『ああヤバい、俺もうアカンわぁ、って何』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『ああヤバい、俺もうアカンわぁ、って何』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
自立的タイトルながら、様々な意味を含蓄した、意味の価値。
破滅的タイトルながら、様々な意味を含蓄した、きみの価値。
消失的タイトルながら、様々な意味を含蓄した、新生の価値。
不明的タイトルながら、様々な意味を含蓄した、教養の価値。
㈡
笑っていられたら、悩みも消え去るだろう。
しかし、悩みから、小説は現出するという、人生の矛盾が発生。
ああヤバい、俺もうアカンわぁ、なんて、言いたくないな、まだ先のある人生。
オプティミスティックな小説でも、いいじゃないかと、人は囁く。
㈢
黙り込んだ俺は、もう一つの意味を発見さ。
今更気付いたんだ、破滅だけが人生じゃない、ってね。