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第63話 「暗黒!呪われし遺物の謎ッ!」

 前回までのあらすじ! ワタルはプロのイラストレーターからイラストを貰った! 良かったね!











 ある日の正午のこと!!


「このプリン味のプロテインとしょうゆ味のプロテインを混ぜて飲むと……おおッ! ウニの味がするッッッッッ!!!!!」


 ワタルがいつものように部屋でプロテインのフレーバーの調合をやっていると、突然ドアを叩く音が響いたッ!






 コンコンコンッ!






「武ッ!? はい、どうぞッ!」


 ワタルがそう言うと、ドアがガチャリと開くッ! そこにいたのは、とげとげしい鎧に身を包んだ、青いロングヘアーの女性であったッ!


 そう、リベリオンッッ!!


「おッ、リベリオンじゃないかッ! 今日はどうしたんだ?」


「うん、ちょっとワタルに聞きたいことがあってな」


「聞きたいことッ? なんだッ!」


 ワタルは首を傾げながら尋ねたッ!


「実は私はここ数日暇だったから、スカイ王国の図書館で色々と調べごとをしていたんだ。そこで気になる単語を目にしたんだが……なあワタル、“銀の心臓”って知ってるか?」


「銀の心臓ッ? ああ、聞いた事あるぞッッ!!」


 ウニ味のプロテインを飲み干しながら力強く頷くワタルッ!


「本当か? どこでだ!」


「えーと、あれはたしか……アリアと一緒に肝試しに行った時だったかなッ!! その時に遭遇した幽霊がそんなことを言っていたぞッ!」


 第44話参照ッッッ!!!


「え、ゆ……幽霊が?」


 彼の言葉の意味がまるでわからないリベリオンッ! しかしそれも当然の反応であるッ!


「そうだッ! まあそれは置いといて、銀の心臓が一体どうしたッ!?」


「ああ、図書館の書物によると、“銀の心臓”とは本来この世界に存在してはいけない“呪われた遺物”なのだそうだ。そしてこの心臓に触れたものには、想像を絶する力が与えられるらしい」


「なるほど……それに興味を持ったから、情報収集のために俺のところへ来たということかッ!」


「そういうことだ」


 しかし、第44話で幽霊が意味ありげに呟いていた“銀の心臓”というワードがまさか本当に伏線になっていたとはッッッ!!! これには読者の皆様も驚きを隠せないッ!


「だがな、肝心の“銀の心臓”とやらがどこにあるのかまでは俺も知らないぞッ!」


 腕を組みながら言うワタルッ! 完全に八方塞がりであるッ!


「そうか、残念だ……」


「お困りのようですね……!!」


 するといきなり、ワタルのベッドの下から人影が現れたッッ!!


「まずは、この間肝試しに行った洋館にもう一度行ってみるというのはどうですか?」


「おお、アリアッ! そんなところにいたのかッ! 気配を消すのが随分と上手くなったなッ!」


「うふふ、私も日々努力をしているということです」


 忘れないでくれッ!


 たった今ベッドの下からひょっこりと登場したアリアと言う女性はッッ!!


 この作品のメインヒロインであるッッッ!!!


「どこからツッコめばいいんだ?」


 リベリオンはあきれたように口を開いたッ!


「まあとりあえず、洋館に行ってみるのが良さそうだッ! 俺もその“銀の心臓”とやらに興味が湧いてきたぞッッ!!」


 というわけで、ワタル・アリア・リベリオンの3人は早速洋館へと向かうことにッッッ!!!











 目的地である洋館は、スカイ王国の繁華街を抜けてさらに数分歩いた場所に位置しているッ!


 ここはかつて、王国でも有数の資産家夫婦が住んでいた家だッ! だがしかし、ある日謎の病で夫婦が二人同時に亡くなってしまったことで、“呪われた館”と呼ばれるようになったッッ!!


「もしかしたら資産家夫婦が亡くなってしまったのも、その“銀の心臓”を手にしてしまったことが原因かもしれませんね……」


 洋館へと向かう道中、アリアが神妙な面持ちで呟くッ!


「確かに、その可能性はあるな。この心臓がもたらすエネルギーは、恐らく一般人にとっては過ぎた力だ」


「何らかのきっかけで手に入れてしまった“銀の心臓”のエネルギーに耐えられず、その結果二人とも亡くなってしまった……周りから見れば、謎の病で倒れたとしか言いようがないなッッッ!!! 辻褄が合うッッッッッ!!!!!」


 そして数分後、彼らは呪われた洋館へと到着したッ!


 ここへ肝試しに来たのは数か月ほど前のことだが、相変わらず不気味な雰囲気を漂わせているッッ!!


「おお……中々気合の入った外観だな……」


 洋館を見て気圧されるリベリオンッ!


「よしッッッ!!! 早速入るぞッッッ!!!」


 ワタルとアリアとリベリオンは、迷わず洋館へと直行するッ!


 鍵のかかっていない大扉を開け、真っ暗闇の館内へと入ったッ!


「アリア、光をッ!」


「はい!」


 アリアは元気よく返事をすると、魔法を使って右手からまばゆい光を発生させるッ! これで館の中が散策可能になったッ!


「さて……どこから探すんだ?」


「そうだなあ……じゃあまずは、最上階から行くかッ!」


 ワタルが仁王の形相で答えるッッ!!


「ほう、なぜ最上階が怪しいと思う?」


「前に銀の心臓がどうとか言っていた幽霊が現れたのは、ここの最上階だったんだッ! もしかしたら、そこに何かあるかも知れんッ!」


 そんなわけで、3人は早速館の最上階へと向かったッ!!!











「よし、最上階についたなッ! それじゃあ部屋を確認していこうッ!」


 そう叫びながら、最上階の部屋を時速60キロの安全運転で一つ一つ確認していくワタルッ!


「ここは問題なしッ! ここも問題なしッッ!! ここは……武ッッッ!!!??? 鍵がかかっているッッッ!?!?」


 ワタルはそう言いながら、ドアノブをガチャガチャと動かしたッッ!!


「大丈夫ですか? もしかしてその部屋、また前みたいに魔法の力で鍵がかかっているんですか?」


 心配そうな声で駆け寄ってくるアリアッ!


「いや、今回は大丈夫だッッ!!」






 バキバキバキッッッ!!!






 そして彼は、鍵のかかったドアを片手で引きちぎるッッッ!!!


「よし、入るぞッ!」


 鍛え上げられた肉体こそがマスターキーッッ!! それが熱血武闘派高校生ワタルの信条であるッッッ!!!


 次回、「ワタル、ピンチ!呪われし悪魔登場ッ!」に続くッッッ!!!


・参考文献

[1]初心者必見!正しいプロテインの作り方……異世界転生出版


[2]プリンに醤油入れて混ぜたらウニの味になるって本当ですか?……異世界転生知恵袋

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