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欠如

心にぽっかり空いた穴はそっくりあなたの形してる

どうしてかしら どうしてかしら

あの人のこと 大好きだった筈なのに

後ろ姿しか 思い出せないの



削除できない たくさんのメール

夜になるたび 待ち続ける電話

声掛けられない メッセンジャー


肺の奥が苦しいの

いつの間にか 仕込まれたのか

チクタク チクタク 時限爆弾

いつ爆破するのかしら とひとり笑い

どうでもいいことだったわと また笑う


思い出したくて 思い出したくて

何度も何度も深層領域ダイブして

起動し続けたのに 接続できない

ロックされてる あなたのフォルダ

あぁ パスワードがほら 分からないの



どうしてかしら どうしてかしら

あの人のこと 大好きだった筈なのに

後ろ姿しか 思い出せないの


あなたの欠けた あたしの心

あなたのいない からっぽの器

この空白を抱え

あたし どうやって生きていけばいいの


内部記憶装置が 壊れたのかしら

あんなに恋焦がれているのに

こんなに恋焦がれているのに

おはよう の声さえログのどこにも残ってなくて

泣かないで の声もどこかへ消えてしまったのね


瞼の裏見えるのは ホログラム

大好きな人のヴァーチャルリアリティ

だけどアクション 機械じみてて

ウィットですらも 奇怪じみてる



あなたの欠けた あたしの心

あなたのいない からっぽの器

この欠如を抱いて

あたし どうやって生きていけばいいの


リンクなんてない この広い世界で

一人きり ひとりきりであたし

どうやって生きていけばいいの

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