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第85話 「超絶爆走!クイズ大会でマラソンバトルッ!」

 前回までのあらすじ! 殺人事件を解決して、無事に2本目の宝剣を手に入れたワタルとアリアとリベリオン! 早速スカイ王国に戻った3人は、今度は“スカイ王国早押しクイズ大会”に出場することになった!











 ここで読者の皆様に、一週間後に開催される“スカイ王国早押しクイズ大会”のルールを説明しようッ!






1、この大会には、3人一組のチームで参加しなくてはならないッ!


2、このクイズ大会は、予選のマラソン大会と決勝のクイズ大会の2部構成ッッ!!


3、マラソン大会は、チーム内の最高順位がそのチームの結果になるッッッ!!! (つまり、チーム内の1人が一位でマラソン大会をクリアすれば、他の2人がどんな順位であろうとそのチームは一位通過の扱いになる)


4、決勝のクイズ大会に進めるのは上位2チームのみッッッッ!!!!






 ワタル達3人は、果たしてこの圧倒的に意味不明なルールの中で行われるクイズ大会を見事に優勝し、3本目の宝剣を手に入れることは出来るのであろうかッ!?











 そして早速1週間後ッ!


 圧倒的大会当日ッ!


 ワタル・アリア・リベリオンの3人は、予選であるマラソン大会のスタート地点、噴水広場へと集まったッ!


 そこには既に、数十人の参加者たちがひしめき合っているッ!


 この広場をマラソンのスタート地点として、ゴールとなるクイズ大会会場まで走るのだッ! その距離は約20キロッッ!!


「それじゃあワタルさん、私とリベリオンさんは軽く歩いて会場まで向かうので、マラソンの方は頼みますね」


「おう、任せろッッ!!」


 ワタルは力強く答えたッ!


 先程も説明したが、このマラソンはチーム内の一人が良い成績でゴールできれば問題ナイッ! アリアとリベリオンがどんなに遅く行こうが、ワタルが一位でゴールすれば彼らのチームは一位扱いなのだァッッ!!


「よし、頑張るぞッッッ!!!」


 秒速50キロのスピードでスクワットをしながら意気込むワタルッ! 常人の視点からするととんでもない運動をしているように見えるが、彼にとっては軽いストレッチに過ぎないッ!


「お、そろそろ始まるみたいだぞ」


 そう言ってリベリオンが指さした先には、ホイッスルを首にぶら下げたスタッフが立っていたッ!


 どうやら、彼のいる位置がスタートラインになるようだッ!


「うむ、行ってくるッ!」


 ワタルは秒速50キロのスクワットをやめて、スタート位置まで向かったッ! 他の参加者たちもぞろぞろとワタルについて行くッ!


 ランナー一同がスタート位置に着くと、スタッフは大きく口を開いたッ!


「それでは、ただいまから“スカイ王国早押しクイズ大会”予選のマラソン大会を開始します! この噴水広場をスタートして、王国の北にあるクイズ大会会場まで走ってください! ルートは特にこちらから指定していません! 各自、自由なコースで会場へ向かってください!」


「よし……やるかッ!」


 気合十分といった様子のワタルはおもむろに両手を広げ、地面に着けるッ! そして左足を曲げ、右足を逆にピンと張ったッッ!!


 あ、あの構えは……間違いないッッッ!!!


 “クラウチングスタート”だッッッ!!! (クラウチングスタートの詳細は第21話を参照)


「それでは、いきます!」


 スタッフはそう言うと首に下げたホイッスルを口にくわえたッ!


 噴水広場に独特の静寂と緊張感が広がるッ!


 そして彼は一気に空気を吸い込み――






 ――ッッピーーーッッッ!!!






「武ッッッ!!!」






 ギュオォォォンッッッッッ!!!!!






 ホイッスルが鳴り響くと同時に、恐ろしいスピードでロケットスタートをきるワタルッ!


 彼はこのスタートによって、後ろにいた有象無象の群衆を一瞬で突き放したッ!


「うおぉぉぉおッッッッッ!!!!!」


 脇目も降らずにクイズ大会会場までの最短ルートを突っ走るワタルッ!


 速い、音速(はや)い、光速(はや)いッッッッッ!!!!!


 速すぎるぞ、ワタルッッッ!!!


 これほどのスピードで街を駆け抜けるワタルに追いつける者など、いるはずがないッ!


 読者の皆様がそう思った、次の瞬間ッ!


 ワタルの背後に、一人の人間の気配がッ!


「~~~ッッ!?」


 彼は走りながら後ろを振り向くッ!


 そこにいたのは――なんと、ジョニーであったッ!


 ここで、「ジョニーって誰だっけ?」と感じてしまった読者の皆様のために説明しようッ! 彼はスカイ王国のスラム街に住む14歳の少年で、元黒バラ盗賊団のメンバーであるッッ!!


 そして彼の二つ名は“俊足のジョニー”ッッ!! その名の通り、ワタルにも匹敵するほどの足の速さを誇るッッ!!


「久しぶりだね、ワタル!」


 ジョニーはワタルの後ろにぴったりとついて走りながら、余裕綽々といった表情でそう言ったッ!


「ああ、久しぶりだな……ッ! いや本当に久しぶりだなッッッッッ!!!!!」


 ジョニーが最後に登場したのは確か第43話ッ! よって、彼の登場は42話ぶりであるッッ!!


「まさかお前たちも参加していたとはな……ッ!」


「へへ、久しぶりに出番が欲しかったから、オイラとブレイドの兄貴とマリーの姉貴の3人で参加してやったぜ!!!」


「なるほどな……だがこのマラソン勝負、負けはしないッ!」


 するとワタルはさらにペースを上げたッ! その時速は、なんと150キロにも及ぶッ!


「なんの! オイラだって負けないぜ! 久々の登場なんだから、活躍してやる!」


 負けじとワタルについて行くジョニーッ!


 果たしてこのマラソン勝負、勝つのはどちらだッ!?


 次回、「掟破りの地元走り!ジョニー、勝つッ!」に続くッッッ!!!


・参考文献

[1]“トラック受け止め異世界転生ッッッッッ!!!!!熱血武闘派高校生ワタルッッッッッ!!!!!”第21話「発覚!黒バラ団の真実ッ!」


[2]“トラック受け止め異世界転生ッッッッッ!!!!!熱血武闘派高校生ワタルッッッッッ!!!!!”第43話「恐怖!ワタル、肝試しに行くッ!」

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