表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

クリスマスの夜に(1)

また今年もクリスマスがやってきた。お店のショーウィンドウには真っ赤な服のサンタクロースが微笑んでいる。背には大きな白い袋を一つ持ち、これからプレゼントを渡しに行こうとしているようだった。子供達は誰もがプレゼントを心待ちにして胸を躍らせている、楽しい、楽しいクリスマス。

けれどもみゆきにとってはひどくつまらないものに見えた。なぜなら今年は、プレゼントがないのを知っていたからだ。



みゆきは今年で中学生になった。親に言わせれば、もうサンタクロースといった年齢でもないから、今年はクリスマスプレゼントは無しということだった。プレゼントを楽しみにしていたみゆきはとてもがっかりした。 なんだ、私はもうクリスマスプレゼントをもらえないんだ。プレゼントのないクリスマスなんて、意味ないじゃない。

にっこり笑っているサンタクロースがなんだかいまいましく見える。夕方になって街中は光り輝くイルミネーションで彩られていく。店内からは陽気なクリスマス曲が流れ出す。サンタさんは今年は何をくれるのかな、小さな子供が親にそう言っているのが聞こえてきた。

サンタさんなんかいないのに…。私も、もっと小さい頃はそう思っていたけど。


みゆきはため息を一つつくと、辺りが随分と暗くなったことに気がついた。 もう帰ろう。寒くなってきたし、それにケーキだけはあったみたいだし。 みゆきはやり切れない気持ちのまま、家へと帰って行った。



家に着いたみゆきは、予想していた通り、夕飯後にケーキを食べた。メリークリスマスと書かれたチョコレートの板をバリバリ食べながら、とろけるような甘くて白いクリームが、一時だけ楽しいクリスマスを思い出させてくれた。でもそれも終ってしまうと、よけい寂しくなってしまい、なんとも言えない気持ちで、自分のベッドの中に潜りこまなければいけなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ