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第84話 「開催!スカイ王国早押しクイズ大会ッ!」

 前回までのあらすじ! ワタルによって殺人犯であることがばれてしまったメイドのミラは、笛でヘビを操ってその場にいた全員を殺害しようとした! しかしワタルの「大音量でラップを歌うことにより笛の音をかき消す」というファインプレーにより、見事窮地を脱するのであった!











 そして数時間後ッ! ミラは近隣の村からやってきた憲兵隊によって、村の地下牢へと連れていかれるのであったッ!


 残された面々は、館のエントランスで顔を見合わせるッ!


「これにて一件落着、ですね!」


「うむ、そうだなッ!」


 満足気に頷くワタルッ!


 すると彼の隣にいたアリババが、微笑みながら口を開いたッ!


「ありがとうございます、ワタルさん。あなたのおかげで事件を解決することができました」


「いえいえ、当然のことをしたまでですッッ!!」


 ワタル、圧倒的謙遜ッッッ!!!


「どうか私に、何かお礼をさせてください! そうですね……それでは、あなたが欲しがっていたあの宝剣を、お譲りしましょう」


「えッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 本当ですかッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!????????????」


 ワタル、圧倒的驚愕ッッッ!!!


「ええ、本当ですとも。あなたには感謝していますからね」


 こうしてワタルは、無事に2本目の宝剣をGETすることに成功ッ!


 その剣を携えて、アリババの館を後にするのであったッ!


「いやー、やりましたねワタルさん!」


「おうッッ!!」


「それでワタルよ、これからどうするつもりなんだ?」


 怪訝な顔で尋ねてくるリベリオンッ!


「そうだな……次の宝剣の手掛かりもないことだし、一旦スカイ王国に戻るかッ!」











 というわけで翌日ッ! 3人はスカイ王国へと戻り、その足でラモンが待つ魔物研究所までやってきたッ!


 ワタルの背中には、アリババから受け取った宝剣がしっかりと収められているッ!


「おお、ここがうわさに聞く魔物研究所か。なかなか立派な研究所だな」


 近代的な造形の研究所を前にして、興味津々といった様子のリベリオンッ!


「そういえば、リベリオンさんがここに来るのは初めてでしたね!」


「よし、それじゃあ早速入るかッッ!!」


 そして彼らが意気揚々と研究所に入ると、中では白衣姿のラモンが研究に没頭しているところであったッ!


 眉間にしわを寄せ、わけのわからない数値が大量に書かれた書類とにらめっこしているッ!


「よおラモン、帰ったぞッ!」


 ワタルが叫ぶと、ラモンはパッと顔を上げたッ!


「やあ、待っていたよワタルくん。そちらの女性は……リベリオンさんかな?」


「どうも、始めまして」


 リベリオンはそう言って、ラモンに向かって手を差し出すッ!


「始めまして、リベリオンさん。ワタルくんから話は聞いているよ」


 彼は朗らかに微笑むと、さっと手を出してリベリオンと握手を交わしたッ!


「それでワタルくん、宝剣の方は?」


「ああ、ここにあるぜッ!」


 するとワタルは、背中に収めていた剣を抜き取り、ラモンに渡すッ!


「よし、これはこちらの方で預かっておくよ」


「よろしく頼むぜッ! ……ところで、次の宝剣について何か情報はあるか?」


 ワタルの問いかけに対して、コクリと頷くラモンッッッ!!!


 さすがはラモンだ、この小説がスムーズに進行していくために必要としているものは、全て用意してくれるッッッ!!!


 このストレスフリーなストーリー展開に、読者の皆様も思わずご満悦ッッッ!!!


「実は一週間後に、この国で“スカイ王国早押しクイズ大会”という一大イベントが開催されるんだ」


「なるほど、クイズ大会かッ! それなら得意だッ!」


 ワタルは自信満々にそう言ったッ!


(※早押しクイズ大会……現代日本のバラエティー番組でよく見かけられるこの“早押しクイズ大会”だが、その起源は意外にも古く、西暦230年の古代中国だという説が支配的である。今ではボタンを押してクイズに回答するのが一般的であるが、当時は弓矢を用いており、“答えが分かったら10メートル先の的を矢で射抜き、上手く当てられたら答える”というルールであった。この時代の武人たちは、このようにして反射神経・弓矢の技術・学術的知識を磨き合っていたのだ)


「……で、その優勝商品が3本目の宝剣というわけですね?」


「その通りだよ、アリアちゃん」


 ワタルたちの次なる挑戦の舞台は、なんと前代未聞のクイズ大会ということだッ!


「そしてこの大会は、3人一組のチームで出場する必要がある。だから、ワタルくん・アリアちゃん・リベリオンさんの3人で出場してくれ」


「応ッッ!!」


「はい!」


「まかせろ!」


 3人は力強く返事をしたッッッ!!!


「おお、3人ともいい返事だな! 頼もしいぞ! ちなみにこの大会は、予選と決勝の2部構成に分かれているんだ!」


「なるほどッ! まずは予選を勝ち進まないと、決勝へは進めないということだなッッ!!」


 腕を組みながら言うワタルッ!


「そういうことだ! 予選のマラソン大会を勝ち抜いた奴だけが――決勝のクイズ大会へ進める!」





















「マラソンッ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????」





















 “ラモンよ、お前は何を言っているのだッ!?”と言わんばかりに首をかしげるワタルッ!


「すいません、もう一回言ってもらってもいいですか?」


 アリアも耳を疑っているッ!


「だから、この“スカイ王国早押しクイズ大会”は、まず予選のマラソン大会を突破しないといけないんだ。そして、勝ち抜いた上位2チームだけが、決勝のクイズ大会へと進めるのさ」


「馬鹿にしているのかッッッッッ!!!!!」


 思わずぶちぎれるワタルッッ!!


「落ち着けワタル!」


「そうですよワタルさん! ラモンさんに怒りをぶつけてもどうしようもありませんよ!」


 リベリオンとアリアは、必死にワタルをなだめた!


「おお、そうだな……いきなり怒鳴ってすまなかった、ラモンッ!」


 反省したワタルは、その場で勢いよく土下座ッ! その衝撃で研究室の床がバッキバキに割れて亀裂が入ってしまったが、それはまあ良いだろうッッ!!


 次回、「超絶爆走!クイズ大会でマラソンバトルッ!」に続くッッッ!!!


・参考文献

[1]今紐解かれる、早押しクイズ大会の歴史……異世界転生出版

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