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人間兵器  作者: 片桐正一
2/8

第2話〜真実〜

俺は家に帰るのを辞めじいさんがいたあの場所に向かうことにした。

「若いの。また来たか」

「じいさん。今暇か?」

「儂は暇じゃないぞ。生きてるうちはな。まぁ、話ぐらいきいてやろぅ」

「あのな、じいさんは人間兵器って知ってるか?」

「!!!、今何と言った!」

じいさんは驚いた表情だった。

「人間兵器だよ。知ってるのか?」

「人間兵器・・・。まさかとは思うがお前は人間兵器なのか?」

「そうみたいだな」

「まさか・・・うぅ」

じいさんは泣き出した。

「どうしたんだよ。じいさん」

「若いのにのぅ。運命とは皮肉なものよ。儂も人間兵器じゃ」

「何!人間兵器はもういないはずじゃ・・・」

「儂は何とか逃げれたんじゃ。だが他の奴らは力に取り付かれた。そして仲間同士で殺し合いが始まった。強い奴はこの世で1人でいいと。だが政府も黙ってみてるわけにもいかなかった。人間兵器の力を持った者が拳をいや力を交えると町ひとつが難なく消える。その戦いで地球の半分の町や国が破滅した。政府は激怒した。そして作り上げた対人間兵器を。それこそ大戦争だ。勝者はいなかった。対人間兵器はゆわば核兵器みたいな物じゃ。人間兵器が力を使うと対人間兵器は核爆発する仕組みだったの。それで終わったんじゃ。だが今また起ころうとしている」

「待て!じいさん!それは何十年前の話だ?それに力とゆうのは?」

「120年前じゃ。力か?力とわな、核エネルギーとゆうのがある。それは誰もが持っているわけでもないんじゃ。選ばれた人間がもっとるもんじゃ。核エネルギーだけじゃ、力は使えん。儂はそれしか知らん。力は人それに値する。その核エネルギーを持った人間が強ければ強いほど力は極端に強い。儂は力を恐れた。だからこそ力を使わないと誓った。だが運命は悲しい物だった。死とゆう言葉が出てこんのじゃ。儂は今や144歳。死ね無いんじゃよ。一度でも力が覚醒したら、もう宿命に身をゆだねるしかないんじゃ」

「意味わかんねぇよ!じいさんの年が144歳だと!そんな馬鹿なことあるわけないじゃないか!」

「信じるも信じないもお前さん次第じゃよ。じゃがお主は悪いことには使わんじゃろ」

「お話はそこまでだ」

いつのまにかじいさんと俺の後ろに1人の男が立っていた。

「探したぞ!120年もな!生き残ったのはお前だけじゃないぞ!」

「まさか・・・お前は・・・死王!」

「そうだ。俺の名は死王!神王!貴様を探し120年の年月が過ぎた。だが俺とて年寄りと戦う気は無い。力を使え!力を使えば若返ることなどたやすい。今の貴様では俺と戦うことはできぬ」「儂は戦わぬ。力も使わん。殺すなら殺せ」

「ふん。落ちるとこまで落ちたな!」

そうゆうと死王の右手に光が集まり右手がぼんやり光りだした。

「やっと死ねる。鷹一よ。お前は世界を変える男になるやしれんな」

「じいさん!」

「サヨナラだ。神王!」

死王は右手で神王の頭をつかんだ。そして光を頭に流し込んだ。

「ぐぉぉ!」

神王は倒れ込んだ。

「無様だな!神王よ!」

「じいさん・・・」

俺の目から涙がこぼれ落ちた。そして、心の中で何かが弾け飛んだ。

「貴様だけは許さない!」

そうゆうと俺の体の周りに黒い光が集まりだした。

「貴様も人間兵器か?ひとつだけ戦う前に教えといてやる。貴様をいや人間兵器を最初に覚醒させたのは政府だ!」

「何故だ?対人間兵器を作ったのも政府だろ」

「あぁ。政府は俺たち人間兵器が手におえなかったのさ。力が欲しかった政府は俺たちを覚醒させたのはいいがゆうことを聞かなかった。そして何人も何十人も核エネルギーを持った人間をあつめ覚醒させたが無駄だった。そしてその力を持った人間兵器は1人でいいと騒ぎだした。その後のことは神王が言ってたとうりだ」

「何故だ!何故俺にそんなことを教える?」

「貴様が人間兵器だったから!政府を潰すのは貴様の役目だからだな」

「俺が政府を潰すだと?嫌だね」

「ならば貴様はここで死ぬ」

死王の右手にさっきと同じように光が集まりだした。

俺の体には既に黒い光が鎧のように包んでいた。

「力の使い方も知らずに戦えるのか!」

死王は右手に集まった光を俺に向かって飛ばした。

その光はもの凄い勢いで俺の胸に当たり貫通した。

「弱すぎだな貴様!」

俺の胸はすぐに回復を始めた。数秒後には元に戻った。

「弱いのはあんただ!勘違いするなよ!」

俺は死王を指さした。すると黒い光が龍の形になり死王の方を睨みつけた。

「待て。待ってくれ。俺は・・・」

黒い光の龍が死王の体に尻尾を巻き付け天に登り消えた。死王も跡形もなく消えてしまった。

「じいさん」

王はじいさんを抱き抱えた。

「若いの・・・。過去を繰り返しては駄目じゃ決して・・・」

じいさんの体から光があふれだし光が消えると共にじいさんも消えてしまった。

「人間兵器は骨すら残らないのか!?政府・・・政府の奴らさえ死ねば過去は繰り返されない」

俺は政府を潰すことにした。

既に力に目覚めた俺にはたやすいことだ。

俺はとりあえずあの医者に電話することにした。「誰だ?用件をゆえ」

「鷹一だ。人間兵器のな。あの医者に代われ」

「分かった。少し待て」

俺はあることを思いついた。

「私だ。最近調子はどうかね?鷹一君」

「調子はまあまあだな。俺は今から政府を潰しに行くことにした。あんたら政府の人間じゃ無いんだよな?」

俺の思いつきとは医者にカマをかけて正体を暴こうとゆうものだった。

「な・・な・・何を馬鹿な・・・わ・・・私は政府の人間じゃ無い。そ・・・それに政府を潰すのは良くないと思うぞ」

「あんた嘘ついてるな。俺は力に目覚めたんだ。貴様の嘘など見抜ける。最初はお前からだ。首を洗って待ってろ」

俺は電話を切った。

「奴なら素直にゆうことを聞いて働いてくれると思ったんだがな。間違いだったようだな。おい、あれを用意しろ」

「あの、あれとゆうのは何でしょう」

「対人間兵器だ。来るならこい。貴様に待ってるのは死だ。本当に俺たちが殺せると思ってるのか彼奴は」

医者は政府の医者だった。

鷹一の予想は的中した。

それから20分後、鷹一は医者のいる所についた。

だが入り口付近に男が立っていた。その男は何も言わず身構えた。

「何か嫌な予感がするな。まさかとは思うが・・・」

鷹一は黒い光を体の周りに集めた。

そして男に近づいた時だった。男が急に鷹一に抱きつき笑った。

「死ね」

男が爆発した。核爆発だ。その一体の建物や人が一瞬で消えた。

「爆発したな。確認しに行くか」

医者と二人の男が車に乗り込み爆発した場所に向かった。

「見事に消え去ったな。跡形も無いじゃないか」

「奴の死体を探せ」

「探せませんよ。こんな状況じゃあ」

「それもそうだな」

医者はそうゆうと車に乗り込んだ。

「よう。なかなか面白いことしてくれたじゃないか」

「お前は!死んだはずじゃ・・」

「あんたも知ってるだろ?俺は回復速度が異様に早いことを!俺の体は粉々に吹き飛んだよ、だがなこうやって生きてる。一度死んで蘇ったみたいだな」

「バカな!」

「今度はあんた等が死ぬ番だよ」

鷹一の体が黒い光に包まれ爆発した。車は吹き飛び医者も男二人も死んだ。

「やっぱり。回復速度が速いんだよな。俺」

鷹一は既に体が元に戻っていた。

「さぁ。政府の奴らはどうでるか。楽しみだね」

鷹一はこの時政府の恐ろしさを知らなかった。

読んでいただきありがとうございます。

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