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第100話 「記念!ワタル、第100話&連載開始1周年ッ!」

 前回までのあらすじ! アリアが“イメチェンをしたい”と言いだしたので、ワタル・アリア・リベリオンの3人で繁華街へとショッピングに繰り出した! そして数時間後、リベリオンは“お茶漬け”と書かれたダサいTシャツを着てワタルの前に登場! ワタル困惑! するとその時、2人の近くでけたたましいバイクのエンジン音が鳴り響いた!











 ブオォォォォォオンッッッッッ!!!!!






 突如鳴り響くバイクのけたたましいエンジン音ッッ!!


「武ッ!?」


「なんだ!?」


 ワタルとリベリオンは驚きながら、音のする方向を向いたッッ!!


「お前、まさか……アリアかッッ!?」


「お待たせしました!!!!!」


 そこにいたのはなんと、深紅のフルカウルバイクにまたがったアリアであったッ!


 顔には縁の尖ったサングラスをかけており、上半身は黒の革ジャン、下半身はダメージジーンズというバリバリのパンクスタイル!!


「ずいぶん思い切ったな……」


 リベリオンは軽く引きながらそう言った!


「ま、今回は記念すべき第100話ですからね! これぐらい思い切った方がいいですよ!」


「恰好はパンクなのに話し方は前のままだから滅茶苦茶混乱してしまうな」


「あっ、確かに話し方も変えた方が良いですね! よし、じゃあ……俺は今日から生まれ変わったZE……☆ NewアリアだZE……☆」


 バイクにまたがったまま決め顔で話し出すアリアッ!


「いや、話し方のクセが凄すぎるだろ。どこにそんな話し方のヒロインがいるんだ」


 リベリオンは呆れたッ!


「……っていうか異世界にバイク、あるんだな……ッッ!!」


 ワタルとしては、そっちの方が驚きであるッッ!!


「おいワタル、お前はイメチェンしないのかZE……?☆」


「するわけないだろッ! というかいい加減普通にしゃべれよッッ!!」


 するとその時ッ!






「「「久しぶりだな!!!」」」






 彼らの前に、3人の懐かしき男たちが颯爽とやってきたッ!


「ん……ッ? アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! お前たちはッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 男たちを見て、思わず自らの目を疑うワタルッ!


 なんとそこにいたのは、ガーランド、リック、ボケルの3人であったッッッ!!!


「久しぶりだね、ワタルくん! ついにこの作品が第100話を迎えたと聞いて、急いで駆けつけてきたんだ!」


 そう言ってワタルに手を差し伸べてくるガーランドッ! 相変わらずのたくましい肉体と輝かしきスキンヘッドであるッ!


「おお、来てくれてありがとうッ! うれしいぜッ!」


 ワタルはガシリと握手に応じたッ! ワタルはこれまでに2度もガーランドと闘ったことがあるが、しかし彼を憎んだことは1度もないッ! 2人の間に流れる友情の血潮は真っ赤に燃えているッ!


 王宮の地下牢から死刑囚が脱獄したときも、ガーランドはワタルと協力して闘ってくれたッ!


「ワタル、俺からもお祝いを言わせてくれ! お前がいなければ、俺は早々にバンドの夢を諦めていたはずだからな!」


 そう話しかけてきたのはリックッ! ワタルとアリアはかつて、このリックという青年と一緒に“炸裂☆ボンバーズ”というバンドでウィンド大陸最強バンド決定戦に出場したことがある!


「久しぶりだな、リックッ! バンド活動は順調かッ???」


 ワタルが聞くと、彼は元気に頷いたッ!


「ああ! 順調だぜ! 今度新曲“恋はいつでも三角関数”が発売されるんだ! ぜひ買ってくれよな!」


「ああッ! もちろん買うぜッッ!!」


 たぶん買わないッッ!!


「ワタルさん、ワイからもお祝いを言わせてもらうで!」


 次に話しかけてきたのは難波(なんば)ボケル! 彼はかつて、ワタルと一緒に“スカイ王国最強漫才王者決定戦”、通称“S-1”に出場した経験があるッ!


 最初は貧弱な体であったが、ワタルの強烈なツッコミに耐えられるようにと肉体改造を行い、結果ボディビルダーのようなムキムキの肉体を手に入れたッ!


「ようボケルッ! あれからどうなんだッ!?」


「順調やで! 盲腸で入院しとった相方も無事に復帰したからな! そいつと一緒に、今度こそS-1の頂点に立ったるわ!」


「そうか、良かったなッ!」


 ワタル、感無量ッ! 圧倒的感無量ッッ!!


 かつて共に笑い、共に涙を流した仲間たちがこうして集まってくれたということに、胸が熱くなったッ!


「良かったな、ワタル」


 そう言って、ワタルの肩をポンと優しく叩くリベリオンッ!


「ああ……ッ!」






 ボロ……ッ!


 ボロボロ……ッッッ!!!






 そしてワタルの頬を伝う、大粒の涙ッ! ワタル、感謝の漢泣きッッッ!!!


「わ、ワタルくん……」


「ワタル……」


「ワタルさん……何でいきなり泣いとんねん……!」


 ガーランド、リック、ボケルの3人は、少し照れくさそうにワタルを見つめたッ!


「皆、ありがとう……ッ! 俺のために集まってくれて……ッ! 嬉しいッ! 俺はッッ!! 本当にッッッ!!!」


 あふれる涙をぬぐいもせずに、力強く言い放つワタルッ!


「これからも俺は、堂々と熱く生きていくッ! お前たちも、胸を張って生きてくれッ!」


「ああ!」


「おう!」


「勿論やで!」


 3人はにこりと笑い、頷いたッ!


 これぞ男たちの美しき友情ッ! 異世界から一人やってきたワタルは、がむしゃらに闘い続ける中で、こんなにも多くの友を得ていたのだッ!


 これ以上に嬉しいことはないッッ!!


 ワタルは、心の底からそう思ったッッッ!!!











 ……一方その頃ッ! 一同から少し離れた場所でバイクにまたがるアリアは思ったッ!


(どうしよう……私のイメチェンの話題が完全になくなってしまった……せっかく気合い入れてイメチェンしたのに……なんかリベリオンさんも、しれっとメインヒロイン面してワタルさんのそばにいるし……え、なんだか……謎の敗北感……)


 頑張れアリアッ! 負けるなアリアッッ!!


 果たして、この破天荒なヒロインの明日はどっちだッッ!!


 次回、「邪悪!暗黒武術協会からの挑戦状ッ!」に続くッッッ!!!

・あとがき

 どうも、作者のしもっちです。今回のエピソードで、ワタルはついに第100話を迎えました。さらにこのエピソードの投稿日である2018年9月26日は、ワタルが連載を開始してからちょうど1年になります。ダブルでおめでたいですね。

 ここまで来ることができたのは、間違いなく読者の皆様のおかげです。感想やレビュー、Twitterでの反応など、どれも大きな活力になっております。

 これからも精一杯執筆していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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