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人間兵器  作者: 片桐正一
8/8

第8話〜終わりなき人間兵器〜

「さーて。今から何しようかな〜。とりあえずこの政府の本館はもう必要ないな」

鷹一は体の周りに光を集めた。

そして集めた光を政府の本館の周りに放った。

鷹一はまた光を集めそれを本館の出入り口に向かって放った。

出入り口には大きな穴があき連鎖反応で建物が爆発した。

「最後にいい音楽奏でれて良かったな。兄貴」

爆発した瓦礫のしたから鷹一がでてきた。

「派手にやったな。あいつ」

「あぁ。幽鬼が手を出さなければ俺たちが何とかしたものを」

「だな。まったく。厄介な人間兵器などただの兵器にすぎない。人間でもない兵器などただの雑魚だ」

「まて。もし奴がだ。覚醒しすぐに龍が使えたんだろ?幽鬼があの秘技を使えたんだ。奴も使えるんじゃ・・・」

「わからん。だがこのままほっとく訳にはいかんだろ。我々にも責任がないわけでは無い。我々も死を持って責任を果たす」

「O.K.」

政府本館から少し離れたビルの屋上に四人の男がいた。

その男達の腕には龍の入れ墨が入っていた。

「鷹一大丈夫かな?ねぇ?聞いてんの?」

「あぁ。聞いてるよ。あいつは大丈夫だと思うぞ。死ぬわけ無いって。琴は気にしすぎだ」

「だってさぁ。兄貴も鷹一と戦ったことないんでしょ?」

「無いが分かるんだ。なんかヒシヒシと強さがな」

「私にはわからないけどね。えっ?鷹一?」

琴と琴の兄貴がいた喫茶に鷹一がやってきた。

「鷹一か?政府つぶしたのか?」

「誰だ?テメェ?なれなれしく話かけんじゃねぇ!」

「んだと?鷹一、お前はどうしたんだ?何があった?」

「うるせぇんだよ!雑魚が!」

「やめてよ!もう、鷹一どうしたの?」

「あぁ?お前等と話してるといらいらしてきた」

鷹一は黒い光を集め龍を作り上げた。

「どうだ?怖いか?死ぬときは痛くないよ。多分ね」「逃げろ。琴」

「でも」

「早く!あいつは俺が止めとくから。お前は死んじゃだめだ。俺の分まで生きろ」

琴は裏口の方へ走っていった。

「いいねぇ。兄弟愛ってのは」

「勝負だ!鷹一」

琴の兄貴は決して弱くはない。

「その勝負待て」

「誰だ?殺されたいのか?」

「調子にのるな!貴様を野放しにするのはもう終わりにすることになった!」

「あぁ?野放しだぁ?」

「話はもう終わりだ。そこの男。貴様は普通の人間なのだろ?早く逃げろ」

「あっ・・・あぁ」

琴の兄貴は走って店をでた。

「速く力を使えよ」

「使ったらあんた死んじゃうよ?いいの?」「いい加減に目をさませ!もう元に戻ってるんだろ?お前の兄貴は死んだんだ。もう術はとけてるはずだ」

「ばれてたか。力に溺れていたんだよ。俺は、馬鹿だった。殺すなら殺せ」

「ふん。殺しはしない、その力は人のために使うんだ」

「無理だよ。もう俺にはそんな資格はない」

鷹一の体に黒い光が集まり、その光が鷹一の体の中に入っていった。

「何をするきだ!やめろ!死ぬぞ」

「死んでいいのさ。もう俺には何もないから、琴をも殺そうとした。うっ・・・」

鷹一は大量の血を吐いた。

「鷹一!貴様死んだらゆるさんぞ!琴と結婚するんだろ?」

琴の兄貴が戻ってきた。

「そんな約束した覚えはないが?」

「約束したじゃないか。生きて帰ってきたら付き合うって」

琴も戻ってきた。

「約束したか?ふっ・・・その約束は守れそうにないなぁ」

鷹一はその場に座り込んだ。

「そんな・・・」

鷹一の体から光があふれだした。

「もうお別れだ。地獄で待ってるよ。天国にいるかもしれない」

鷹一の体は光と一緒に消えた。

琴は泣き崩れ、琴の兄貴は黙って泣いた。これで終わったのだ。終わったと信じたい。

「おい。鷹一は死んだのか?」

「あぁ。死んだ」

「これで邪魔者はいなくなったな。人間兵器は俺たち四人だけ」

「これで世界はいや地球は俺たちの物だ」

まだ終わってはいなかった。事態は前より悪いかもしれない。

読んでいただきありがとうございます

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