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疑問を聞いてみたら…

 「ねぇ、なんで私をさらったの?」


 静まり返ったこの場所で話題を出したのは、神崎 菜穂子。そうこの私。


 この時はまだ、ただの疑問として聞いただけだったのに…。この質問のせいで私が…


 ”死ぬ”ことになるなんて…





 「ふぅ~…。」


 私が息をつくと、隣から嫌味のような声が聞こえた。あっ、この声は…


 「んだよ、何もしてねぇ~くせにため息つきやがって。」


 そう、白虎だ。もー、その口悪い言い方なんとかすればいいのに…。カッコいいと思うだけどなぁ…


 「ため息じゃないもん!!それに、しろとらよりかは頑張ってます~だっ!!」


 「っんだと~~!!ってか、しろとらゆーなっての!!」


 「べぇーーーっだっ!!」


 「こんのクソガキっ!!」


 「あっ、そーいえばさぁ~」


 「おいっ!!」


 人の話を華麗にスルーした私に大激怒する白虎の姿が面白かった。あれ?私ってS?


 「で、誰に用??」


 そのふわふわした髪の毛を揺らす朱雀が可愛い…、ってじゃなくて!


 「え~と、青竜に用なんだけど、いい?」


 すると、朱雀がぷぅと頬を膨らませた。


 「ちぇっ、僕にじゃないんだ。」


 「ご、ごめんね、」


 「ううん、いいよっ!僕に用があったら、すぐ言ってねっ!」


 「はーい!」


 朱雀に手を振ると、白虎たちのほうへ走っていった。やっぱり可愛いなぁ~!私がにやけていると、後ろからトントンッと肩をたたかれた。振り向くと、そこには余計にニコニコしている青竜がいた。


 「なぁ、オレ様に用ってなんだ?」


 「あ、うん…。聞いていいのかわかんないけど、ちょっと疑問が…」


 「疑問?なんだ?」


 「えと…、」


 私がなかなか言い出せないでいると青竜は、私の髪の毛をくしゃっと撫でた。


 「そんな焦らなくていい。ゆっくりでいいから、言ってごらん?」


 ふっと笑う青竜がとても色っぽくて…、頬が赤くなりそう。私は口をゆっくり開いた。


 「ねぇ、なんで私をさらったの?」


 「「「「!!」」」」


 そう聞くと、さっきまでにぎやかだったこの場所がまるで冷たい氷に囲まれたみたいな雰囲気になった。えっ…、何…?なんか変なこと聞いた…?


 「菜穂子…。落ち着いて聞いてくれ。」


 「?うん」


 口を開いた青竜の声が震えている。どうして…?


 「…お前をさらった理由は…」

{こんにちはぁ~…ユランでぇ~す…}

「どした?あっ、オレshunです」

『issinです』

{ん~、部活楽しいけどぉ~、疲れたぁ~!}

「んだけかよ!!で?なんの部活?」

{shunにはおしえなぁ~い}

「なんだそれっ!!」

{issin~!}

『なんでしょう?』

{私、科学部に入ったんだぁ~!}

『へぇ、そうですか。頑張ってくださいね!』

{うんっ!ってことで、終わり!せーのっ}

『「{ではまた、会いまshow!!』」}

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