第1話〜始まり〜
人は何故自分のことばかりを考える?自分勝手すぎないか?1人で何もできないのか?弱い人間は強い人間に従わなければならないのか?俺にはわからない。
こんな世の中に生きたいなんて思わない。
未来がない。
いずれ時がたてば人類は消えてなくなるだろう。
人とは悲しき生き物だ。俺はもう・・・。
「そこの、若いの。何、思い詰まった顔しとるか。まだ若いのに」
「じいさん。あんたは何のために生きているんだ?」
「何のために生きてるか? それはな神が与えてくれた命じゃからな。寿命がくるまでは生きとかんと駄目じゃ。だが最近は自殺やら殺人やらで人が死んでいっておる。悲しいことじゃ」
「じいさんは良い奴みたいだな。じいさん見たいな奴と会うのは久しぶりだな」
「そうか?そんなことより、学校は行かなくていいのか?」
「行かなくていいさ。あんなくだらないところ」
「じゃが学制服でこんなところウロウロしてたら警察に捕まってしまうぞ」
「捕まったら捕まった時さ。俺には未来など必要ないから」
「悲しき運命じゃな。お主の名を教えてくれぬか?」
「名前か?鷹一だ」
「鷹一か。覚えておこう」
「じゃあ、じいさん。俺は帰るよ」
「そうか。儂はいつでもここにおるから、いつでもきなさい」
「分かったよ。じいさん」
じいさんは笑顔で俺を見送った。
俺は家に帰る道を少し変えた。
遠回りして帰ることにした。
トンネルの入り口にさしかかった時、後ろから黒いベンツの車が俺に近づいてきた。
そして俺の前で止まり2人の男が車から降りてきた。
「ちょっと一緒に来てもらおうか!」
「俺はあんた等についていく義理は無いんでね」
「なら強制的に来てもらう」
そうゆうと1人の男が俺の腕をつかんだ。
「少しおとなしくしてもらう」
ポケットからスタンガンを取り出し俺の首にあてた。
「痛くないからな」
バチッ。俺は気絶した。そして車に乗せられた。目がさめたのは、薄暗い部屋のベッドの上だ。
「ここは?・・・っ!」
全身に激痛が走った。
「痛てぇ。体が!くそっ!動けねぇ」
突然ドアが開き五人の男と1人の医者らしき男が入ってきた。
「どおかね?体の具合は」
「全身に雷が落ちたみたいだ」
「そうか。まぁ最初だけだ。後三日もすれば治る。あんな手術の後だからな」
「手術だと?俺の体に何をした!」
「少しイジらせてもらった。お前の力は世界征服も夢じゃないぞ!」
「何をゆってるんだ」
「貴様は神にも悪魔にもなれるとゆうことさ」
「何を・・・!」その時だった。
俺の体に異変が起きた。
少しずつ体の痛みが無くなっていく。
動かせないくらいに痛かった体が今は痛みもなくなり、普段の俺の体に戻った。
「何故だ!さっきまで動かせなかったのに何故、動く!」
「やはりそうか!貴様の体に反応が起こり始めたか」
「どうゆうことた!説明しろ」
「よかろう。貴様の体には元々強い核のエネルギーが眠っていた。核のエネルギーとは誰もが持っているわけではない。本当に優れた人間が持っているゆわば才能みたいな物だ。その核エネルギーを持った人間はお前だけだ。今現在わな。昔は30人ぐらいはいた。だがな政府の連中が殺した。その能力に恐怖しその結果が核エネルギーの除去だ。だが核エネルギーだけでは力を発揮しない。政府はそれを知らなかった。だが私は発見した。核エネルギーとある物を結びつけると核エネルギーが覚醒しその核エネルギーを持っていた人間の体は人間の限界を越える。すなわち、人間兵器だ。今実証されたのが、回復能力だ。お前の体は状況を確認しすぐに治しにかかる。さっきのもそうだ。私たちが危険な存在と察知したのか体が動けるよう回復した。分かるかね?君はまだ分かってないようだが、君は死なないのだよ、心臓を潰されようが、頭を割られようがな。ここまでは分かったんだが、他のことがまだ不明だ。君はどうする気かね?」
「どうするもこうするも、俺の体は未知の生命体みたいな物何だろ?それならそれで生きていけるさ」
「そうかね。君は物わかりがいいね。一つ約束して欲しいことがあるんだがね。一ヶ月に一度はからだがどんな状態か、何か変化があったとか連絡をくれ」
「分かったよ」
「やはり物わかりが早い。これにここの連絡先が書いてある」
「あぁ。じゃあ俺は帰るぜ。ゆっくり休みたいんでね」
俺はベッドから立ち上がり、部屋をでた。
そして建物から外にでるとそこは俺の家から遠くないところだった。
「なんかめんどくさいことに巻き込まれたような気がするが・・・」
俺は家に帰りながらいろいろ考えた。
「この先どうなるんだろうな。俺は」
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