第五話〜不完全な体〜
「クックックッ。無様だな。鷹一!貴様など雑魚にすぎんのだ!我が力で死ぬがよい!」
「うわっ・・・また同じ夢か、くっ!俺に死期が迫っているのか?死んだら死んだときか。今日はどうするかな。行く宛もないし。政府に乗り込んだところで勝ち目は無いし・・・」
鷹一が頭を抱えて悩みだした。その頃、政府の本館では。
「あいつが殺されたか。仕方ないだろ。あの実験を自分の物にするために自分の娘と息子を材料に人体実験をしたんだからな、鷹一が殺さなかったら俺が殺した」
「しかし、あいつが死んだ今、私1人しかいないんですよ。研究者は」
「給料は倍にしてやる。後期限も延ばしてやる」
「それなら私1人でもやれます」
「人間兵器改の方はどうだ?」
「人間兵器改ですか?今のところ少しずつではありますが、ゆうことを聞くようになりました」
「そうか。もう少しだな。もういいぞ行け。おっと忘れる所だった。例の奴は完成したか?」
「いや、完全体ではありませんが。一応完成はしてます」
「そうか。よし完成した奴を鷹一と戦わせろ」
「分かりました」
そうゆうと研究員は部屋をでて研究室に向かった。
研究室にはいろいろと危険な物が揃っている。
研究員が研究室のドアを開け入った。
そして研究室の奥の方に置いてある、瞬間冷凍人間用の鍵を開け冷凍されていた人間を解凍した。
「俺の出番なのか?」
「ああ。こいつを倒せ。殺してもかまわん」
「分かった」
「死龍よ。負けるなよ」
「負けるわけないだろ」
そうゆうと死龍は部屋でて鷹一のいる所に向かった。
「今日はこのくらいしとくか」
鷹一は筋トレをしていた
「お前が鷹一だな?」
「そうだが?何かよおか」
「貴様を殺せとの命令でな」
「貴様に俺が殺せるかな?」
鷹一の周りに黒い光が集まりだしその黒い光の上に黒い龍が現れた。
黒い龍は牙をむき死龍に飛び交った。
死龍が黒い光の龍を睨みつけた瞬間黒い光の龍は動きを止めた。
「動物ってのは戦わなくても相手の強さが分かる目を見ればな。行け。黒き龍よ」
黒い光の龍は鷹一に牙をむき飛びかかった。
鷹一の左肩から左下腹部を食いちぎった。
鷹一の体は見るも無惨になり床に大量の血があふれだした。
「くっ!馬鹿な」
「くだらん!貴様の力がこれほどとはな!弱すぎる!」
「くそ野郎!」
鷹一の体はみるみるうちに回復し、元に戻った。
「回復能力が優れているのか。だがな、それだけじゃ俺には勝てない」
そうゆうと死龍は一瞬で鷹一の背後に回り込み背中に手を当てた。ドン!鷹一の体は吹き飛び壁を突き破り外に吹き飛ばされた。
「ぐはっ!」
鷹一は大量の血を吐いた。
「無様だな!鷹一!貴様など所詮この程度!弱いんだ・・・・・よ」
死龍はいきなりその場に倒れ込んだ。
「これ以上戦えば回復が間に合わなくなって死んじまう。まだ死ぬわけにはいかない。逃げるのは気にくわんが、仕方ない。うぅ」
鷹一はかなりの深手を負ってしまった。
「やはりな。完全体で無い体だと戦闘は無理か。死龍よ。完全体にしてやるからな」
研究員が死龍を担ぎ、政府の本館に向かった。
「もっと強くならないと、駄目だな。龍にも頼りすぎだ。見直す点がありすぎる。政府を潰すのはまだまだ先の話だな。少しの間休戦しよう」
鷹一は自分の体が今まで以上に弱っていることにきずいていた。政府を潰すのはまだずっと先のようだ。
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