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06『白色の邂逅/後編』
長い間
ご無沙汰してすみません(汗)
次の話につなぐため
今回はめちゃくちゃ短いです(>_<)
そう呟いた
少女の顔はどこか悲しげで少し潤んだ切れ長の
目はただ真っ直ぐと
僕を見ていた。
いきなり
名も知らない少女に
話しかけられたというのに、
警戒するどころか
いつの間にか僕は口を開いていた。
「そうだね…。
でも僕達には何もしてあげられない。
悔しいけれどそれが
この子達に与えられた
悲しい現実なのだから…。」
「……。」
少女は俯き
それからは一言も口を
開くことはなく、
ただずっと
雨の中、震えている小さな子猫を見つめていた。
そして何か引きつけられるように、
僕もそんな
どこか哀しげな表情の少女をじっと見つめていた。
それからどれくらい
時間がたったのだろうか…
あれだけ猛威を振って
いた雨は止み、
いつの間にか空にはうっすらと虹が架かっていた。
暫くすると少女はゆっくりと公園から去って行った。
これが僕と少女との初めての出会いだった。
この時はまだあんなことになるなんて思いもしなかった・・・・
時計の針はまだ動いたばかり −