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それぞれの形
プロローグ
「卒業式の日、今から一年半後、二人でお互いの愛について、愛とは何かについて話さない?結論が出てる出てないにせよ、出てないにせよ、経過でもいいから貴方の答えを教えて!」
「何で卒業式なんだよ」
「きりがいいからかな!」
「まじか、適当だな・・・・・・・・・・・」
「わかったよ、卒業式な」
「ん、よし」
笑いながら話す陸奥紬に、俺は照れながらも返事をした。
まだ夏本番かと思わせるかのような日差しの中、俺たち二人はコンビニで買ったフラッペを一緒に飲んだ九月十八日の昼下がりだった。
口の中には甘ったるい味が広がっていた。
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