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とにかくいろいろ入れるとこ(透坂)

私が思う理想の物語作家

作者: 透坂雨音

とにかく考えました。



 誰かの心に響く、心を動かす物語を書ける人になりたいです。

 小説を作るなら、そういう小説を書きたいです。

 叶うならそこに、物語に、物語をちゃんと好きだという気持ちも、込めたい。



 私はいつも物語に助けられてきたので、その分誰かの力になりたいです。できれば叶うならこの先もずっと物語を作る人でいて、いつか力になれたらと思っています。


 ずっと自分以外が存在しない世界で、初めて誰かの事を理解して仲良くなりたいと思ったのはある物語に触れたからです。

 楽しいという感覚が分からなくなった時、私に楽しいという感情を思い出させてくれたのはある物語のおかげです。

 ポンコツな自分に嫌気がさして、やらなければならない事の重さに潰れそうになった時に助けてくれたのも物語のおかげなんです。


 だから私は物語を書いています。


 でも、本当は物語ではなくて、もっと違う感じで立ち直りたかったです。

 例えば誰かの言葉や手とか、そんな風に。

 そんな言葉や手が、本当は小さくともどこかにあったかもしれないけど、あったとしても気が付かなくて、私は物語に助けられてしまったのです。


 きっとそう言う立ち直り方は間違ってる方なんじゃないかなと思います。

 現実より想像の世界を大事にするなんて、おかしいにも程がある。なんてそんな風に思われるんだろうなと思います。

 でも助けられてしまったものは、ものだからしょうがない。


 そういうわけなので私の中では『物語』は特別になってしまいました。

 もう狂信です。神です。マイソウルの中のゴッドな感じです。


 元々、私はそういう事しか考えてこなくて、それ以外の事に今まで碌に目を向けてきませんでした。そして、そんな事があったものだからますます他の事に目がいかなくなってしまいます。


 我ながら一心不乱に突っ走りすぎかと突っ込みたくなるくらい真っすぐ爆走です。怖いです。ホラーです。狂信とか妄信してるんじゃ、これ。みたいな感じです。


 でもだからと言って間違ってるからと、無駄にはしたくないです。

 間違いだとしても私が助けられた事は本当で、すごくすごく感謝してる事だからです。

 間違いからは何も生まれないなんて事にはしたくないし、何もできないなんてことにもなりたくないです。


 だから私が助けられた分と同じ分だけ、私が感じた『物語』の力で、誰かの力になりたいと思いました。


 私が心を動かされた分だけ、誰かの心を動かしたいです。


『物語』はこんなにも凄くて、心を動かして、ドキドキさせてくれるもので、幸せにしてくれたりするものなんだって、私は伝えたいです。


 だから、ちゃんと頑張って、自分には物語を書くぐらいしかないからとか、そういう理由で書くんじゃなくて、いつかちゃんと物語が好きだから書いている風になりたいです。


 そういう人になれた時が、私は私が思い描く理想の物語作家になれた時だと思っています。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な考えですね。 対象は何にせよ、愛するほどの想いがあるって、美しい事です。 そして、このエッセイも、ちゃんと人(私)の心を動かす物語になっています。
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