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第14話 「烈風怒涛の新章開幕!挑戦状なら受けて立つッ!」

 前回までのあらすじ!ワタルはついに魔王デウスを倒した!アリアの両親が解放された!めでたしめでたし!圧倒的めでたしッッッッッ!!!!!






 そして、魔王デウスとの熾烈な戦いから3日後ッ!ワタルとアリアと彼女の両親はッ!ウィンド大陸で最も大きい王国、その名も“スカイ王国”に到着していたッ!


「着きましたよワタルさん!ここが私たちの住む国、スカイ王国です!」


「おお……立派なところだ!」


 情緒あふれる木造建築の家屋に、歩きやすく整備された石畳の通路ッ!


 多くの人々でにぎわい、活気づいた市場ッ!


 あとなんか見てるだけでも涼し気な気分になる噴水広場ッ!


 例えるならば、ワタルが元いた世界の中世ヨーロッパによくある感じの街であるッ!感動ッ!


「この先の曲がり角を右に行ったところに、病院があります。私たちはそこで暮らしているんです」


「うむ、そうかッ!」


「ワタル君は旅をしているんだろう?なら、当分は私たちの病院で暮らすといい。ちょうど空きの部屋が一つあるからね」


 そう言うのはアリアのお父さん!ほどよく筋肉質で、優しい目をした男性だッ!


「おお、ありがとうございますッ!」


「いいのよワタル君、あなたはアリアと一緒に魔王と戦ってくれたのだから。どれだけ感謝してもしきれないわ」


 そう言うのはアリアのお母さん!少しふくよかでおしとやかな女性だッ!


 ちなみにワタルが異世界からやって来たということは、面倒なのでアリアの両親には説明していないッッ!!


「アリアパパ……アリアママ……なんて優しいんだ……ッッッ!!!ありがとうございますッ!!!!!」


 ワタルは泣きながら土下座ッ!その土下座の衝撃で地面の石畳が破壊されてしまったがまあいいッ!


 するとその瞬間ッ!凄まじいスピードで空を切って飛来する一本の矢がッ!


「武ッッッッッ!!!!!」


 すかさず立ち上がったワタルがその矢をキャッチしたッ!


「ふう……危なかったなッ!」


「まあ矢の先端が私の眉間に刺さってるんですけどね、ワタルさん」


 アリアは額から血を流しながら言ったッ!勿論彼女は回復魔法が使えるので問題はないッ!


「む?矢に手紙が結び付けられているぞッ!」


「矢文というものですね」


 ワタルは早速手紙をオープンッ!中身の音読を開始ッ!


「読めないッッッッッ!!!!!」


 そうッッッッッ!!!!!ワタルはこの世界の字が読めないッッッッッ!!!!!会話は出来るにも関わらずッッッッッ!!!!!


「では私が代わりに読みますね」


 そう言って顔面血だらけのアリアが手紙を受け取り、代わりに読み始めたッ!


「勇者ワタルへ


 私の名前はガーランド。武闘家だ。


 明日の早朝5時に、噴水広場にて待つ。


 どちらが真の強者か決めようではないか」


「ほう、挑戦状かッ!久しぶりにまともな戦いができそうだッ!」


 ワタルはニンマリと笑ったッ!


「頑張ってくださいワタルさん!私も応援に行きます!」


「ああッ!ありがとうッ!」


 ワタルが新たに到達した国、スカイ王国ッ!ここでも彼が退屈することはなさそうだッ!






 数分後、スカイ王国のとある廃倉庫にてッ!


 一人の若者が急ぎ足で倉庫内にやって来たッ!


「あ、兄貴ィー!大変だ大変だー!」


「む、どうしたジョニーよ!」


 そう答えるのは筋骨隆々の青年ッ!堀の深い顔立ちに渋い声のナイスガイだッ!


「じ、実は、あのワタルとかいうやつがこのスカイ王国にやって来たらしい!」


「何?ワタルだと?あの、魔王を倒したとかいう?」


「そう、そのワタルだよ!」


 ジョニーと呼ばれた若者がぶんぶんと首を縦に振るッ!


 すると倉庫の奥から、黒いドレスに身を包んだ一人の美しい女性がやって来たッ!大きい胸ッ!細いウエストッ!そして大きいヒップッ!まさしく「妖艶」という言葉がふさわしい人物だッ!


「よう、起きたかマリー。今の話、聞いてたか?」


「ええ、もちろんよブレイド。でももしその話が本当なら……厄介なことになるわね」


「……だな」


 ナイスガイな青年-ブレイドが頷くッ!


「この状況……俺達“黒バラ盗賊団”にとっては非常にまずい状況だと言える」


「そうだね兄貴!魔王を倒す程の実力を持った奴がこの街にいたんじゃ、おいら達は自由に盗みが出来ないもんね!」


「その通りよジョニー……ここは私達3人で協力して、ワタルに不意打ちをくらわせるしかないわね……」


 ブレイド、ジョニー、マリーが互いに顔を見合わせるッ!


「どうやら、やるしかないようだな……」


 そう言ってブレイドは一歩前に踏み出し、高らかに声をあげたッ!


「よし、じゃあお前ら!気合いを入れるために“名乗り”をやるぞ!」


「よっしゃあ!おいらは俊足のジョニー!」


 そう言いながら爽やかにガッツポーズをするジョニー!


「私は妖艶のマリー!」


 そう言いながら両手を高く掲げるマリー!


「そして俺は統率のブレイド!」


 そう言いながら腰に手を当てて胸を張るブレイド!


「俺達、3人合わせて!」


「「「黒バラ盗賊団!!!!!」」」


 彼らは息ぴったりに叫んだッッッ!!!


「俺達で協力して、ワタルを討伐するぞ!」


「「「オー!!!!!」」」


 そう!彼らはスカイ王国で盗みを働く、かの有名な黒バラ盗賊団!!!元気に声を合わせて、ワタルを倒すことを誓うのであったッ!


 次回、「熱闘!ワタルvs武闘家ガーランドッ!」に続くッッッ!!!


・参考文献

[1]異世界にありがちな街の特徴百選……異世界転生出版

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