないの〜？」
「食う以外の答えないからだろ」
「私は、結構親戚の子に送ってるかにゃ」
「それ実体験なんですね」
「うん、兄者くんのせいでね」
「いや、明らかに俺じゃないでしょ」
「兄者さんのせいですよ。わたしなんて処理に困って事務所に持ってってますよ」
「なんだその新手のテロ。つか事務所の冷蔵庫埋まったのお前のせいかよ」
「だから兄者さんのせいですって！」
「待って〜、みんな何の話してんの？」
コメント：冷蔵庫埋まったw
コメント：実体験？
コメント：何が起きてるw
コメント：兄者が姫のプリンを配ってる説
コメント：そういや最近プリン消えてるって姫言ってたな
コメント：送り先なの草
コメント：プリンが大量に送られてきてる（物理）
マシュマロ
『春風兄妹の新衣装はいつ頃になりそうですかねぇ。最近、家の祖父がボケる前に見たいんじゃと画面の前で泣いているんですよ』
「いや、なんで俺も含まれてんだよ」
「新衣装か〜。ママがなんか描いてたよ〜兄者の」
「油取り神さん、兄者くんのイラスト描くの好きだよね」
「いや何してんだよあの人」
「兄者さんが新衣装とか出したらとんでもないことになりそうですね」
「そもそもVじゃないんだが」
「新衣装、兄者さんならどんなのがいいですか？」
「出る前提の質問をすんな」
「水着とか〜？」
「需要がねぇ」
「兄者くんの水着……にゃつのイベントとかで出るのかにゃ」
「だから、出ませんって」
コメント：今更？
コメント：ずっと待ってます
コメント：ところで2Dまだ？
コメント：VならざるVってかっこよくね？
コメント：レア度高いよな
コメント：つかこれで素人なんよな
コメント：半年以上第一線で活躍できる兄者が素人？
コメント：素人ってなんだっけ？
コメント：この前サムネも作ってたらしい
コメント：もうチャンネルつくれ
今でも思うが、お前らそれでいいのか。
愚妹のチャンネルがコンビチャンネルみたいになってるとか聞いたが、推しの邪魔になる要素じゃねぇの？知らんけど。
まぁ、アイドルとかそういうんじゃないからセーフか？
アイドルってより芸人だもんな、この人ら。
マシュマロ
『友達が酒好きで通話しながらゲームしているんですがいつも酒飲んでゲロしながらプレイしています。
特にあの合法麻薬でヤバいと謂われるストゼロを飲むと人が変わり協力プレイのはずがゴリラプレイで無双します。
友人の酒を減らす方法はないですか？』
「酒といえば、スミレさんですね」
「だね〜」
「はいスミレ先輩お答えください！」
「私のイメージってそこまでお酒なの！？」
「あ〜！パイセン『な』って言った〜」
「え？……あっ……」
「はい罰ゲームです！告白ボイスです！雪精の皆さん準備はいいですか！心の準備は！」
「盛り上がりがすげぇ」
「ちなみに本気のやつじゃなかったらやり直しですからね」
「それお前のやり直し1ストックだろ」
「聞こえません！さぁスミレ先輩の告白ボイスまで！3ッ！2ッ！1ッ！どうぞ……」
「いつも見てくれてありがとう。私も、あなたのことが大好きだよ」
コメント：うおおおおおおおお
コメント：うおおおおおおおおおおおお
コメント：ありがとうございます！
コメント：ご馳走様です！
コメント：かわ
コメント：うっしゃああああ
コメント：いええええええええええい
「……なんか、わたしの時と反応違いすぎません？気持ちは分かりますけど」
「はうぅ……恥ずかしいこれぇ……」
「まぁ、お前のはネタに極振ってた部分はあるからな」
「そもそも兄者さんが罠に嵌めたせいでやる羽目になったんですけどね！」
嵌めた訳じゃないが。
ただ借りを返そうとしたら目の前にオタクがいただけで。
にしても……。
プリンの件もそうだが、なんか俺の評判の悪さがいよいよじゃないか？
なんで俺のせいで罰ゲームしてますみたいな流れになってんだよ。
プリンに至っては明らかに愚妹がやらかすせいだし。
まぁ、今度からは他人に迷惑がかからん指導法を考えるか。
「つか、マシュマロに答えてねぇ気がするんだが」
「あー、そうですね。スミレ先輩がちょっとダウンしてるんで、兄者さんお願いします」
「合コンとかで死ぬほど酔わせてトラウマ植え付ければ減るだろ」
「兄者ドSじゃん」
「はいアウト」
「あ……」
「というか、パイセン呼びってアウトじゃないか？」
「なんならママも怪しいですよね」
「え、え、ねぇ待って！おかしくない！？」
「お前、今日何回パイセンって言った？」
「覚えてるわけないじゃん！」
「まぁ三回くらいは言ってんだろ。ほい計4回罰ゲームな」
「クソ兄者〜！クズ〜！バカ〜！」
「……ところでバカって漢字で書けるか？」
「え、漢字あんの？」
「糞と屑と馬鹿で3回追加な」
「はァァァ〜！？」
「ほれ1回目ー。さんー、にー、いーち、キュー」
「えっと……君のこと大好き〜」
「やり直し」
「ふぇぇぇ！？」
「１回目ー。さんー、にー、いーち、キュー」
「ずっと一緒にいて欲しいな〜」
「……じゃああと6回な。はい、さん、にー、いち、キュー」
「やってられっかァァァァァァ！！！」
コメント：ご馳走様です
コメント：ドSやん
コメント：姫虐は正義
コメント：姫虐なら合法
コメント：もっとやれ
コメント：本当に告白ボイス配信になるの草
コメント：姫アドリブ利かないよ
コメント：まだ三回目w
コメント：兄者がルールだったわ
結局、通算して15回くらいは罰ゲームした気がする。
愚妹が。
後半とかセリフのレパートリー無さすぎてほぼ繰り返しだったし。
我が妹ながら、どうなんだそれ。
ちなみに俺も罰ゲームはやった。
八重咲だけならともかく、スミレさんまでドS判定して来たしな。
今思うとかなりの黒歴史だなこれ。
「勝手に好きになっていいですか？」じゃねぇよ。
あと八重咲も「いいですよ」じゃねぇよ。
余談だが、俺の罰ゲーム後のコメ欄は「嫁に言え」で埋まった。
その後しばらくスミレさんがミュートになった。
