#兄者が何を言っているかわからない件
【雑談】兄者について語ろうの会【春風桜】
コメント:兄者ってパーフェクトヒューマン?
「え〜、なんで?兄者友達いないよ〜?」
コメント:ひでぇw
コメント:前にいるって言ってたような
コメント:八重咲にマウントとってた
コメント:同期とか同級生とか言ってたな
「でも全然遊びに来ないよ〜。ほら、兄者ゲームするとあんなんじゃん?だからさ〜、全然ゲームする友達いないんだよね〜」
コメント:兄者……
コメント:悲しすぎるw
コメント:強者ゆえの悩みが
コメント:P.Sにしか友達いないんだな兄者
「そだね〜。紅葉ちゃんとか夜斗くんとしか遊んでないと思う〜。あでも、紅葉ちゃんはそんなゲームしてないかな。なんかアニメの話ばっかしてる感じだし〜」
コメント:泣ける
コメント:夜斗と仲良いのわかる
コメント:ゲーマー同士気が合いそう
コメント:兄者と遊んであげてよぉ
「そ〜そ〜。だからたまにアタシが構ってあげてるわけですよ〜」
とまぁ。
そんな動画のリンクが八重咲から届いた。
…………。
冷蔵庫を開くと、処理して数日というのにあの黄色い物体は我らの食料庫を占領している。
………………。
LIME
俺『ちょっとプリン送るわ』
俺『20個くらい』
夜斗『糖尿病なるわ!』
後日。
スミレさんからゲーム配信のオファーが来た。
一応ディスコードのアカウントは知っているわけで。
配信のことくらいしか連絡は取らんが。
しかし、俺のみとはどういうことだろうか。
愚妹と仲悪いの?
納得するだけの理由はある。
【ドラ〇エ5】先生と一緒に人生初のRPG【吹雪菫、兄者】
コメント:なるほど結婚したのか
コメント:結婚したのか?兄者以外のやつと
コメント:パイセンと結婚するのは兄者だと思ってた
「夜分遅くにこんばんは。P.S所属の吹雪菫です。あと、えっと、兄者どーん……で、あってます?」
「いや合ってるとかはないと思いますが。あぁ、どうもー、兄者でーす」
「いつも春ちゃんが兄者くん呼ぶときやってるでしょ?」
「やってますけど、やる必要はないんじゃ」
「私やってみたかったの」
「左様ですか」
コメント:兄者どーん
コメント:あれ姫は?
コメント:初の兄者単独コラボキタ━━━━━━━━━━━━ !!!!
コメント:ついにデビューか
コメント:ついに結婚か
コメント:デート配信待ってたぜ
しないから。
デビューもしないし結婚もしない。
あと最後のは失礼だろ。
スミレさんに。
ただ、そういう話題に行きたいのもわかる。
ほら、やるゲームがゲームだし。
それに、スミレさんのデザインというか衣装がいつもと違う。
いつもは肩出しの浴衣だが、今回は淡い水色のセーターだ。
髪型も普段とは違い、白いロングヘアを青いシュシュで一本にまとめ、肩にかけるように下ろしている。
なんか、あれだ、人妻感がすごい。
「今回はドラ〇エ5ですか。選んだ理由とかはあります?」
「夜斗くんが名作って言ってたから」
「それには俺も同意ですね」
「じゃあさっそくやっていこっか。……って、これかなり長くならない?」
「なりますね」
「大丈夫?私、こういうのがどれくらいで終わるのか分からないんだけど」
「ざっと10時間くらいかかりますかね」
「10時間……大丈夫かな……?」
「体力的に心配ですか?」
「うん。ほら、兄者くん長丁場で配信とかってそんなにした事ないでしょう?」
「あ、俺の心配なんだ」
「え、あれ?そういうことじゃないの?」
「いや、てっきりスミレさんが寝落ちしそうとかかと」
「私これでも耐久配信とかできるよ!」
コメント:さすが24時間耐久したパイセンは違うぜ
コメント:10時間とか半分以下だしなw
コメント:缶ビールで5時間耐久とかもしたし
コメント:体力は妖怪並
コメント:雪女は妖怪だぞい
コメント:体力おばけの雪女w
「じゃあ問題ないですね」
「兄者くんは大丈夫なの?」
「普段から夜通しゲームしてるんで。クリアまで付き合いますよ」
「そう?あぁ、そういえばドッキリの時も全然疲れてなかったもんね」
「2時間って、ゲームしてたら割とすぐ過ぎます」
ってことで、ドラ〇エ5だ。
シリーズ中でもかなりの人気作。
主人公が幼少期からスタートし、青年、成人となるストーリーは中々に斬新だ。
それにシステムもおもしろい。
特筆すべきは、倒したモンスターが仲間になるというところ。
スライムやドラキーを筆頭に、キラーマシンも味方になる。
あとは、やはり結婚イベントだろうな。
金髪おさげ幼馴染ことビア〇カと清楚系青髪お嬢様のフ〇ーラ。
この選択には趣味とか癖が出るからな。
プレイしていて楽しいわけだ。
「操作は私だけど、どうする?兄者くんの名前で始める?」
「いや、スミレさんのでいいですよ。主人公男ですけど」
「じゃあ『すみれ』でやるね」
「ドラ〇エというかRPG自体が初めてなんですよね?」
「うん、そうだよ」
「なんでやろうと思ったんですか。俺を呼んでまで」
「初めてだから、色々教えてもらおうと思って」
「なら夜斗でもよかったんじゃ?付き合いも長いでしょうし」
「あ、うん、それもそうなんだけどね?もう一つ理由があってね」
「ほう」
「ほら私、ゲームあんまり上手くないでしょう?」
「頷きにくい質問しますね」
「あ、気にしなくていいから。それでね、兄者くんとゲームで勝負したら、多分兄者くんは全然楽しめないんじゃないかなって」
「そんなことはないと思いますけど」
「そう?でもほら、夜桜ゲームズの時みたいな緊張感とかは私じゃできそうにないじゃない」
「まぁ、そうですかね」
「うん!だから、先生ってことで教えて貰いながらなら楽しめるかなって」
「わざわざありがとうございます」
「いえいえー」
コメント:はぁ……てぇてぇ
コメント:遊び相手いない兄者を元気付けようと
コメント:なんだこの夫婦は
コメント:毎日外回りで疲れた旦那に楽しんで欲しい妻
コメント:これだから兄スミはてぇてぇんだよ……
まずは基本操作と進め方を教えていく。
レベルが推奨値じゃなくても、ある程度なら戦略でどうにかできる。
ちょくちょく口出ししながらイベントをこなす。
「あ、名前だって!」
「自分で入力はできないんですよね。いいえを選んでれば候補が見れます」
「そうなんだ。ゲレゲレってかわいいね」
「この人何言ってんだ」
「え?」
「あぁ、すいません、つい」
「ううん、全然気にしないでいいよ。うん、そうだねぇ、やっぱりゲレゲレで!」
「かわいいってなんだっけ……」
コメント:チロルじゃないの草
コメント:パイセンのセンスが光る
コメント:ゲレゲレはかわいい(洗脳済み)
コメント:ボロンゴもかわいいだろぉ!?
コメント:プックル<ゲレゲレ
コメント:かわいい=吹雪菫
コメント:間違いねぇ
思わずツッコミ入れてしまった。
その理由は、恐らく素で言ってると分かったから。
この人、大概だな。
その後も順調に話は進み、パパスが死んだ。
順調にいくと主人公の親父が目の前で絶命とか割とトラウマ級じゃね?
中ボスを攻略して、ついに念願の青年期ゾーン。
ここからはモンスターが仲間になる。
「とりあえずスライムナイトを探しましょう」
「スライムはいるよ?」
「そのスライムの色違いに誰かが乗っかってるモンスターがいるんですよ」
「そうなんだ。強いのかな」
「味方として心強いタイプですね」
コメント:スライムナイトきちゃ!
コメント:まずは定石
コメント:この子ほんと優秀なんよな
「あと仲間になったモンスターの名前も変えられるんですよ」
「そうなの?あ、じゃあみんなの名前つけようよ」
「じゃあこの町まで行って貰って」
「スラりんはこのままがいいなぁ。スライムナイトは強いんだよね」
「まぁ強いです」
「じゃあ、ヤトくんにしよっか」
「魔王なのにスライムナイトにされるのか」
「え、だめ?」
「いや、ピッタリすぎて驚いてるだけです」
ほら、強いのになんかパッとしないあたり似てない?
コメント:転生二回目でスライムになんの草
コメント:転生したらスライムだった件
コメント:スライムだった上に誰かが乗っかってる件
コメント:一応強いのは合ってる
コメント:でもスライムナイトという
コメント:スライムってか土台?
コメント:夜斗は乗り物
サイサリス・夜斗・グランツ:誰が最弱モンスターだ!
コメント:自称魔王定期
コメント:ご本人登場
スライムナイトが奮戦してストーリーがすいすい進む。
そしてようやく、ドラ〇エ5のメインイベントと言って差し支えないイベントが来た。
「え、結婚っ!?いきなりっ!?」
「まぁ、かなりいきなりですよね」
「け、結婚って……こういうのはもう少しちゃんとお付き合いした後にちゃんとお互いに気持ちが通じ合ってるって分かった上でちゃんと親御さんに挨拶してするものじゃないの!?」
「スミレさん、焦りすぎです。あと主人公の親御さんは他界してるんで」
「あぁ、だから挨拶は飛ばすんだ。……それにしても急じゃないっ?」
「ラブストーリーは突然なんですよ」
コメント:ノリツッコミw
コメント:で、誰と結婚する?
コメント:ビア〇カ?フロ〇ラ?それとも兄者?
コメント:最後のはBLになるわw
コメント:兄者さん!妹さんを僕にください!
コメント:兄者「やるやる。要らんもん」
コメント:本当に言いそうで草
コメント:兄者さん!お嫁さんを僕に下さい!
コメント:エグいこと言ってる奴おるw
「世が世なので時間かけて付き合うとかできないんですよきっと」
「あ、あぁ、なるほど?」
「というわけで、好きな方と結婚しましょう」
「結婚相手って普通二人もいるものだっけ……?」
「許嫁と今付き合ってる彼女の二択みたいなドロドロ昼ドラ展開だと思えば」
「それはそれで選びにくいよ……」
「まぁゲームですし、気楽にいきましょう」
「気楽に……兄者くんはどっちがいい?」
「スミレさんの好きな方でいいですけど」
「むぅ……じゃあ、兄者くん前はどっち選んだの?前にもプレイしてるんだよね」
「俺は両方選んだんでなんとも」
「え、浮気?」
「重婚はしてないですから。普通に二回プレイしてるだけです」
「えぇ……」
「ただ、あれですね。イメージというか色的にフロ〇ラの方がスミレさんっぽいですね」
「そっか、今日水色の服だもんね」
コメント:最終的にパイセンとスミレさんが結婚してる
コメント:青のイメージわかる
コメント:お嬢様な感じもな
コメント:四天王の清楚担当だもの
コメント:けどあとの二人はなぁ……
八重咲紅葉:清楚だし!
春風桜:清楚だし!
コメント:みんないるの草
コメント:仲良すぎw
結婚したら子供が生まれる。
伝説の兄妹の名前は、なぜかモミジとサクラになった。
なんでよ。
「あぁ!サクラちゃんが死んじゃいそう」
「いいんじゃないですかね。ベホイミより先に攻撃しましょう」
「いいの!?」
「ザオリクあるんで」
「兄者くん、なんかサクラちゃんの扱い雑じゃない?」
「はっはーまさかー」
「でもちゃんと進んでるね」
「なんやかんや10時間超えてますけどね」
「え、あれ?もうそんなにやってた?」
「あっという間でしたね」
コメント:ごめん寝てた
コメント:こんな神回寝てらんねぇぜ
コメント:あと14時間続くんでしょ?
コメント:まだクリアしてないでしょうが!
コメント:続行期待
コメント:おかわり!
コメント:20000円 続け永遠に
続かねぇから。
スパチャを無茶ぶりの為に投げるな。
ここまで、結構口出しはしたがスミレさんもだいぶこのゲームに慣れたみたいだ。
あとはリスナーと一緒にクリアまでいってもらおう。
それに、ちょっと限界そうだ。
「そろそろ終わりにしますか」
「兄者くん、疲れちゃった?」
「いや、別に余裕ですけど」
「ならもう少ししようよ」
「今日はこの辺にしときましょうよ」
「なんで?クリアまで付き合うって言ってたじゃん」
「言いましたけど、スミレさんが眠そうなんで」
「そんなことないよ?」
「じゃあ回復役のヤトとサクラが死んでるのはわざとですか?」
「あ……え、っと……すぅ──わざとだよ!」
「はい、ということで今日の配信はここまででーす。お疲れしたー」
「待ってよぉ!」
コメント:ついにスミ虐が……?
コメント:いや眠いパイセンを気遣っただけだな
コメント:なんだただの夫婦か
コメント:パイセンそろそろ限界か
コメント:慣れんゲームずっとやってんだもんな
コメント:お前ら……10時間だぞ……?
「もう少しだからクリアまでいこ?」
「そのもう少しがそれなりに長いんで」
「まだ終わりたくないよ」
「あとはスミレさんが自力でクリアできることを祈ってます」
「付き合ってくれないのっ?」
「それどう答えても俺詰みじゃん」
はいなら燃える。
いいえなら泣かれる。
勇者ってこんなエグい選択肢突きつけられてたんだな。
そら、はい・いいえしか言えないわ。
コメント:もう少し付き合えよ
コメント:もう付き合えよ
コメント:もう付き合ってるよ
コメント:兄スミ夫婦定期
コメント:男女でお泊まりしても燃えない兄者は旦那
コメント:コラボ相手が燃えるとパイセンが仲良くするから燃やせない
コメント:夜斗思い出すわ〜w
夜斗、前に何かあったのか?
まぁいいけど。
普段と違って駄々をこね始めたスミレさんをどうにかなだめて解散。
耐久とかもしてるって言ってたが、毎回こんなんなのだろうか。
なんか、この人の人気の一端を見た気がする。
ギャップがすごいわ。
ただなんで酔ってる時より性格変わるのよ。
早く寝てくれ。
余談だが、俺が抜けた後もスミレさんは配信を続けたようだ。
俺がレベリングをほぼ飛ばして進めたせいかもしれんが、ブオ〇ンに勝てず終いらしい。
一応約束したわけだし、次はクリアまで付き合うか。
LIME
夜斗『実はお前に渡したい物があるんだが』
八重咲『プリンは要らないですよ』
夜斗『あ、うん』