閑話:エンリケの過去?
「お前たちは商会のために生きるのだ。そのためには何より優秀でなければならない。無能な者は損しか生み出さないからな」
僕たちはそう言われて育ってきた。
僕たちの家が経営しているクルーズ商会はこのスカーレット領でも最大の商会だ。でもカラトリア王国全体として見るとそうでは無い。他の2侯爵の領地にも同じような商会があるし、何よりこの国最大の商会は王都に拠を置いている商会だ。
ピー、ブツッ………
ここより先は本編のイメージを壊す恐れがあります。そういうことが嫌いな方は飛ばして下さい。
【お嬢様と従者による華麗なる本文】
(●人●) 「よし、乗っ取りは成功だ!」
(╹ω╹) 「あのー、本当に良いんでしょうか?」
(●人●) 「何を心配しているんだ、あれっくす。読者だってくだらないエンリケの話より我々のグダグダ話を望むに決まっているだろう」
(╹ω╹) 「グダグダ話って自分で言っちゃうんですね」
(●人●) 「それ以外に言い様がないからな。さてあとがきでお馴染みの我々だがついに本文へと進出を果たした。今日は非常にめでたい日だ」
(╹ω╹) 「まあ閑話ですけれどね」
(●人●) 「しえらぱーんち」
(╹ω╹) 「ふぐぅ!」
(●人●) 「いいか、あれっくす。これは足がかりなのだ。先人も言っているだろう。これは1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては偉大な飛躍であると」
(╹ω╹) 「急にスケールが大きくなりましたね」
(●人●) 「私の野望は宇宙規模だからな」
(╹ω╹) 「ちなみに最終目標はなんなんですか?」
(●人●) 「ふふっ、それはな……」
( ゜д゜) 「君たち、せっかくの僕がメインの話なのに何をしてくれるんだ! 僕をクルーズ商会のえんり……」
パシュン
_(。_°/ 「……」
(●人●) 「悪は滅びたな」
(╹ω╹) 「どちらかといえば僕たちの方が悪な気もしますけど……いえ、何でもないです。だからその釘打ち機をこちらに向けないでください」
(●人●) 「何だ、遠慮は不要だぞ、あれっくす。この釘打ち機は連結釘を使用しているから連続発射もお手の物だ」
パシュン、パシュン、パシュン
(╹ω╹) 「うわっ、危ないですよ。当たったらどうするんですか!?」
(●人●) 「大丈夫だ。基本的にここはギャグ空間という特殊な次元だからな。致命傷でも体が粉々に砕かれてもお湯をかければ元に戻る」
(╹ω╹) 「そんな、即席カップめんみたいなことあるわけないじゃないですか」
(●人●) 「ふむ、ではちょっと見ていろ」
(╹ω╹) 「あの、なんでお嬢様はヤカンを持っているんですか? それさっき沸騰したばっかりだから熱湯ですよね」
(●人●) 「では行くぞ」
( ゜д゜) 「あちゃっ、あちゃちゃちゃ。何をするんだ。僕を……」
パシュン
_(。_°/ 「……」
(●人●) 「なっ!」
(╹ω╹) 「いや、良い笑顔でそんなこと言われても対応に困りますよ」
(●人●) 「ふぅ、注文の多いやつだ」
(╹ω╹) 「そんな、呆れられても……まぁとりあえず放っておくとして聞き忘れたお嬢様の野望ってなんなんですか?」
(●人●) 「あとがきの小説化だ」
(╹ω╹) 「えっ?」
(●人●) 「本文総あとがき。あとがきは付属品? いやむしろ本文の方が付属品というような作品を作り上げたいと思っている。今回はそのための貴重な第一歩なのだ」
(╹ω╹) 「でもお嬢様。本文に書かれたあとがきって既にあとがきじゃないんじゃないですか? 今回も【お嬢様と従者による華麗なる本文】ってなってますし」
(●人●) 「なんだと! くそぉ、孔明め!」
(╹ω╹) 「誰ですか?」
(●人●) 「死ぬと芝居が走るようになる謎の人物だ」
(╹ω╹) 「それは謎ですね」
(●人●) 「あれっくす。お前ちょっとめんどくさくなってるだろ」
(╹ω╹) 「そんなことありませんよ。ともあれお嬢様どうされるんですか?」
(●人●) 「くっ、仕方がない。今回は負けておいてやろう。行くぞ、あれっくす。次回に向けて打ち合わせだ」
(╹ω╹) 「わかりました。それでは皆さんさようなら。エンリケさんの話はまた後日投稿されるとのことですのでお楽しみに」
_(。_°/ 「……見てください」
ブクマ100達成しました。ありがとうございます。
まさか記念すべき日の投稿がこれになるとは……
正式版は27日に投稿予定です。これからもよろしくお願いします。